2・2008年のテレビドラマ

鹿男あをによし 観直して

 今2009年の10月。ドラマの端境期(はざかいき)で暇してることもあって、以前のドラマ録画したものを引っ張り出して改めて観ているという次第。

そんな中で、今もって面白いと感じるのが2008年1~3月放映された「鹿男あをによし」。結末をすでに知ってるのにまたまたつい引き込まれてしまうってのは凄いよなあと。

流石原作がベストセラーになっただけに展開の流れが緻密に計算されていて無駄がない。説明に過不足なく語られ、それでいて如何にも怪しそうな人物がそこかしこに配置されていて見事なたぶらかし具合だと感じます。原作フルコピーという訳でもないようなので脚本書かれた「相沢友子」氏の筆力も(使い方おかしいけど)さぞかし達筆なんだろうな。

キャスティングが絶妙で佐々木蔵之助さん・篠原英介さん・田部未華子さん・柴本幸さん・宅間孝行さん。如何にもあやかし風味満載。キムラ緑子さん・酒井敏也さんとかは笑わせといて実はという可能性も。なんて思わせる空気感十分。そこかしこどころか皆おいおいという人ばかりというのは凄いなあと。

またそれに輪を掛けてキャスティングがドンピシャといった感があり、最大の場外ホームランは児玉清さんだよな。いい意味で誠実温厚といったイメージをお持ちの方だけにそのイメージを見事に覆す役柄でナイスですな。しかも無茶振りとかでなく成程十分ありうるという理屈が通っていて。でも今観ると確かにこの人こそと思いますわ。そういう意味では親切な正攻法で気づかない私がアホだったということを再確認した次第で。今観れば意味分かんないシーンとかがなく・・・といいたいところですがシルシの意味がどうも。あれがないと堀田(田部さん)と小川先生との接点の証にならないので必要なのは判るんですが使い番を奮起させるお仕置きなのか駄目の烙印なのかその目的がどうも。

もっとも一番たばかられたのは福原先生(佐々木さん)でしたが。飄々としてそれでいて人をばっさりって空気感醸し出していていかにもあやかし。ホント最後まで騙され申した。でも凄くいい人だったというオチ。悪くなかったっす。しかもマドンナに好かれてけつかりゃがって。羨ましいぞこの野郎。

主人公の玉木宏さんと綾瀬はるかさんのコンビも抜群ですなあ。割れ鍋に綴じ蓋みたいな補完し合う関係というよりも小川先生(玉木さん)を支える藤原先生(綾瀬さんという図式に映ってグッドという勢いです。

切迫感がぐいぐい迫りくるから惹き付けられる訳ですが、それは玉木さんの役者力によるものだと思えてきました。我先にとぐいぐい前に出るタイプじゃないけど気づかない間に惹き込まれてる包容力がある役者さんみたいです。

でもなにより抜群なのはこれだけ周りがあやかしだらけの面々に満ち溢れた空間の中で必要以上の緊張や悲壮感を打ち消した藤原先生の天然ボケがドラマ全体のバランスを保つ役割を担っていて謎解きばかりでない愉しさも味わえました。

画が凄く凝ってると今更気づいた次第。リアルで観てた時には色味が気になってたけど今はそれよりも凝り様に気が行くようになって気づいた次第。素人なんで詳しいことは分からないんですがカット割りとか細かいしセットもけっこいし。

なにより食事のシーンが旨そう。佐々木さんと綾瀬さんの喰いっぷりが見事ということもあるんですがとにもかくにも画がそそりますな。

それと家がいい。古民家の佇まいが懐かしい。住むにはそれなりな辛抱がいりようでしょうが体感してみたい度満点です。

音楽が緊張感と高揚感を煽るというかそそるというか。今もってたまあになにかのバックで流れてくるのを耳にするくらいだから佳い曲なんでしょうね。欲を言えば綾瀬さんが出てくるシーンではユルイ感じでほよよん感が醸し出されてたら緊迫と弛緩のメリハリが増してもっとよかったんじゃないのかと思ったりなんかして。

音楽はクレジットによると「佐橋俊彦」氏と銘打たれてありました。最近ではついこの間までやっていた「官僚たちの夏」も担当されてるそうな。そういう傾向を考えるとのほほんとした音楽は基本作られない方なんでしょうか。

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コード・ブルー新春スペシャル

全ての過去はとりあえず時間が解決してくれて一段落したあとのその後ということではなく確実にドラマからの地続きの時間経過のうえに成り立っている展開で好感持てました。でもなんで半そで姿を1月に見せるんだろうという気は若干致します。

あっという間に終わってしまった感じで2時間ちょっとが早かったです。お話しは謹慎から戻ってひとまわり成長したフェロー達のもう一段高みのステップに上がるための試練とかが列車の事故という出来事を通して描かれていたようでした。

いきなり最後の方の話しになりますが、黒田先生(柳葉さん)の最後の挑発的な別れの言葉が印象に残りましたです。素直に言葉に出せないはにかみともとれなくもないですが、ご本人は医者をリタイアする気なんざさらさらなくてリハビリ終えたら復活するぞと言わんばかりの物言いがおつでした。まあフェロー目線からすればなんだよそれって神経逆撫でするような勢いなんでフェロー目線からドラマを観てた人にとっては黒田ってなんだよって思ってしまうかもしれませんから、随分と思い切った台詞用意したもんだなと脚本家さんの太っ腹に肝冷やす思いもありましたけど。私はいいよなとありだよなと思いましたです。あそこでよくぞ成長した後は任せたみたいな「よくやったあ」とかのお得意のセリフ吐いて垣根がなくなって分かれるとかいうお決まりの主人公成長表現シーンだったらどういう感想になったんでしょうかねえ。多分よく観るドラマパターンそのひとつって感じだったでしょうか。安易だとはいいませんがもう何度も見たとぞは思ったでしょうね。だからこれでいいじゃんと思えますです。

