2・2009年のテレビドラマ

唐招提寺1200年の謎・天平を駆けぬけた男と女たち

 歴史探索は嫌いじゃないのでどちらかというとそちらの方にそそられて番組を観たのですが。いつの間にかドラマのほうにぐいぐいと惹き込まれていってしまいました。(尚、急いで見直しせず書いたので多少意味不明・誤った言葉などを使ってるやもしれませんが勘弁してくんなまし。)見入ってしまってホントあっという間でありました。

とにもかくにも鑑真和上のお姿に涙が出てきてしまいました。全身これ光明というか。その生き様に感銘を受けました。学校の歴史で習っただけのような浅い知識では和上の徳の高さというものは推し量れないものですなあ。もちろん中村嘉葎雄さんの演技力によるものでありますが。和上の凄さは私欲・物欲一切合切の欲が微塵もないことで、その清廉な姿が観ていて心洗われるんでしょうか。ただ単に色んなものを伝来した人ということでは済まないんだというのを知りました。

それと日本人が昔っからブランド好きだというのがなんとなく分かりました。わざわざ連れてこなくとも日本人を中国で修行させて帰国して仕事させれば要件としては済む事じゃないのかとつい思っちゃいますもんね。それじゃ納得しないってのは根っからの一流の完成品を好む民族なんだ大和民族は。今も昔も日本以外の箔がつかなきゃ認めないってのは。

しかも用が済んだら後放置ってのもいくら後ろ盾が政変に巻き込まれたからといっても随分な話しだよなあと。その後の光明を失った弟子達の苦難の方がもっと大変だったろうにとホントそう思えますわ。そんな状況でも無事お寺を建立できたんですから弟子もまた優れた僧侶であられたんでしょうねえ。

もちろんいきなり外国から来て大きい顔されるってのも納得いかんってのも分かりますけど。ついてるついてないって話しでいったら洒落にならない苦難の道をあえて進んでることになるんですが。そういうことで動いていないとこが眩しいですな凡人には。

政治とは関わりを求めず修行に励むが教えということで数々の騒乱が起きても一線を引いたおかげで焼ける事無く天平の姿を守ってきたって最後述べられてましたけど、仏師が身を律し修行を重ね仏像に魂を込めるのと同じように如法も魂(鑑真和上の教え)をお寺に宿したことによってその加護があってのことなんじゃないのかとすら勘繰ってしまいました。

秀でた実績を残し名を成した人物を観るのも勇気が湧いたりして乙なものですが聖人の境地に到達した人物を観るってのも心が洗われてやっぱいいもんですなあ。熱い漢もいいけど篤い男もいいってか。

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チーム・バチスタ第2弾 ナイチンゲールの沈黙

 電化製品が動かないぞっていうことでなまじ修理の知識があるからって自分で色々部品分解したりして細かく調べたら結局は故障の原因は鼠にコード食いちぎられてたなんていう趣がある事件でありました。ま、それだけ意外性があったということなんですがね。

そういう意味において犯人は誰という点につきましては最後の方まで分からずじまいでいいように騙された感があるのですがその割には爽快感が控えめに思えました。

その理由として植物人間にさせなければならない動機というものが疑惑を抱かせる人々から強く感じられなかったということと。誰が得をするんだろうと考えると誰もいないじゃないかと思えたこと。

社会的責任を負わせるにしては幼すぎる犯人であることと欲得を目的としない動機によるものであり、しかも未来予想図がこの先も暗雲の中で低空飛行してる風にしか想像できないからということ。

タイトルにもある「ナイチンゲールの沈黙」というのも、有能な看護師が最後去るというのもおいおいで虚しいし、それと対比して事件が解決してのぐっちーの終わったと言う開放感が飛びぬけて見えて悼む気持ちという思い遣りが欲しかった部分もあったこと。

全体を通した色味ということなら泣き出しそうな天気の中のほんの僅かな晴れ間を愛でたって感じでしょうか。

警察に捕んまさった第一助手(袴田さん)にしたって、決して悪党という訳ではないですし、西園寺(遠藤さん)以外は皆誰かの為に懸命であるという善人ですし。こいつがいかにも怪しいと思わせる見てる者を惑わせる人物が居なかった印象でした。

殺意というものは悪意がなくても湧き上がるもので、今回は本人から頼まれたいわば切腹の介添え人を依頼されたというようなもので、勘違いによるものだったとはいえする方もされる方も了承済みという決意に大人達が振り回されたみたいな。

