1-2・遠州弁や行

やらしい

「いやらしい・卑猥」という意味。広い地域で使われる表現であろうが「いやらしい」とのニュアンスの使い分けとして遠州では重宝されていると思い記載。男女共用。

遠州弁で「いやらしい」だと「えげつない・図々しい・露骨」とかいう意味で使われる事が多いので「このどスケベがあ」とかいう場合にはこちらの「やらしい」という表現が使われることが多い。もちろん明確な決め事となっているわけではないので人それぞれでありこの説明とは異なり「いやらしい」よりパワーアップした表現として「やらしい」を使う人もいる。つまり「スケベ」=「いやらしい」・「ドスケベ」=「やらしい」みたいな。

でもまあ大方の普段使いとしては「いやらしい」には「卑猥」を込めない使い方が多く「やらしい」には「卑猥」を感じるイメージが強いのでこちらの使い方を説明した。

例文

「歳によってやらしいとこん変わるだいね。若い時分はそれこそモロだけど、ちいと落ち着いてくるとチラリで、ええ歳んなってくると隠いてナンボっつうか。」

「つうこたあいくつんなってもやらしいこんに変わりいないっつうこんかあ。」

「だあの。そういうもんだらあ。まあいやらしい話しだけどな。」

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やりえなんだ

「やれなかった」と言っている。途中で挫折したとも手をつけることすら出来なかったともどちらとも取れる。

「やりおせなんだ」・「やりきれなんだ」とかなら途中で挫折もしくは手に余ったで「やれなんだ」・「やりいんかった」とかなら手出し出来なかったと取れるのであるが「やりえなんだ」は曖昧である。

漢文調にすれば無茶苦茶だけど「やりえることあたわず」みたいな感じであろうか。

蛇足だがこれが「やりえん」なら「出来ない」とかで「やりいん」なら「やる能力又は意思がない」みたいになるのであるが。ちなみに「やりいなんだ」という言い方は存在しないので「やりえ」というとこが同じなので「出来ない」という意味合いが強いんだろうかな想像だけど。

例文

「ただいまあ。」

「あれえ、早かったじゃん。イベント観い行ったじゃなかったけか。」

  (え~?随分と早かったじゃないの。イベントを観に行ったんじゃなかったの?)

「いったにゃあいっただん馬鹿混んでてたもんで諦めて帰って来た。」

  (行ったんだけど混んでたから諦めて帰って来た。)

「他になんかしてこんかったがけえ。」

  (代わりになんかしてこなかったの?)

「なんか他のこんやるかあって話しいあっちゃんとしただあどこも混んでて結局やりえなんで、ほんでさぶいもんではあ帰るかあっつうこんになっただよを。」

  (なんか他のことでもしようかっていう話しにはなったんだけど、どこも混んでてなにも出来なくてそれに寒くなってきたもんだから帰ろうよっていう事になった。)

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やりさいすりゃ

「やりさえすれば」と言っている。

「え」が「い」に変わっただけなのだが何故「え」が「い」に変化するのかは不思議。

「やる」に限ったものではない。この言い方の味噌は「~さいすりゃ」。男女共用の言葉。

例えば「動く」とかだと「いごきさいすりゃ」となる。ただし例外的に「する」においては語呂がよくないのか「しさえすりゃ」と「い」に変わることは普通はない。

例文

A「どうせすかねえ。」

  (どうする?)

B「どうしまいか。」

  (どうしようかねえ。)

C「どうにもならんら。」

  (どうにもならんだろ。)

D「ごちゃごちゃこいてなんもしんよりか、なんしょやりさいすりゃちった前ん進まるだでやらまいやあ。」

  (ごちゃごちゃ言ってなにもしないよりもとにかくやりさえすれば少しは一歩前進するんだからよろうよ。)

A「そりゃあそうだん、どうみたってこの人数じゃこんな重たいの持ちおせんら。どうやって人集めすか考えんと腰おやいて話しんならんくなるにい。」

  (そりゃあそうだけどどうみてもこの人数じゃあこんな重いの持ちきれないよ。人集める工夫しないとこの人数じゃあ腰痛めてお話しにならないって。)