それにしてもちょっと前からこれでもかという位の物量作戦で番宣Cmかまされてましたけど珍しく効果的でしたよねえ。誰が現場で血を流すんだ?とハラハラ感もって観てましたです。冒頭でばあちゃんの記憶が甦りと幸せのベクトルに向いていた藍沢(山下さん)を持ち上げといて奈落の底に突き落とすつもりなのか?とか黒田先生をああいう目に遭わせてしまった白石(新垣さん)が今度は自分がそういう目に遭ってしまうのか、お調子者の藤川(浅利さん)が功を焦ってどツボにはまるのか。強気が災いして緋山(戸田さん)が無茶した結果なのか。フェローではなく三井先生(りょうさん)か森本先生(勝村さん)のいずれかが倒れ否が応にもフェロー達が一本立ちせざるを得ない状況になっていくのか。とまあそんな感じで色々勘繰りながら観てしまいました。面白かったです。緋山というのは意外でしたけど。見せ方が上手かったですね。早く見つけてやれよと思いながら観てました。でもなんであんだけ大勢の人がいて気づかなかったんだろうというツッコミは一応しときます。

でもまあとにかく誰も死ななくて良かったねという展開でもありました。緋山は助かるんだろうかどうかってのもドキドキ感ありましたです。お父さん役の清水紘治さんが出て来られた時はもう末期(まつご)なのかと一瞬観念してました。そういう最悪の覚悟というものをきっちり見せ付けられたようでたばかられました。そう思わせた清水さん上手いなあと。それに比べて現場で荒れ狂って後で白石をエレベーター内で泣き崩れさせた母と娘との比較をついしてしまっていましたです。もちろん無理も無い事で非難することではありませんが。

でも助からないなと思って観てたんで、ドラマ(物語を紡ぐ側の意図)として緋山死なしてなんの得があるんだろう。いくら物語の展開を劇的にするためとはいえ、派遣した医者がおっ死んだりしたらドクターヘリの存続とかの問題が安全管理面からまた蒸し返されるだろうにと。でもまあきちんと復活したんで良かった良かったです。でもやはり生き返ったとはいえ今回の一件は委員会の方ではどうだったんでしょうかねえ。

戸田恵梨香さんは体当たりというか私こんな事出来ませんとかいうNGがないお方なのかと思えてしまう勢いがありましたです。手術して生死の境をベッドの上で彷徨うという設定なんだから当然だろうと言えばそれまでなんですけど、化粧っ気がまるで無いように見せたりして。さすがに血のりが目にまで被って誰だか判んなくなるということはなかったですがボサボサの髪型したりと美しく可愛くとられることばかりが役者の仕事じゃないという感性を見たような気がしました。小気味良いお方です。

列車内で我が子を想うあまり取り乱すお母さんは西田尚美さんでしたが、なんのドラマか忘れましたけど飛行機の中で同じ様に取り乱す役演じられておられたのを思い出してしまいました。基本的には「ひみつの花園」のぶっとんだ規格外の奔放明快キャラがお似合いというイメージを持ってるんで、もちろん今回違和感なぞなく迫力あったなあとは思うのですが本領発揮できる役の西田さん観たいなあと思ってしまいました。

ドラマに惹き込まれていて、観終わってトイレに行ったら今日は凄く寒いんだったと思い出しました。ドラマの登場人物が半そでだったんでついそれに引き込まれて季節の感覚が変になってたようです。出来れば季節感あわせて欲しかったなと。もっと早くにの予定がご栄転で上座(1月)に移ったせいなのか適切な季節に放送する空きがなかったのかは知りませんが。ご利用は計画的にとつい思ってしまいました。

で、列車脱線転覆事故が描かれていたんですけど、現実に関西で起きたあの事故の際付近の住民の皆さんが駆けつけて色々と救助に協力されたというのを聞いた記憶が残ってるのですが今回のドラマでは消防とかの専門の方ばかりが救助活動を行なっているという画でありました。状況を整理して見せるためのものでしょうが、大変な時にはみんなで助け合うものだという美徳とかもドラマの中に盛り込んで欲しかったなあという気も致します。

放送は1月10日で2009年だけどコード・ブルーは去年のドラマなのでジャンルとしては2008年のドラマ枠にしました。正月にスペシャルとして持ってくるのは「のだめ」に続いてということでいいんでしょうかね。だとすると今日の放送の評価が高ければ映画化もありという可能性なんでしょうか。もちろん歓迎しますですけど。やっぱ黒田先生の復活がドラマとしての真のハッピーエンドのような気がしますです。黒田先生も多分「そのとおりだ」と言ってくれるに違いありません。

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戦士の資格

いやあこりゃ面白いですわ。ヒネリが効いてて途中ハラハラしちゃいました。

観終わって素直に短かねえか?と思いましたです。連ドラはどうか分かりませんが2時間いけるだろと。

なにしろダーティーに出世を狙う野郎ですから、もっとえげつない手段でこの世の花を充分謳歌してから波乗りの波の選び間違いで流されて島流しになって欲しかったですな。

その方が島流し生活の悲哀が増すでしょうし、落ち込んだ分だけ田端のおばちゃんの優しさが身に沁みるってなもんでしょうに。

まあ会社で親身になってくれる・禅問答(愚痴)に応えてくれるような人が居ること自体奇跡という非現実性はありますけど。ファンタジーと思えばどうってことない話しですから。でも会社って不思議なもんで出来る奴が必ず上にいくって訳じゃないんですよね。そういうところは多少リアルかな。おばちゃんという設定じゃなくておっさんだったらもっとそれが伝わったんじゃないのかなとも思えました。おばちゃんの世代だと女性が出世狙うのは普通考えられませんでしたから。出世話しの相談に自分の経験談語らせるならおじちゃんの方が説得力あったかなとつい思えたもんで。

立場が変われば人も変る。これ真実です。管理職になるところっと変わります。ずっと下にいる人間の眼から見た経験上知りえた事実です。だからそれはよくあることでこの人に限ったことではない。そういうとこももう少し見せて欲しかったなあです。

それはともかく島流しにあって一皮向けていくのですが、それを支えてくれた田畑のおばちゃんを人が変わった偉いさんに人身御供(早期退職候補者)に据える辺りはなんじゃこりゃと思ってしまいました。元の木阿弥じゃんって。嘘だろって。

候補がおばちゃんだと分かったのはCmの後ですが、偉いさんに候補者決定した旨の電話をして救急車のサイレンの音が遠くでしてどこかに携帯電話して、ってところでCmになったんですけど。Cmの間中誰を選出したんだ?あれで自分を選んでたらかっこいいのにな。でもそれじゃ脱落者という結果になるよなあ。どっか田舎暮らしでもして幸せに暮らしましたとさで終わるのかな。その時彼女は一緒についてくるのかなとか想像を張り巡らせてしまいました。