つまり被害者だらけで事件が解決しようとしまいと報われた人が極めて少ない印象を持ちました。もちろん放置していい話しではないので解決は重要ですけど。

サスペンスタッチで面白かったけれど繰り返し観て余韻を増幅したいという気にはなりにくいドラマのような気がしました。

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嬢王 第一話

 いきなり余談ですが実のところ私、シチュエーションをスィツエーションかシトゥエーションみたいにしか発音できないという地方人(地域のせいじゃなくおめえだけという声も聞こえますが)なのでありまして。決して口にする言葉ではないのですが文字ならば書けるので本来の使いどころでないところでも腹いせ的に気持ちよくてバカバカ使ってしまう癖があるのです。

 でまあ、本題に戻ってこのドラマ。まずもってこのフィールドは私にとって色が合わず好意的な内容の感想では綴っていないことを予めお伝えしときます。もちろんはまる人にははまるであろうもので批判するものではりません。

今後方向性が変わるやもしれませんが第一話を見た限りのシチュエーションは「女」という武器をを使った格闘サバイバル戦というものでありまして、いくらお色気満載画面に満ち溢れておりましてもこれは私には得意分野ではありませんというのが本音です。

対ともいえる「男」を売るみたいな例えば極道の成り上がりみたいなシチュエーションとかも苦手不得手分野でありまして。

つまり「性」(せい)ではなく「性」(さが)や「性」(本性)をえぐり取る手合いの物語りはご無礼させて貰いたいということであります基本。

それにそういう世界でてっぺん盗るということは郷に入れば郷に従えでそういう人種に主人公も染まっていくということでありまして。どちらかというと駆け上がるというよりも飲み込まれていく風にも見方によっては在り得る訳で。

 そういう意味ではこのドラマ、そういったものをきちんとしかもオブラートにくるむことなしに描いているのでしょう。自分さえ良ければという虎視眈々と輝くそれらの瞳は見ててしんどいことこの上ない感じでありました。もちろん最悪の環境からスタートして最後はそれらを全て引き連れてという制覇的要素によるものでしょうが。私が辟易するくらいだからくどいようですがスポ根ならぬキャバ根の勢いがきちんと描かれているドラマなのでしょう。

奇をてらわずまさにイジメ嫉妬といったよく描かれる手段の障害で主人公の夢(野望)を阻む展開はオーソドックスながら確実に主人公頑張れ負けるなという意識にさせますな。これがゲーム感覚みたいなライトなメラメラだったら主人公頑張れなんて思いませんもん。もっと真っ当に生きろよとか邪念が入りますから。とりあえずそういう邪念が頭をもたげる暇もなく主人公頑張れって感じで見てました。テンポ感がいいんでしょうねきっと。

でも、「アタックナンバーいち」や「お蝶夫人が出てくる漫画」とかのスポ根と同じ成長物語(染まってく流れ)で、もし単純にシチュエーションがバレーやテニスのコートからキャバレーに変わったくらいのディープではない展開だとしてもこういう類を夢中になって見たことない私なのでこれを愉しむのはやっぱり無理ですわ。

逆説的になりますがそういう手合いのドラマに普段ついていけない私がこのドラマにホントついていけないということはそういったものをちゃんと描いてるということで。この手のドラマが好きな方にはお色気ありテンポよし出演者さん個性的でキャラ立ってそうと揃っていて面白いでしょうね。

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華麗なるスパイ その10

 しっちゃかめっちゃかなストーリーながら最後まで観続けた理由はドロシー(深田さん)を見るのが楽しかったから。露骨なセクシーさとかじゃなくて生ける着せ替え人形みたいな艶やかさといったらいいでしょうかね。ある意味健全の範疇に於いての女性っぽさを楽しんだというか。

まあ男疑惑をずうっと引き摺っていたからということもあるんでしょうけど。それでも最終回では男疑惑を払拭してクリアになったのではありますがそれでもお人形さんみたいな印象は変わらなかったなあ。

不思議だったのは男装した方がなんかぐっとくるというか。惹かれてしまう感じになるのはなんででしょ。そういう趣味は当然持ち合わせていないんですけど、なんでしょうかね男の格好すると隠しきれない女性らしさが滲み出てくるからなんでしょうか。

着せ替え人形と言えばこの回杏さんも変身されてましたけど何着ても似合うというか奇抜な印象を受けないというか。この方時代劇でお着物着ても似合いそうで。それがいいことなのかどうかは知りませんが単純に不思議じゃないよなと思いました。

この回での決まり文句はやはり

「人と人との信頼は相手を許すことから始まる」

でしょうかね。後は特別なパワーなぞなくても全ての人が力を合わせれば希望は失われないというメッセージはためになります。

その手段が打ち水というのは奇想天外で、ミサイルの画がえらく本物っぽく見えてた分余計にそんなんちゃっちい方法で大丈夫なんかいという想いはありましたがまあアリかあと。

 総括的になりますが役者力を愛でたドラマかなという感想です。

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働くゴン!