D「いいじゃん。腰おやしゃあ病休で休めるだで。」

C「そんかわし帰ってきたら席なかったりして。」

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やあ

文章の頭に持ってくる時の「やあ」を訳せと言われてもはたと困るのであるが、大雑把に言えば注意をこちらに向ける為の掛け声みたいなもの及び「嗚呼」といった感情の表現と言った感じの二種類か。使い方の一例として

「やあ おんしゃ なにしてるだあこんなとこで えらい久し振りじゃんかあ。なによを。」

  (おおこんなとこで遭うなんて随分とお久し振り。今はなにしてるの?)

聞きなれない人が聞くと「なんちゅう言い草だ」ということになるが、遠州弁においては頻繁に使われる久し振りに会った人同士の再会の挨拶表現である。

基本男言葉で女性の場合は「ほい」・「あんた」が主に使われる。他に男女共用の言い方としては「あれえ」というのがあり「あ」にアクセントポイントがある。

こうした「やあ」の言い方は別に遠州の発明とかではなく、「あいや 暫しお待ちを」とか「や これはご無礼つかまつった」とか「や こいつぁてえへんだ」みたいな江戸時代の頃からの表現の名残りでなおかつ形が変形して「やあ」となって今に至っているのではないかと想像してる。

古語辞典に載っている「や」の意味は「呼びかけに用いる」・「驚いたとき、思いついたときに用いる」とあり。ほぼ遠州弁に「やあ」と同じ使い方ではなかろうか。

遠州は明治期に薩摩言葉から広まったといわれてる「おい・こら」といった表現に染まらなかったということか。まあ勝手な想像だけど。

「やっ」だと緊迫感があるし「や」だと異議を唱える風に聞こえるのであるが、それに較べれば「やあ」となれば多少はゆるい感じになるので使い勝手がいいのであろう。

他の地域はどうか知らないが遠州で「おい」だとほぼ注意・説経が後に続くと解釈されるので「やあ」の方が柔らかい印象を受ける。

発音と意味は感情によって微妙に異なるという幅広いバージョンを有する。

「やあ 勘弁しとくりょを」

  (おーい勘弁してくれよ)

「やあ どんくさいなやあ」

  (もう 動きが鈍いなあ)

「やあ 聞いてるだか?」

  (おい ちゃんと聞いてるのか?)

「やあ どうしっかなあ」

  (うーんどうしようかな)

「やあ何々」と言って「やあ何々」と返すと「やあやあ我こそは」みたいな言い合いの合戦が始まることが多いので注意が必要な場合もある。

「やあ」と投げ掛けられて不同意の場合は「ええ?」と返し同意する場合には「おう」と返すことが多い。どっちでもない場合には「うーん」・「ふーん」とかが多いと思われる。

「やあ どんくさいなやあ」だと「ええ?そうけえ。」(ええ?そうかなあ)・「おう そうだあれ」(うんそうだよ)・「うーんどいだいやあ」(うーんどうだろ)

例文1

「やあ聞いてるだか。」

  (おい人の話し聞いてるのか。)

「やあ横からごちゃごちゃうっさい。」

  (もー、横からごちゃごちゃうるさいよ。)

「人ん親切でゆってやってるだになにその言い草わあ。」

  (人が親切で言ってるのになんだよその態度は。)

「分かったで頼むで静かにしとくりょを。」

  (もう分かったからお願いだから静かにして。)

例文2揚げ足とりの場合

「やあどうしっかな」

  (うーんどうしようかな。)

「やあじゃねえよそんなもんこうすりゃ済むこんじゃん」

  (うーんじゃないよそんなものこうすりゃいいだろうが。)

「いちいち独り言に揚げ足とらんだっていいじゃん。」

「これみよがしにゆうもんでえ。」

  (これみよがしに言うからだよ。)

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やい

「おいっ!」と言ってる訳だが、実のところ現在は普段生活していて聞く機会は少ない。遠州人は頻繁に発するものだというのは誤解であろう。

だからといって皆無ということではなく職種によって例えば「でえく」さんとか「漁師」さんとかは使うみたいだが、普通に会社勤めしてる範囲とかにおいては「やあ」を使うことが多いであろう。