で、次のシーンではいきなり田端のおばちゃんが呼び出されてのシーン。しかも面接者が高木自らという残酷性。しかもしかも再び冷酷な口調で覆いかぶさるような面談。あっそう。元に戻って組織のロボットとしての経験値が上がり出世街道突き進むサラリーマンの鏡というブラックジョークの展開かい。こりゃまたシュールだねえと。そう一瞬思ったんですが、その後の説得の手際が人情劇でびっくりしました。意外性ありましたねえ。こう切り返してきたのかと。しかも情が絡んでの懇願的なものでなくきちんと数字をも塗り重ねての説得はスカッとしました。

もちろんそれで本社に返り咲くことを棒に振るのでしょうが、爽快ではありました。彼女が惚れ直すのも無理ありません。始めの頃見事にはめて追い落とした同僚(眞鍋さん)に最後再び出会い怒り狂う彼女に最初の台詞と全く同じことを言ってのけるとこも粋に感じました。

あそこでもう騙されないぞと思わせたら台無しですけど西島秀俊さんが言うと説得力ありますな。表現が汚いですけど言われた相手も仕事とか出来るけど生き様が馬鹿正直そうに映る眞鍋かをりさんっていうところもはまってるなと思いました。(ご本人がという意味ではないですよ)でも「一緒に変えていこう」というのはある程度年功序列が存在してないと説得力薄れるなと興ざめなこと一瞬思ってしまいました。あれで眞鍋さん翻意されたんでしょうか。

でももたいまさこさんが一番の重しで効いてる勢いですわな。氷の心を溶かしていく太陽の心を注入するとかの役だったら独壇場なんでしょうか。

西島秀俊さんは顔の表情を殆ど変えずに感情が伝わってくると言う不思議な役者さんです。動きというか態度とかもそうですよね。一体どこから感情表現オーラを発していてそれが観てる側に伝わってくるんでしょうか。謎です。声は確かに状況によって違うんですけどね。声だけで伝わる量じゃないですこの伝わってくる量は。

ある意味あっと言わせるというかトリックを楽しむ作品なので二度三度と噛み締めるタイプの作品ではないような気がしますがのめり込ませてくれる作品でした。軽快に進むんで30分くらいかなと思ってたんですが50分ほどありました。時間を忘れさせてくれたドラマです。

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日米開戦と東条英機 その2

当時の国全体が戦争を行なわんとする流れに押し流されて戦争するために首相となったのではなく戦争回避の為に東條ならば陸軍を抑えられるだろうと言う願いから首相を任されたというところ辺りから物語が始まりそれに苦悩する様が描かれていました。

戦争は相手がいて始まるもの。相手たる米国の当時の状況は国民はしたくなく政府は一戦構えたい。日本は国民が煽られた効果で盛り上がり政府は避けたい。それに加えて日本には政治・国民とは切り離された統帥権という力を有する軍隊が関わっている。多数決なら米国は引き分けで結論でないけど日本は2対1で開戦。なんていう冗談はともかく圧倒的多数で日本は開戦の扉を開けることに異議なしという勢いがよく伝わってきました。「うねり」という表現で表わされていましたがよく分かりましたです。命を狙われる危険すらあっても開戦不可を唱え続けた山本五十六ですら戦争行なわばの行動を準備していたのでしょうから相当な国全体が戦争へと向かう圧だったんだろうなと。

「君臨すれども統治せず」唯一止められることができたのは天皇陛下ではという想いはこの言葉で無理だったんだと納得しましたです。しかしながら昭和天皇がご聡明であらせられただけについ越権行為をしてでもお止めいただきたかったと思ってしまうのですが国の秩序の崩壊に繋がるわけですからそれはやはり出来ないことだったんだなと。でも統帥権を振り回す軍部が陛下の御心に逆らっていたことは不遜だよなあと思えました。

東條内閣が発足してから管理統制が厳しくなったということも描かれていました。その憲兵を含めた統制・束縛の締め付けを行なう理由はテロに対する恐怖からのものと描かれていました。戦争回避を行なうと言う強い意思を通さば必ずや不満分子が現れる。その出現であっけなく積み上げてきたものが崩壊してしまうことを2・26事件で見てしまったから。なるほどなとは思うのですが実際開戦したのならテロもへったくれもないと思うのですから締め付けを緩和するだろうと考えるのですが敗戦の日に至るまで鬼と怖れられた憲兵組織が闊歩してた暗黒が続いたというのはよく理解出来ないところではありました。

「かみそり」と異名を取った人の聡明ぶりが伺えなかったのは不思議。演じておられるたけしさん御自身も数学がお得意と承っているので同じオーラとか見えるのかなと思っていたのですが意外ではありました。戦争突入するか否やの問答の際近衛文麿らとの会談で戦力比からいって勝てる見込みがないということに対し兵卒の質などで反論しやってみなければわからないと述べたという発言からは高い事務処理能力と謳われた面影が感じられませんでした。事務的・算術的な人との接し方をされるのかと勝手に思い描いていて、感覚や感情優先で物言う人には厳しいものがあるのかなと思っていたので不思議な印象でした。逆じゃないのかと。人格すらも変わるほどもう戦争戦争と追い詰められていたのかなとも思えてきます。

長い会議の後陛下に上奏したところで号泣されたとのこと。ドラマ盛り上げの為の創作ではなく事実らしいのですがまさに小説よりも奇なり。如何ばかりの心境であったんでしょうか。ドラマでは戦争回避の大御心に添えなかった不忠を恥じてという感じでありましたが。もし内閣総辞職してても先延ばしされるだけだったんでしょうかねえ。季節の天候の関係で即時開戦を要求してたということでしたがどのくらい先延ばしできたんでしょうか。シュミレーションをもう少し聞きたかったなあと思えました。

石井秋穂という人物は魅力的でした。黙して語らず。実直に行動する。現代は言わなきゃ損だとばかりの人がごった返す有様で最早廃れた日本人の美徳を表現したかのような人物のような気がしました。この人かっこいいと思えるか、なんで言いたいことあるだろうに言わないんだよと歯がゆく思えるかに分かれるところでしょうが。リアルに出会うとなると付き合いづらいですが信頼が置けるので上司でいて欲しい人種だなと私は思えます。でも部下として自分が仕えるはしんどいかな。