 色を感じますなあ。ハケンのなんたらと同じ色を。って殆ど全員集合じゃないですか。いくら裏で本家やってるからってそれに対抗してもなあ。

でもこの色はやっぱし暖色系で温かい色でありますな。観ててホッとします。

「かあちゃん」ってのは、やっぱいい響きだなあ。「ママ」じゃどっちらけのトレンディ壊しにしかならないからナイスだよなあ。バリバリ働く女性と急ごしらえの母ちゃんとのメリハリがはっきりしていてそれでいて露骨さとかあざとさといった「えぐ味」が無くさっぱりしてるとこが流石役者「篠原涼子」さんの持ち味なんでしょか。子供を溺愛する様は刑事なさってた折にも描かれていましたがあの時よりも深いものを感じます。益々骨抜き具合が増した感じで。

最初弩派手なオープニングで、これは漫画か?と思ったりしましたが、徐々に人としての弱い部分が描かれていって観ていてつい応援したくなる感じでありました。

いわば絶頂(理想)の状態から滑落して底から這い上がる様を描いているドラマと言える訳でありますが。それだけでなく働く女性というものを新人中堅ベテランと配置して描いているところもあって。それと報道の在り方とか。色んな観方が出来るドラマなんだろうな。私は単純に母ちゃん奮闘記として愉しく観ましたけど。分類すればコメディなんでしょうけど笑って精神疲労回復というよりもその逞しさに元気増強って感じで観てました。

子供の煩わしさが感じられなくて観易かったです。一所懸命な母親に対して反抗する役どころとなると、物語が母親目線で語られていくとなるとややもすれば憎たらしく映りがちになるものですがそういうこともなく素直さで通してあってよかったです。働く母親にとってのハンデじゃないけどお荷物に映ったら台無しですからね。きちんと宝物として映って見えてました。

「なんで働くの?」という子供ならではの核心を突いた質問に、「強く生きること」と答えていたのはそれが現代なのかあと。一昔前だったら多分「楽しい」とか「生きがい」だからと答えていたんじゃないのかなとふと思いましたけどどのくらいの説得力があったんでしょうか。何に対して強くあらんとするのか。人か義務か社会か理想か意思か。挙げたらキリが無いところですが少なくとも「逃げない」ということなんだろなというのは分かりました。

最後の感動的な朝の中継シーンのような劇的な幕の引き方は好みではありませんが、とにもかくにもハケンのなんたらの余韻を再び燃え上がらせたような温もりを感じる作品で作り手全員の愛情を感じるドラマでほんわかした気分になりました。

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救命病棟24時 その7

 視聴率評価におけるご褒美の拡大版とかいうレベルではない2時間18分というとんでもなく時間延長された最終回。世に言う「しろがね週間」のお陰で最初からかじりつきで観ることが出来ました。

なんなんでしょうね。分かっちゃいるけどそれを待ってましたっていう快感というか。観ている側が言って欲しいセリフとか行動がくまなく織り込められていて非常に堪能致しました。

 四六時中バックに音楽や効果音が流れるドラマをけっこう見かける中で医局でのやりとりのセリフと表情のみで語られるシーンは役者力全開で。3分程でありましたがじっくりという感覚で見応えありました。

 それにしても感情が爆発する遺族続出でしたなあ。あないな状況が続いたら私なんかじゃ3日も精神持ちませんわ。でもまあなんでしょうね、じくじくと溜め込むよりもドカンと感情が暴発した方が後々すっきりして冷静な判断が出来るようになるんだろうなあという気はしました。そういう意味じゃつべこべ言う奴って悪意が前提にあるか甘えの限りのクレーマーくらいしかいなくなってまともな人は言い返さず飲み込んでしまっていて、受けて立つ方は頭を下げてなんとか過ぎ去れと願うだけという現実は正しくないような気がしてきました。

だからといって言われっぱなしではなくきちんと言い返して強くなれというのでは日本人の美徳というものから大きく外れていってしまうことになり微妙なことではありますな。

ドラマではそういう部分は救急車をタクシー代わりに使い不払い当然という「自分は客だ!」と言い張る輩に対して澤井医局長(ユースケさん)が全て被って言っていましたけどなんでもかんでも「お客さま第一」という標語(風潮)は見直すべき時代に来ているんじゃないかなあと漠然とですけど思えてきたりもします。