そんなこんなで地元衆でもかくのたまわれると喧嘩腰に聞こえることが多い。まあ他県の衆らから見れば「やい」も「やあ」もそんな大して違わないぞと言われるかもしれないが。

言ってる方は怒ってるわけでなくただ単に「ちょっと」と言ってるつもりなのだろうが聞き慣れていなければ真意は伝わらない表現であろう。基本男言葉で女性の場合は「ほい」・「あんたあ」とかを使うのであろうか。

女性が「やい」を使えばこれは相当怒ってるということになる。

例文

「やい、しょろしょろしてんでねこん積んで上げろやあ。」

「猫近くにいんけど。」

「やいばっかっつら。はあいいわあ。」

暫し沈黙の後

「やい、なぐりくりょ」

「ええのけえ。じゃあ いくにい」

「おんしゃなにしくさるだあ いきなし人の頭はたいてえ。」

「だって殴れっつったじゃん。」

「てめえコントしいきただか大工やりいきただかはっきしせよやあ。」

注、「ねこ」とは作業用一輪車、「なぐり」とは金槌のこと。

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よう

「やりよう」(やり方)・「いいよう」(言い方)・「買いよう」(買い方)・「しよう」(仕方)・「かたしよう」(片付け方)などなど「~の仕方」・「様」といった使い方の「~よう」。別に方言でもなんでもないのだが

共通語ではやり方・言い方・買い方・仕方とかいう方を使う方が一般的であるところを「よう」を使うというのが遠州弁的表現ではと思い記載。

例文

「まだ終わっちゃいんだ?まあちっとやりようあるらあ。なんでこうなるよを。」

  (まだ終わってないのか。もう少しましなやり方あるんじゃないの?どうしてこうなるのかなあ。)

「なんちゅういいようよ。そんな言い方しんくたっていいじゃん。」

  (ひどい言い方だなあ。そんな事言わなくてもいいじゃないか。)

「こっちだっていいたくなるわあ。こんなじゃあいつまで経ってもおわりゃせんじゃん。やりようによっちゃやりよくもなるだし早くにも終われるだで。」

  (こっちだって言いたくもなるよ。こんなんじゃいつまで経っても終わりゃしない。やり方によってはやり易くなるし早く終われもするんだから。)

「んじゃあどうすりゃいいだかおせえてやあ。」

  (それならどうすればいいのか教えてよ。)

「知らんよを。こんなじゃ替えようありもしん。なんしょ帰るまでにやりきってよ。」

  (あんたの仕事でしょうに。それにこんな状態じゃ今更どうにもならないだろ。とにかく今日中には仕上げてってよ。)

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やらまいか

 なんか遠州弁の代名詞みたいな扱いになってる言葉。ぶつくさ言わずにとにかくやろうよといったニュアンスの言葉であるが、オレもやるからお前もやれよという時に使われる言葉。ニュアンスで訳せば「お~いやるよー」ってな感じか。

ではその他はどうかというと(あくまで一例)

シンプルにやるよ・始めるよという時には

「やらまい」・「やるにい」・「やらざあ」(ただし駿河ではニュアンスが異なる)

お前に替わってオレがやるという時には

「やらしょ」(やらせろ)・「やらしょやあ」(やらせてくれ)

オレはやらんけどお前やれという時には

「やりない」(やんなよ)・「まかいた」(任せた)・「やりい」(やれよ)

お前やってくれないかという時には

「やらんかねえ」(やらないかなあ)・「やらんだかねえ」(やらないのかねえ)・「頼まれてくれんかねえ」(頼みがあるんだけど)・「あのやあ」(言いにくいんだけど)

おねだり調の時には

「やらまいやあ」(やろうよう)・「やらまいにい」・「やるかあ」

「やらまい」と「やらまいか」の違いは微妙で殆ど使い方に違いがある訳ではないが「か」を足した分「やるぞ」と「やろうよ」といった言い方みたいな差が生じる感じである。

「やらまい」と言われると「嫌だよ」と言い返せるが「やらまいか」と言われて「嫌だよ」というのは若干気が引けるのは確かであろう。だからといって、「やらまいか」といわれて「NO」とは言えない訳では決してない。