徳富蘇峰がポロリと言っていた「もっと早くに、しかもナチスと共同してソビエトに攻め入っていたら云々」は「歴史のもしも」ですがなるほどなと。資源が確保できる訳ではなかったでしょうけどロシアの脅威から日露戦争が行なわれて以来国の組織が変わっても大日本帝国の認識では北方の脅威は存在し続けてたのかもしれないのですから変な意味ですが名聞は立つかなと。まあどっちみち米国がソビエトに援助してましたから負けた結末だったでしょうけど。

当時の日本の状況が今の状況に近いのは北○○なんでしょうか。偽札とか麻薬とかに関わるような不義は大きく違いますけど、状況だけで言えば孤立して禁輸されて自衛の為に立ち上がらぬことも厭わぬと精神論叫んでるところとかは近いようにも思えてきます。そう考えると正義は薄いなと思えてもきます。

あの戦争はなんだったのか・誰が戦争を始めたかという主題でしたが結局「一億総懺悔」という表現が当てはまる勢いだったんでしょうか。始めた者が悪いのか止められなかった者が悪いのかとかいう話しではなく、300万人以上の死者を出したという災難を引き起こした原因がどこにあったのかという視点だったのでしょうか。独裁者なぞ存在してなかったのだから鶴の一声で戦争が始まったわけでは無い事は確かなようでドラマの締めの部分で主人公が追い続けると呟いてたけどホントの理由なんて数があり過ぎてわかんないんじゃないかと思えてきました。

それとどこからが大東亜戦争の始まりなのかというのも単純に真珠湾攻撃からという訳でもなくもっと前から始まってたんじゃないのかという気もしてきて東條内閣の時点では止めるも何もなかったんじゃないのかという気になりました。

とにかく、敗者の悲哀はそれは悲惨なものであって今年も樺太の郵便局や空襲とか色んなドラマで提示されてましたけど。負ける戦は絶対してはならないという事だけは間違いことでしょう。勝てばやっていいのかという論法に対しては支那や仏印に勝ったところでそれを不可とする米英にやられたんだから単純に紅白に分かれてといったものではなく色んな色が絡み合っている世界なのだから勝てるからやるという単純思考は短絡過ぎるのではないかと。まあつまり戦争は避けるべきものでありその為に努力することが大切なんだろうなと。

会議のシーンは迫力ありましたです。こんだけすんごい役者さんが集まっての丁々発止の勢いは観ていて惹き込まれました。感情ではなく気迫で押し通す雰囲気で圧迫されました。皆さんいいお歳なのにひたすら長い会議の席で心が折れず進もうとするところをみるとやっぱ健康と体力第一だなと思ってしまいました。最後会議が終焉を迎え精も根も尽き果て疲労困憊で椅子にしなだれかかるような様がとても印象的でありました。

どうでもいい話なんですけども電球が発する明かりはは黄色いというイメージがあるんですけど東京の電球は当時からもう白色だったんですかねえ。

結局東郷手記の内容はほんの一部しか提示されなくて残念でありました。本にでもなるのでしょうか。

黒沢年雄さんが海軍さんで出演されて居られましたが、終戦の「日本の一番長い日」では血気にはやる陸軍の青年将校を演じられておられているのを思い出して立場は違えど始めと終わりの両方を演じられてるのかぁと。いつもテレビで拝見するお姿は好々爺っぽいお方なのにねえと想いながら観てました。

「軍人は戦争したがる」という発言がやけに印象深かったです。

前半部と比べてドラマは惹き込まれて一気に観れました。

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日米開戦と東条英機 その1

食べ応えのある作品です。4時間を越える時間もさることながらテーマも重厚で。その重苦しさから胃もたれしつつ一気に食すと腹壊しそうなのでちょこちょこぼちぼちと日を分けて観ておりますです。これをリアルタイムで一気に全て観れた方の集中力は本当に凄いと感嘆いたします。それとも私がぼんくらなだけなでしょうか。

クリスマスとかで浮かれている世の中の風潮のこの時期にこのドラマを提示したテレビ局の意図がイマイチ分かりませんが、過去において戦争を振り返るとなると終戦記念日にかけてというのが今までの流れでしたし、名作「日本の一番長い日」の刷り込みによるものか知りませんけれど大東亜戦争というと汗が滴り落ちる熱い時期というイメージを払拭する12月の放送はなんか不思議でした。戦争そのものは何年にも及ぶ長い戦いでしたので冬の時期の存在も当然あったでしょうしなにより真珠湾攻撃が12月8日ですのでこのドラマで描かれている時期もまさに冬でありますのでおかしくはないんですけど。

私は戦争を知らない子供たちより世代が下なので本当の悲惨さは体験していないのですが、戦争から帰ってきた人とは話したり見かけたりしてました。

偉いさんなぞ身近に居る筈も無く皆一兵士として出兵した人達ばかりでしたが、ドラマでも描かれていた誰にも止められない大きなうねりというのは感じてたそうで赤紙も運命、軍隊でのしごきも運命であり逃れ抗う術なぞどこにもなかったんだそうです。まあすんげえお金持ちとかすんげえ家柄とか言う場合はそうでもなかったらしいんですがそんな人私が暮らしたところには誰もいませんからあくまで噂でしかすぎない話しですけど。

そんな一兵卒だった大人達の東京裁判だけに限らず戦犯裁判の評価は戦勝国の野蛮だという位置づけでした。おりしも「私は貝になりたい」が映画として封切られていますけど上官の命令を拒否することなぞありえなかった組織の中で実行者だからといって後日犯罪者として処罰されるなんて勝者の腹いせみたいな横暴以外の何者でもないと。そう言う理屈なら原爆落とした飛行機に乗っていた兵士をなんで裁かないんだと酒が入ったとこで大人衆が言ってたような記憶がありますです。

まあそんな話しはともかくドラマのお話しはもっと上での錚々たる名の通ったお顔ぶれでの戦争とはということでありますが。末端でさえ無理矢理処罰されまくってたんだから上だってその被害は言うに及ばずという一億総懺悔ならぬ一億総怨念対象になっていたことは確かなような気がしますです。負けたほうだけ徹底的に裁かれるという公正さを欠く行いであろうとも勝った方が溜飲を下げるなら片方のみの正義の行使は当たり前のこととされてた風にも感じます。そう思える程戦犯と呼ばれる人が多かった出来事に思えます。

でもまあ、主題は「誰が戦争を始めたのか」ということらしくて戦後処理の悲哀のお話しではなさそうなので長々と書いても番組の感想としては的外れなことなのでこの辺にしときますけど。ちなみにドラマ始まる辺りでこの記事書いてましてまだドラマ観てない段階でのこの記事(その1)です。

