1-2・遠州弁ら行

らっぱ

まあ、別に言葉的には方言でもなんでもないまんまの意味の言葉であるが。

浜松まつりでの必需品。町内を映す鏡のひとつでもある重要アイテム。凧場でも屋台でも初練りでも絶対必要不可欠な品物。旗と法被とらっぱが三種の神器か?正式には「信号らっぱ」と呼ぶらしい。「祭りのらっぱ」と言えば間違いようがないだろうけどが「らっぱ」だけでも通用する。

始まりはどう考えても明治以降に徴兵帰りの元兵隊さんとかが持ち帰って祭りで景気づけに使っただろうなと想像される。(練兵場で揚げてたということだから兵隊さんから教わったということも可能性はあるが)とにかくメロディというか吹けといったらこれしかない各町内共通の「進軍ラッパ」(と呼んでいる)だけどホントに軍隊で使われてたメロディなのかは私は知らない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

らなあ

だろうな・だろうねという意味。

「買うだろうな」だと「買うらなあ」となる。

もとは「だらなあ」でそれの短縮形と思われる。

より短縮した表現で「らな」という表現もある。ただし「らな」は「だろな」という風に多少つっけんどん(おどし的)な表現になる。

例文

司会者「それではお一人づつ決意の程を述べて頂きたいと存じます。」

「なんかやばくなってきた感じしん?」

  (なんかやばくなってきた感じがしない?)

「確かにっ。」

  (そうだね。)

「気い引き締めんとかんで、ちょっと便所行ってくるわ。」

  (気を引き締めないといけないな。その前に便所行ってくるよ。)

「まさかとんずらこく気じゃないらなあ。」

  (まさか逃げる気じゃないだろうなあ。)

「んな訳ぁあらすけえ。でも大のほうだでちいっと時間いるけどな。」

  (そんな訳ないだろ。でも大の方だからちょっと時間かかるけどね。)

「やあ馬鹿っつらあ。ふんじゃ行くなやあ。漏らいてもええで。」

  (おいちょっと待てよ。それなら漏らしてもいいから行くな。)

| | コメント (0)

らあ

「づら」から「だら」へ。そして最近は「だら」から「らあ」へと移行しつつある遠州弁。

行くんでしょを例にとると

「行くづら」・「行くだら」・「行くらあ」と言う風になる。もっと省略されて「行くら」といのもある。

言葉はホイホイ変わるものである。がんこ人がいても、瞬間的ではないにせよ10年一昔で変わっていく。

じじばばから孫へ連なっていった時代はもう昔の事。同年代の同じ時代の共有者同士で形成されていくようになっている今日この頃。だから世代によって物言いが違う。いいか悪いかの問題ではない。昔の方が地域性があって懐かしいというつもりでもない。

私の遠州弁は今の時代の言葉ではない古臭いものかもしれない。でもこれで生きてきたんだから違ってはいない・・・・筈。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

らろ

「やるらろ」やるんでしょという意味になる。「らろ」というのは普段はあまり使わないのでどこかしらから流れてきたものが居ついた外来種の方言かもしれないが、うちの集落ではとりあえず使うことがたまあにあるので一応記載。

強引な解釈をすれば「やるのであろう」が「やるだらろう」に変化して「やるらろ」と短縮されたと踏めなくもない。あくまで推量。

なので「らろ」というのは「~のであろう」と解釈している。「やるろー」・「するろー」とかいう使い方もあるが「らろ」の短縮形じゃないかと想像している。

「やるらろか」だと、やるのであろうかと解釈できるので無理じゃないと思うのだが。遠州弁でこういう使い方はあまりしないのが玉にキズ。こういう場合は「やるだかいなー」・「やるかいねー」が普通使われる。

例文

「そうせるろー」

  (そうするんだろ?)

「どうせっかな。」

  (どうしようかな。)

「いいじゃんか別に。いこまい。」

  (いいじゃないか。行こうよ。ね。)

「じゃ、そうせすかな。」

  (じゃあそうしようかな。)

「おし!決まり。ほいじゃいかざあ。」

  (よし決まり。それじゃあいこうか。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

らねえ

「だらねえ」の「だ」抜きの言葉。意味合いは~でしょうねえ。

「あんたまさか途中で抜けようっつうんじゃねえらねえ。」

  (あんたまさか途中で抜けようとしてるんじゃないでしょうねえ。)

「あんたさあ、とーぜん行くらねえ。」

  (あなたに言っとくけど、当然行くんでしょうねえ。)

「ここにおいといたの知らんらねえ。」

  (ここに置いてあったのしらないよねえ。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

らんごかない

収拾がつかない・乱雑だという散らかる様に愛想をつかした時に発する言葉。

「はあもう次から次へともうくっちゃんくっちゃんでホントらんごかない。」

  (次から次へと何かが追いつかず収拾がつかないで嘆いている。)正直共通語にしようがない。直訳すると多分意味不明になるが

  (もうねもう次から次へともう溜まっちゃって本当収拾がつかない。)

「はあ」と「もう」がかぶるせいであるが、遠州人にはこの使い方に違和感はない。

「部屋んかたしてないもんでえ、えらくらんごかないだけどぉ、まあちいと寄ってきない。」

  (部屋片付けてなくて大分散らかってるけど、良かったら寄ってって。)

最近は散らかるを「らんごかない」と言わず、「ど散らかる・馬鹿散らかる」と言うほうが多い。なので「らんごかない」には愛想がついたというニュアンスが含まれる言葉となりつつある。しかし周りの衆らは結構使うが、私は正直使っていないので微妙なニュアンスが分かってないところがある

散らかるしても、「とっちらかる」・「どちらかす」だし、収拾がつかないは「だあだあ」だし、愛想尽かすは「やっちゃおれん」又は「はあ知らん」と言うのを使っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)