例文1

「やあおめえ、荷物の搬入がんこ遅かったじゃんかあ。こんなじゃ今日中に終わらんでえ。」

  (お~い。荷物の搬入がえらく遅かったじゃないか。こんな状況じゃあ今日中になんか終わらないぞ。)

「まあ、そをゆわすとを。やらにゃ始まらんだでなんしょやらまいかあ。」

  (まあまあそんな事言わないで。とにかく始めないとどうしようもないんだからやろうよ。)

この例文のように具体的な解決策が見出せない場合とかにとりあえず始めようというある種の根性論を説くといった使い方をすることがある。

例文2

「おーいそろそろ時間だでやらまい。」

  (おーいそろそろ時間になるからやるぞう。)

「なにょこくだあ。そろそろってまだ時間前じゃんかあ。」

  (なに言ってんだ。そろそろってまだ時間前じゃないかあ。)

「んなことゆわすとを、ちゃちゃっとやってちゃっちゃと終わらまいかあ。そうすりゃあ早く戻れるにい。」

  (そんな事言わないでさあ。パパッとやってとっとと終わらせようよ。そうすれば早く戻れるんだから。)

「しょんねえなや。ちゃっと戻っていいことあるだあ。」

  (しょうがないなあ。ところで早く戻っていいことがあるのか?)

「いやまだ他にも仕事あるでやあ。」

  (いや。まだ他にも仕事があるからさ。)

「なら休ましょうやあ。ばかっつら。」

  (それなら休ませろよ。この野郎。)

ここでは「やらまい」を使ったので反論された。もし「やらまいか」を使っていたら「どうして?」というとこに飛ぶ会話となる。

共通語の「まい」という表現の使い方だと

「二度とやるまいと誓う」みたいな意思の表れであり、辞書によると「何かをしないという主体の意思を表わす・そうではないと推量想像することを表わす」といった打消しの表現だそうな。これと遠州弁の「まい」は異なる。

遠州弁での「まい」は打消しではなくシンプルに意思の表れという使い方で、むしろ古語辞典に記載されている「まいか」まいに終助詞「か」のついたもの。意味は「婉曲に希望し、勧誘する意を表わす・強く命令する意を表わす」と記載されており、ニュアンスが近いので多分古語の生き残りであろう可能性が高い気がする「やらまいか」という言葉である。

それでいて「やるまいか」なると「やらないぞ」という言い方になるのはご愛嬌。もっともこんな言い方普段する人はいないが。

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やんぶく

「破く」という意味。「ん」が混ざっただけのお話しで意味的に特にどうということはないが。

「デブ」を「でんぶう」・「甘い」を「あんまい」・「うまい」を「うんまい」とかいう癖のようなものである。さすがに「たまり醤油」を「たんまり醤油」とかは言わないが。

遠州独特かは定かではない。

例文

「聞いてる?大事なもんだで、あっちの部屋入ってって やんぶいたり したら承知しんでねえ。判ったぁ?」

  (ちゃんと聞いてよ。大事なものなんだからあっちの部屋に入り込んで破いたりなんかしたら許さないからね。分かった?)

「猫にゆったって判るわきゃあねえらあ。」

  (そんなこと猫に言きかせても無理だろ。)

「あんたあにいってるだよ。要はこっちの部屋に入れるじゃないっつってんの。」

  (あんたに言ってるの。とにかくこっちの部屋には入れるなって。)

「わしそんなこんしもせんにい。猫ん勝手で行くだでねえ。」

  (おれはそんなことしないよ。猫が勝手に行くんだからおれのせいじゃない。)

「なにゆってるよを。開いてるもんで入るじゃん。そこらじゅう開けたら開けっ放しにせすもんでやっきりこくだよ。開けたら締めよっつってんの。」

  (いい訳するんじゃないの。開いてるから入れるんでしょ。そこいらじゅう開けたら開けっ放しにするから怒れるの。開けたら締めなさいって言ってるの。)