番組の前半部はご存命中の関係者や親族の方に取材して当時の様子を映像を交えて伝え前段とし、後半の再現ドラマで開戦当時に観るものをタイムスリップさせるという形でありましょうか。「近衛文麿」も「東条英機」も米国で暗号解読した人とかも公人としてなにを為したかという側面よりも人間(私人)としてどういう人となりであったかという側面で描かれている感じに映りました。

前半部に関しましては大東亜戦争については多少かじってたつもりでしたのでそんな驚くべき歴史としての真実が提示される印象ではないだろうなと勝手に想像してたんですけど。いやいやどうして沢山ありました。不見識を恥じるばかりです。

「徳富蘇峰」という名は聞いた事ありましたけど当時あそこまで影響力があったのかというのは新鮮でした。巣鴨プリズンで書かれたという東条英機の手記の存在は初めて知りましたが内容については少ししか明かされ無かったのでもったいぶらないで早よおせえてという想いでしたけど。それと二・二六事件で陸軍の人材難により復権して以降首相への道まで登りつめたと言うけれどそこらへんの流れをもう少し詳しく教授して欲しかったなあと。

ではドラマのほう今から観ます。

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チーム・バチスタの栄光その11

推理ゲームとしては面白い展開だけれど、警察・坊主に続いて医者までも。現実社会で真摯に助けを求めたい職種の世界がドラマというフィクションの中であっても俗世の垢に染まるかのような錯覚に陥るのはなんだかなあという勢いを感じます。聖域であり穢れた世界であってはならないとかいう夢見るようなことはありませんが少し殺人者多過ぎないかいと思えますです。

と、前回まではまだ犯人がいると連呼されてたのでそう思っていました。でもまあ結果的に殺意を持った人物は一人で残りの二人については悪意が存在したわけではないのでまあほっとしたってのが正直な感想です。

真相は解明されしかもつっこみようのないきっちりとした推理サスペンスではありました。ミステリーとしては二転三転でいいように振り回されて。そういう意味からすると面白かったかな。映画観てたとしても面白かったなと。原作も映画も制覇してた人はどう思ったのかは分かりませんが少なくとも私は最終回まで楽しめて観てました。ぐっちーが真面目すぎたのとかで愉しめた域まではいかなかったですけど。

そうはいっても桐生先生は去り後を継ぎし候補の垣谷先生までもメスを置き。ドラマ上ではバチスタ手術を行なえる医者がいなくなったということで、これでいいのだとは素直に思えない終わり方でありました。

都合よく鳴海先生が忌まわしき思いから抜け出して外科医として復活し後を継ぐって言う訳にも至らず。ぐっちーが最後きりりとした表情に至るのはなんだかなあという気分になりました。

仲村トオルさんがとてもよかったんですが、これがもし映画と同じ役者さんが演じられての上で映画と違うこの結末だったら、それは別の意味で新鮮でよりこんがらがって面白かったんじゃなかろうかと妄想してしまいました。

でもまああのコンビの映画がまた新たに作られるとかいうニュースをどこかで見たような。今度は映画館でまた阿部さんと竹内さんのコンビが観られるというのが愉しみです。

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セレブと貧乏太郎その11

いよいよ最終回。そのまえに19時から特番で2時間出血大サービスで出欠を取らんかなの勢い。そんなに世間では燃え上がっていたのかこのドラマはとびっくり仰天であります。かような最終回盛り上げるための特番って初めて見ました。祝日だからこそ見れるんですけど平日だったら見たかなあ。やっぱ見ただろなあ。

こういうお祭り騒ぎやっても絵になるのがフジテレビの醍醐味なんですけど、それにしても上手だよなあ盛り上げるのが。まあキャラクター的にも上戸さんも上地さんもバラエティの枠でもご活躍されていて違和感感じないというとこもあるんですけど素直にバラエティとして楽しめました。こういうとこ見せてもドラマの中で演じてるキャラのイメージが崩れて興ざめということもなくいざ最終回へという勢いありましたです。上地さんのお買い物で空気読まない作りモノでないキャラと食事で悲哀を舐めても根に持ちそうにないカラっとした性格というのがよく分かりましたでございます。ただし人が騙される様を楽しむという趣味は私にはないので昔っからドッキリカメラとか絶対見ないんでそこだけはチャンネル変えましたけど。あと、鶏が生本番中に卵産んだらそれで卵掛けご飯作って食べるというアイデア。生放送だという臨場感という演出でしょうけど賛否が分かれるでしょうねおそらく。ここはひとつご陽気にという時に必ずお笑いの世界の方を呼んで演出されるパターンが多いんですけどいい意味で別にいらなくても進むんじゃないかという指針を垣間見たような気も致します。

で、肝心の本編最終回。もうお約束の王道を突き進む展開のオンパレードでありました。最大の敵をハラハラドキドキの展開の末最後ギャフンと言わせる。一件落着で落ち着いてさあ言うべき事を言おうとしても上手く言えず。無為のまま時に成り行きを任そうとしても遠くへ旅立つカウントダウンが始まる。それども想い絶ち難く正直になろうと決心すると行き違いのように死が訪れてしまう。面と向かって伝えられなかった思いを遺影を見て初めて正直に告げる。神がその想いを聞き届けたかのように亡くなったと思ってた相手が舞い戻ってくる。そしてお互い素直に自分の想いを伝えめでたく幸せを手にする。

まさに痒いところに手が届くかのような大団円で締めくくる。必須なのが周りの祝福。いたれりつくせりのゴージャスさでまさにセレブなエンディング。お金で幸せは買えないというメッセージとも取れなくもなし。

長回し長台詞は役者の力量が問われる演者の華。太郎の遺影を前にしての上戸さんが語りかけるシーンはまさにそれでありました。気になったのは顔のドアップが多くて、私としては後ろから背中で語る画とかもじっくり見せて欲しかったところでありますが、でもよかったですよきっちりこなされておられました。

気になったついでにいうと太郎の復活というかなんで今頃出てきたかの理由が爆発でぶっ飛ばされて隣町まで行っちゃったというもの。ファンタジーな世界とはいえ流石に説得力に欠けるなと。せめて飛ばされた時丁度航行してた船にひっかかって自分に気づいてくれるのに時間がかかってえらい遠くの港まで連れてかれちゃったくらいにして欲しかったなと。