ちなみに日本人の美徳ってのは相手の事を思い遣って感謝の気持ちを持って接するということで、客だからなにしても客の方が正義で偉いんだ。満足する奉仕するのが当たり前だという心持ちとは真逆のものです。俗に言う「ありがたやありがたや」でしょうか。

 問題提起で具体的な改善(よりよい未来の提示)というお話しではありませんでしたが最前線で苦戦する人々の心の持ちようとヅタヅタになっている後方支援に立ち上がろうという姿は読み取れました。ある意味世の中不条理の塊であちら立てればこちら立たずのバランスの上に成り立ってるようなもんですからあちら側に立てればいいですねというのはよく分かる話しでありました。

 いつもの如く散漫な感想ですが言えることは面白かった。その一言ですな。

以下は又いつものくだらない感想です。

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ブザー・ビート その11

 痛快なエンディングでしたなあ。久方振りの大団円も悪かぁないという率直な感想が余韻として残ります。此処は日本で米国じゃないんだから公衆の面前で人目を憚らずってのは劇的過ぎるだろうという考えも一瞬浮かびましたが背景がバスケという非常に米国的な空間ですから洋画的でもまあいいかあという気分でありました。

このドラマって惹かれ合う二人を如何にして厭味なく邪魔が入って「じれったい」と「すれ違い」でハラハラさせるかが味噌と踏んでいたんですが最終回は菜月(相武さん)が折れたことによりその全てが許され解き放たれ噛み合って爽快な感じでありました。

それでいて初回のバスのおっかけっこギャグを再び逆の配置でかますとかいったちょっとした遊び心もあってしんどく(深刻に)なる事無くサクサク観れたような雰囲気もあります。もちろん麻衣(しほりん)と秀治(溝端さん)の軽妙なカップルの存在もその効果に多大に貢献していたのでありますが。

繰り返しといえばあの「ば~かっ」ってセリフ再びここで使うかあと感嘆いたしました。いなせだなあと。

個人的好みとしては菜月と宇都宮(永井さん)の関係性は早急(露骨)過ぎたなあと。あくまでももっと曖昧な予感で締めてもよかったなじゃないのかと。あれだけ何事に於いても賢い菜月が宇都宮の想いだけには気づかないというのが人間っぽくていいんじゃないかと。宇都宮は宇都宮でストレートに言い出せないながらも距離を縮めようと右往左往する方が人間っぽく感じられて。観てる方に直接的には繋がっていないけどこの二人きっと上手く行くんじゃないのかと未来を予感させるところで締めてもよかったんじゃないのかと個人的には思えました。

男同士の関係は非常に薄味で、女性目線で描かれたドラマと言えなくもないのですが野郎の私でも愉しく観れたのはこういった手合いの物語が食傷気味ではなかったことによるものでしょうか。一時期の手を変え品を変えこれでもかといった勢いからすればホント久し振りという印象が湧きますです。まあ王道なテーマですからキャラに感情移入出来さえすればハズレなしなのですが、より増して山下さんが出るのだから外しなしと約束されたようなもんだと思える程勢いもあるしはまっていましたな。それと共に全体的にもナイスなキャスティングでしたな。特に相武さんががんこイメージひっくり返されてインパクトありました。

とにかく天下の月9これにありってことは確かで面白かったです。

以下はいつものくだらない感想。

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官僚たちの夏 その10

 最後駆け足で過ぎて行った感じでありましたが、実りの感じがしない印象でありました。幕引きが無いってのは仕事である以上当然なんですけど、結果や成果を観過ぎていたから消化不良に感じてしまったのかな。もっと単純に男の生き様って点に注視して観るべきものだったんでしょうかね。

逃げない媚びない屈しないへこたれないまではいいんですが支援がない守れない流れに抗えないとかにまで膨らんだないない尽くしの果てに「少し休んでいいですか」という庭野(堺さん)のセリフでは一体10話を費やして何を観てる側に訴えようとしていたのでありましょうか。

官僚不要論を謳ったということであれば成程って勢いですがいくらなんでもそんなことをテーマにする筈もなかろうし。

ゆうときますけど楽しく観れたんで文句言ってる訳じゃあないんですよ。ただなんでしょう後味というものがせんないというかなんというか。凡人の領域では判断がつかないものでありました。今更自分の愚を嘆いてもしょうがないんですがこの人達自分の人生振り返ってよくやったって自分で自分を褒めれるのかしらんと。もちろん尊敬に値する生き様でありましたが。