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ようけとたんと

どちらも、たくさんと言う意味で使われている。別に遠州弁ではないが普段よく使っているので一応記載。遠州弁っぽくいうとすれば「がんこ」がらしいのかもしれない。

「ようけ」はなんとなく関西っぽい感じがする。「たんと」は関東っぽい感じがする。どちらも使うのが遠州である。

殆ど意味に違いはないのだが、聞こえる感覚でいうと、「ようけ」は余分・過剰に、「たんと」は過分に(身に余る)といった違いに聞こえることがある。

まあ実際のところは「ようけお食べ。」・「たんとお食べ。」・「がんこ食いない。」と並べてみればそんな違いはないのだが、「たんと」はあげる(贈呈・進呈)に便利な表現で「ようけ食ったしい」・「がんこ喰われた」みたいに単純に量を表現するのに適した表現のような気も個人的にはする。

尚、いづれの解釈も遠州での話しであって地域によって感覚は当然異なると思われる。

車の名前で「タント」というのがあるが「タント一台」とか言われると「一台でたんとかい。」とつっこみたくなる衝動に駆られなくもない。

それと「ようけ」には「よくぞ」・「遠路遥遥」みたいな「ようけ来たなや」(よく来たなあ)とかいう使い方が別にある。こういう使い方は「がんこ」も同様にあるが「たんと」にはこういった意味使いはない。

例文

「開店30分前だけど、どう?お客さん。来てくれてるだかいやあ。」

  (開店30分前だけどお客さんの来具合はどう?来てくれてるかなあ。)

「見てみっせー。」

  (見てみなよ)

「うわ~がんこ並んでるしい。」

  (うわ~一杯に人が並んでるなあ。)

「おお、ようけ並んどるらあ。整理ん大変だにい。」

  (そうだろ?よくぞ並んでくれたよ。こりゃ整理誘導が大変だぞ。)

「こんだけたんと来てくれただでなんか粗品かなんか付けんとかんかな。」

  (これだけ大勢来てくれたならなんか粗品出した方がいいかな。)

「ふんだだこんよりちゃちゃっと捌く方が喜ばれるって。」

  (そんなことより迅速な対応した方が喜ばれるって。)

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よをゆうわ

特に方言ということではないのだろうが、良くそんなことが言えるよねえと言う意味。発言に対して反論的なニュアンスとなる。反対語は「そーいわすと」(そんなこと言わないで)。

「よをこくわ」・「よをぬかすわ」という言い方もある。

おそらくは関西系の表現なんだろうな。関東系だと「てやんでえ」・「冗談はよせ」とかになるのかな。因みにそういう意味使いでの関東系の遠州弁だと「馬鹿こいちゃかん」・「嘘こくな」・「しらじらしい」・「いけしゃあしゃあと」とかがある。

例文

壇上での偉いさん「私がここまでこれたのも皆様方のお陰と感謝しております。」

後ろの末席で聞いてる列席者A「よをゆうわ。さんざっぱら人蹴散らかいてあそこまで登りつめた癖してえ。」

同じくB「確かにっ。人の屍乗り越えて来たっつう自画自賛だらあなあ。」

偉いさん「今後より一層の発展をするためにも今まで以上に皆様方のご支援とご協力を・・・・」

A「おいおいまだ人こき使って絞り取ろうってか。こっちゃぁ女房子供にすねかじられっぱなしではあなんも出んにい。ホントよをゆうわな。感心しちゃうわ。」

B「肉食なんだよ多分。人の生き血すすらんと活力出んだらあ。」

A「わしゃ栄養ドリンクすすらんとはあなんも出んっつうになあ。」

B「そうけえ。愚痴はさっきいからバカスカ出てるじゃん。」

A「ガスでえガス。抜かんとのっ。詰まっちゃうで。」

B「身が出んようにのっ。」

そんな彼らの後ろには会場の模様を写そうとビデオカメラが静かに回っていた。まさに知らぬが仏。(って意味使い間違ってるか。)

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