まあそんな余計な事はこれくらいにして、ドラマの中盤の勢いだとアリス(上戸さん)と後藤田(柏原さん)が結ばれるが最善で太郎は幼馴染みの幸子(国仲さん)と結ばれるのが筋だろうなという勢いだったんですが。終わってみれば幸子は幸多い子ではなく幸薄い子というお約束の名前通りの展開でアリスと太郎が仲睦まじくというエンディングでありました。それと太郎がセレブになるのかアリスが貧乏になるのかどっちなんだろという予想はボロは着てても(着てなかったけど)心は錦という展開でした。ある意味女子が男子につき従うという結末は古い人間としましては良かったのかなと。だってセレブ昇格で終わると太郎は言葉悪いですけどヒモになるってことですからねえ。

終わってみれば真紀子(若村さん)も二人の仲を祝福する側に回っていて、真の敵ではなかったことがはっきりしてそういうところもいい感じですね。誰からも祝福される二人でないと後味苦くなるますから。

もうここまでくるといい意味でご立派という感じです。ここまで王道で攻めるのは今時捻り倒して訳分からないまま終わるドラマが多い中では稀有な存在にも映ります。「お祭り」というのが似合うイメージのドラマという気がしてきますです。

上戸さんはこういう展開がよく似合いますです。本格派とかいう表現でお芝居に捻り(複雑さ)を加えたがる傾向の役者さんが多い中貴重な存在にも感じられこの道を迷わず走破していってくれたら楽しいなと。

上地さんは野球部のお話しのドラマで悪役演じられてましたけどこのドラマではそう言う気配を一切消して切れないあきらめないといったむしろ逆のキャラを演じられていたのですがどちらも違和感なく見れて幅の広い役者さんなんだなと思いました。ただ髪形に変化があまりつけられない制約がおありのようにも思えてそこらへんはタレントさんとの両立されてるハンディなのかなと思いましたです。

主役お二人以外では若村さんがとても印象的でした。

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とてもとても2008年

今年一年観てきたドラマを思い出しつつ簡単な感想を書いとこうと。映画に関しては年なぞ係わり合いのない普遍性が在ると思っているので年で括ることはしませんです。

セレブと貧乏太郎・チームバチスタの栄光・ブラッディマンデイ・夢をかなえるゾウ・流星の絆・しゃばけ・我はゴッホになる・鬼平犯科帳・裸の大将・恋のから騒ぎドラマスペシャル・ガリレオエピソード0・柳生一族の陰謀・33分探偵・世にも奇妙な物語・太陽と海の教室・あんどーなつ・ありがとう!チャンピイ・越境捜査・コードブルー・正義の味方・ゴンゾウ・モンスターペアレント・トゥモロー・クッキングパパ・ヒットメーカー阿久悠物語・ルーキーズ・ハチワンダイバー・シバトラ・おせん・チェンジ・古畑中学生・パズル・キミ犯人じゃないよね?・トップセールス・愛馬物語・オトコマエ!・アラ40・猟奇的な彼女・ロス;タイム;ライフ・ラストフレンズ・被取締役新入社員・刑事の現場・プロポーズ大作戦スペシャル・かるた小町・薔薇のない花屋・佐々木夫妻の仁義なき戦い・未来講師めぐる・鹿男あをによし・ボンビーメン・斉藤さん・あしたの、喜多善男・エジソンの母・4姉妹探偵団・フルスイング・SP・ちりとてちん・鹿鳴館・バンデミックフルー・となりのクレーマー・霧の日 樺太・真岡郵便局に散った9人の乙女達・252生存者ありエピソード0

とかを観て感想残してありました私。ただしちりとては見た内に入りませんので基準にははめれませんです。感想を残して置くと結構今でも反芻できるんですが見てたけど感想残してないのはやっぱ存在すら思い出せないものですな。

面白い基準なぞ明確には存在しないのだろうけど私の判断基準で示すと(尚、クールごとの判断基準とは異なる場合があります。記憶とリアルタイムの感覚が異なるので。)

1・厭な事を忘れさせてくれた作品

「しゃばけ うそうそ」・「ガリレオエピソード0」・「33分探偵」・「正義の味方」・「パズル」・「古畑中学生」

2・明日に向かう活力をくれた作品

「フルスイング」・「刑事の現場」・「クッキングパパ」

3・放映時間が待ち遠しかった作品

「ラストフレンズ」・「33分探偵」・「プロポーズ大作戦スペシャル」・「薔薇のない花屋」・「パズル」・「鹿男あをによし」・「正義の味方」・「コードブルー」・「流星の絆」

4・真面目に生きようと観て思った作品

「フルスイング」・「刑事の現場」

5・セリフにはまった作品

「キミ!犯人じゃないよね」の「やべ!もってかれたあ」・「33分探偵」の繋がらない会話・「おせん」の「~でやんす・わっち」・「夢をかなえるゾウ」の「自分なあ」・「パズル」の「お前らあ・お前達」

6・諸々上手いなあと思った作品

「あんど-なつ」の風吹ジュンさん。「流星の絆」緊張と緩和の融合に違和感がなかったぞえ。せりふのやりとりも絶妙でした。「鹿鳴館」田村正和さんの剛毅豪胆の表現力が意外でありんした。いつも繊細な役どころというイメージがあったので。「正義の味方」物凄く家族同士が仲がいいというよりも好きという表現が似合う一家4人が紡ぎ出す空気感。「252生存者ありエピソード0」市原隼人さんがよかったっす。「我はゴッホになる」の香椎由宇さん。耐え忍ぶ姿にも凛としたものがあって痛々しい悲壮感の塊にならずに画になっていた。「ゴンゾウ」の話し(脚本)の妙。たった1話出演しただけでドラマの全てを担ったかのようなインパクトを感じた池脇千鶴さんもよかったですなあ。

7・勉強になった作品

「夢をかなえるゾウ」色々な教えがね。「となりのクレーマー」私じゃ無理。主人公さんのようには絶対なれないと思いました。

8・目の保養になった作品

「キミ!犯人じゃないよね」映像が綺麗でおました。「おせん」蒼井優さんの和服姿が乙でやんした。「252生存者ありエピソード0」火を扱ったシーンが迫力ありました。「明日の、喜多善男」の最終回で死のうとした場所の景色。日本じゃないみたいでした。

一度のインパクトで満腹ご馳走様ってのもあれば何度も噛んで味わいが増すのもあるし、シンプルにそこで描かれる世界感に浸っていたいと思えるものも愉しいので、一概にどれが一番とか決められないし上記の8項目に該当する数が多いから良かったとも言えないけれど。

少なくとも録画したものじゃ不満足で、きちんとしたDVDを買ったのは「パズル」ただひとつ。2008年はそういう年であったとさ。

初回豪華で後ノーマルという掴みはOKを目指す作品が多かったけれど、そのギャップが大きいのが顕著だったようにも思えた一年でした。最終回15分拡大というのが成功のご褒美という意味合いならば、初回豪華で最終回拡大で終えた作品いくつあったんでしょうか。そういうとこもきちんと書き残しとけば良かったかな。自分の感想だけでなく世間や制作側の期待と結果というのも入れとけばよかったと反省しますです。

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ブラッディ・マンデイその11

最終回。神という功名を求めてなのか高名な人物ですらという裏切りの連鎖が止まらない疑心暗鬼の闇が覆う巧妙な展開のドラマでありましたがようやく光明が差し込まれました。でもほの暗いともし火でありました。

ほろ苦い余韻です。今この国はおかしい。それを打ち消すことは提示していない。現実がそうなんだからと。つまりドラマでは何とか食い止めたけどまたいつ何時こういう輩が出てこないとも限らないおかしな現実の世の中だという警告なんでしょうか。

だから湧いて出てくる虫を潰すだけではいたちごっこにしか過ぎないよと。だからこそ良い方向に皆で変えて行こうよ観ている人間もというメッセージということでしょうか。

もし続編を想定しての謎残しというのならそういうことはきちんと続編ありとか提示して欲しいところであります。別にぽしゃったとしても文句はいいませんから。晴れやかに終えたというよりも抗争の末の両者犠牲を払っての痛み分けという穿った見方にも映ってしまいます。

そういう私の浅知恵の深読みは置いといて、主人公の藤丸ですら時として敵に渡った大事なリモコン(妹を人質)に操られテロ組織の片棒担がされた○人28号状態になったりの不安定なキャラで一寸先は闇状態でなんだかしんどかったです。そんな暗雲に包まれた世界の中で不惑のポジションでいてくれた加納というキャラが唯一の観る上での心持ちの命綱みたいに感じられました。爆弾と知りアジトに突入する時の加納(松重さん)はがんこかっこよかったです。

終わってみれば霧島も終始一貫正義の味方でありましたがさんざっぱら怪しげに写されてましたのでどこか信用置けなかったです。いかにも怪しげな新しく赴任してきた偉いさんでしたが顔に似合わず全うなお役人でした。終わってみればこんなとこまで不安を煽るかこのドラマはというトラップだったんだなと。でもなんで最後警告もしないで即発砲したんだろう霧島さんは。婚約者の敵討ちって柄じゃなさそうなのに。

そして藤丸の心の拠り所である妹と友達という信頼の輪の中から「K」が現る展開だから見ていて情緒不安定に陥ってしまうんでしょうか。明快に悪と対峙して戦うという構図ではなかっただけに爽快感のない顛末に映るんでしょうか。

整理してみると、お父さんはお国の為に密偵として密かに働いていた。真の首謀者(決定者)は「K」安斎真子だった。その「K」も教祖様と同様いいように使われただけのお飾りかのようであった。マヤは教団員ではなく傭兵みたいなもんで金銭報酬を得ての行動であってその依頼者とはロシア語で話していたし日本語でも話していた。「J」は自分の意図から外れたので爆弾拝借しておさらば(離脱)した。

お父さんは敷村教授がウィルスに対して行なってきたこと(自作自演)を把握していて元々切り捨てるつもりでいたんでしょうけど、潜入捜査の目的が宝石箱とはなにか探るものであるとしたならば、なんで「K」を連れ出して抹殺しようとしたんでしょうかねえ。ご注進ご注進と言ってサードアイに宝石箱は中性子爆弾だったと伝えれば良かったのにと思えるのは浅はかなんでしょうか。起動スイッチを握るのは「K」の命(脈拍)というところまで掴んだのでそれなら手っ取り早く殺してしまえホトトギスと思ったってことでいいんでしょうか。起動させる前なんだから捕まえてサードアイに引き渡せば済んだだろうにと思うのも浅はかなんでしょうか。

よくわかんないのは大臣はマヤを雇ってなにさせようとしたのか。もしかしたら大臣は依頼者じゃないのかな。大臣が雇ってたのはパピヨンの刺青のお兄さんのほうかしらむ。マヤにしてみれば今回はミッションコンプリートだったみたいですけど。孫である「J」を隠密裏に擁護しようとしたってことなんでしょうかねえ。その割には最後「J」とは分裂してたみたいだけど。マヤはどうやって教団組織から信頼を勝ち得たんだろう。それとウィルス撒こうが爆弾爆ぜて何万人殺されようがミッションの成否には係わり合いなかったってことだったんでしょうか。ロシアでの映像に映ってましたけど街がひとつ消える程の破壊力の中でどうやって瞬時に退避できたのかも謎です。理解不能なことだらけでドラマが終わっても全然分からない存在です。

「J」は数年前の教団のテロ未遂にも深く関わっていたってことらしいですから今回も「粛清」したくてしょうがないのは間違いないようです。じゃなんで宝石箱については邪魔?したんでしょうか。自分の理屈じゃないから気に入らないという理由じゃ納得できないところです。「J」の頭の中がなにも読めないのでこんなのに中性子爆弾持たせたままにしておいて終わるというのはなにも終わってない感じがする最大の要因でしょう。ブルーバードのファルコンへの追跡が失敗して処分したであろうにどうやってマヤ達から知らされていなかった爆弾の設置場所を掴んで拝借できたんでしょうか。「K」に直接聞いたんでしょうかねえ回りくどい事して。それと「J」に従っている僕(しもべ)たちは教団員なんでしょうかそれとも傭兵?別派のJ教の信者さんかしらむ。最後にファルコンに電話して勝ったのは君だとかいってその理由で良いセリフ吐いてましたけどやっぱ傷み分けというか泥仕合の末路に映ったことは否めませんでした。

終わってみれば狂気の教団のおいたに乗っかって(寄生して)大物が蠢いていたという教祖と新たな教祖がいいように使われていたとも見えなくもない展開でした。テロ集団と呼ばれる組織の中には狂信者と傭兵と密偵と復讐者が混在していて一枚岩どころか寄せ集めの集団に映りました。狂信者は国家転覆を図る世直しを夢見て教祖を崇め奉る働き蜂。それを操るのが「J」という復讐者。もうこれだけで十分捻じ曲がってそうですけどそれに加えて傭兵マヤの行動が教団側にしてみれば二転三転のしっちゃかめっちゃかで手を焼いていたみたいですけど

JだKだというのは本当に教祖の子供の数の呼称でイニシャルの略とかポジション名(ジョーカー・キング)とかいう意味じゃなかったんですね。しっかし教祖様凄い子沢山でびっくりです。上のA~Iまではどうなっちゃんたんでしょうか。数年前にファルコンの陰謀(お手柄)で一度一網打尽にされた時名誉の戦死とかされたんでしょうかねえ。

画はファルコンとブルーバードの空中戦とかは新鮮でした。ネットの世界をこういうスタイルで描くと言うのは私にしてみれば初めてなのでスピード感とかあって面白かったです。

終わり方がハッピーエンドとは程遠いものでしたが毎週観るのが楽しみだったことは事実ですから私の知能では謎のままだらけの展開でありましたが面白かったドラマだと思います。役者さんが良かったですね。

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流星の絆その9(最終話)

面白かったです。満喫しました。なにもかもけじめをきっちりつけて終わらせてくれたのでお話そのものは決して明るい話しではないのですが後味が爽快な気分になりました。

犯人は誰?という大命題。政行(柄本さん)が犯人だとは思っていなかったしここまで来てまったく今まで登場していない奴が犯人として浮かび上がるとは思えなかったので、残る可能性は夫婦喧嘩の果ての相討ちか残りの登場人物のうちの誰かだろうなとは思っていました。

柄本明さんはホント凄い上手いです。どう表現すべきか言葉が浮かばないんですけど、戸神政行という人物の情報量(背景や心情・生き様)がとても多く無理なく伝わってくる感じで、登場されてるシーンの少なさを考えると凄いなあと。一体どこで表現されてるんだろうか不思議でもあります。

で、現れ出でたる犯人はミステリーの掟破りじゃないのかなと思えるお方でありました。警察官であること、一番信頼できる人物。ある意味後味の悪い裏切り。これについてはなんだかなあでありましたが、結末に持っていく様が役者力バリバリで「三浦友和」やっぱすげえぞなもし。ある意味超強引な展開なところをホント納得の嵐で説得力ありました。それに14年蓄積されていった悲哀が肩や白髪に乗っかっていてそれが今解放された瞬間のような眼の輝きとかいうのも印象深かったです。最近よく見る土下座のシーンがありましたけどこういう使い方ならいいのかなという気になりました。犯行の動機といい兄弟達に近づいた理由といい切なくなりました。「ぶっ殺す」発言してた功一(二宮さん)が取った行動についても良く分かるような気分になりました。見応えありましたです。三浦さんのお芝居にタメ張らんとする二宮さんも引力ありましたけどやっぱここは三浦さんを愛でるシーンでありました。ここまでくると泰輔も静奈も子供にしか見えない二人(柏原と功一)の迫力と存在感でした。

で、その後の描き方については私のタイプの締め方でホント嬉しくなってきました。まあパロディというご愛嬌ではあるんですが、これ(ハッピーエンド)を味わうために前回までの重苦しい場面を耐えて来たようなもんですから。これこれこういうの観たかったんだよなという勢いです。長さもくどくなく丁度いい味付けでした。

詐欺については自首して罪を償う。相思相愛の行成(要さん)と静奈(戸田さん)は無事和解して将来を予感させる。罪を償って出所してきた功一をかいがいしく待つサギ(中島さん)と「アリアケ」。

行成と静奈の和解のシーン「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」については、普通こういった告白シーンはこっぱずかしくて見てられないんですが、セリフひとつひとつ味わい深くてがん見出来ました。行成の誠実さが厭味も嘘も感じさせなくてとても良かったです。あれは婚約指輪という解釈でいいんでしょうか。行成はあのえせダイヤを知ってて買ったってことなんですかねえ。功一はえせダイヤ担保としてお金を借りてその金で詐欺を働いた返済に充てていつか返すというつもりらしいんでしょうけど。

気持ちが良かったのはサギの存在でした。「幸福の黄色いポストイット」で功一が戻ってくるのをかいがいしく待ってそして功一とふたりで新しい「アリアケ」を切り盛りする光景がとても気持ちよかったです。今時珍しい100%押し掛け女房なんでしょうがその純粋さが心地いいです。行成は三人の絆の中に入るのにその深さかを推し量って躊躇してたけどなんのためらいもなくいつのまにか居つくサギという存在も行成との対比と言う意味からも面白い存在だなと思いましたし、もしかしたらお父ちゃん(寺島さん)とお母ちゃん(りょうさん)の関係もこうだったのかなと勝手に想像してしまいました。しかしサギは1000円札が何で好きなんだ?唯一残った謎です。どっちにしてもこの兄弟達と関わっていたいと柏原でさえも思えたほどですから自分も「アリアケ」の常連にでもなってとかして輪の中に入りたいなと思わせる三人の絆でした。

ところで詐欺で自首した功一と泰輔(錦戸さん)ですが行成から借りたお金で今まで行なってきた詐欺で搾取した金額被害者に返済しききれなかったんでしょうか。懲役2年の実刑を喰らったってことはどういう顛末だったんでしょうか。「アリアケ」の再建については別途戸神の家の援助があったということはえせダイヤの代金詐欺の始末で使いきれなかったんでしょうか。

屋上での柏原とのシーンといい「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」といい「幸せの黄色いポストイット」といい、まあつまり今回全部なんですけど、文字を追ってイメージの中で膨らませるより役者さんが実際動いて魅せてくれるほうがよりストレートに伝わってくるシーンばかりで単純に犯人は誰?というものでない人間考察のドラマであったんだなと改めて思いました。

それにしても林ジョージ(尾身さん)はいい人だ。スケベなところも親近感を感ぜずにはおれません。でも誠実なんですよね。この人に出会っていなければこの兄弟もっと荒んでたのかなと思ってしまいます。

終わりよければ全てよし。大好物の展開でホント満足です。たとえ蛇足であろうともこういうとこをきっちり魅せてくれるのが嬉しいです。

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