 予想では須藤恵作(長塚さん)と共に理想とする国造りに邁進して精一杯やったという達成感で終わるのかと思っていたのでその自分の能天気さに喝を入れられた訳ではありますが昭和懐古という意味からすればもう少しそれなりにいい時代だったという締めでもよかったんじゃなかったのかなと甘ちゃんの私はそう思いました。

高橋克実さんはなんでか志半ばで病を得るという役柄が続いてる印象がありまして。「フルスウィング」・「刑事一代・・・」に続いての今回のドラマと。またいい味出してるんで余計に印象深いんですよね。

その鮎川(高橋さん)の通夜の席で庭に出て風越(佐藤さん)が嗚咽にむせぶシーンが良かったなあ。アップにしないで引きで魅せる映像はタイプです。

終ってみればの印象で言えば西丸役の佐野史郎さんと牧役の杉本哲太さんが強く印象に残りました。病弱から最後次官へと登りつめてく様の変化が見事だなと。それに登場人物の中で一番昭和に人らしい容姿を感じました。

官僚が自らの信念をもって時には政治家と対決してでも国を導こうということが今の世の中NOということであるのなら、牧が次官になってから取った一連の行動は政治家主導のもとに仕事をしたということで今ならYESな正しい官僚ということになる訳で。

それにしても自分の成し遂げたいことをするために次官レースにしのぎを削るというか働き甲斐としてるという割には、いざ次官に登りつめるとそういったなにかを為したとかいう場面が特に描かれておらず、あの熾烈さは一体なんだったの?という気にさせますし。

それに風越の優れたところは天下りしなかったってことだとしたら。

やっぱTBSってもしかして官僚政治を否定するって立ち位置でこのドラマを作り上げたということなんでしょうか。そうだとすると凄いテーマぶってたんだなあ。

んなわきゃないかあ。

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華麗なるスパイ その9

 前にも書いたんだけど、悪の組織に理由や感情を持たせたら痛快な劇にならない。ただ単純に世界征服に徹するべきだと思うのです。倒すになんのためらいも持たせないことが肝心なんじゃないのかなと。

しかしながらこのドラマは悪の組織に理由と共に感情すら有していて阻止して倒して爽快という気分にならないのであります。しかもしかもで昨日の仲間は今日は敵なんぞという嗚呼不快痛壊危機怪界の恢鬱君なんてな状態でありまして。

せっかく大規模テロ発動という大事が起きているのに気がそっちの方に行ってしまってなんだかなあでありました。

こんな時に総理は自身の身を安全を図って隠れてる場合じゃないだろうにという気もするのですが、これについては今起きている出来事に対してなんの情報も得ていないのだから仕方のないことではありますが。あの部屋じゃね。モロ昭和の香り満載でテレビもなさそうだったし。まあ昭和のブラウン管テレビじゃ地デジ見れないからあっても同じでしょうけど。

ここまで全てにおいてミスター匠(柄本さん)の力が及んでいるのならもっと早くにちゃちゃっと総理(渡さん)を人知れず病気に見せかけたりとかして屠って次に傀儡政権とか樹立して黒幕化した方がよっぽど真実味があるよなあと思えてしまいます。

一体ミスター匠は最後なにをしたいんでしょうか。よく分かりません。来週にならないとその野望の果てというものが語られないんでしょうね。いづれにせよまどろっこしいよなあと思えます。

とりあえずの謎は今言ったミスター匠の野望の全容とドロシー(深田さん)の墓参り?って誰の?というのと本当に撃ったんかいというところでしょうか。

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救命病棟24時 エピソード6

 硫化水素なる瘴毒を用いて近隣に甚だしく傍迷惑をかけて死なんとするはなんという不義者かと憤慨致せしも。死に追いやられかけし狂人の被害者なるを知りてなんてこったい。でありました。見事たばかられたというか展開の妙を堪能致しました。

その瘴毒を消毒するにあたり屋外応急治療場所にて体を水?で洗浄するシーンではどこまで見せるんだ?というドスケベ根性が一瞬出てしまいました。ああそれで小島先生(松嶋さん)を含め女性ばかりで処置したのかあと納得したのでありますが。

ところで終わった恋に狂う人怖かったな。おつむのいい奴だけに始末に負えない粘着性の周到さが迫力ありました。スリル感があってドキドキしました。

澤井医局長(ユースケさん)の一連の動きはなんか昔こういう人を見たぞというような気がします。なんだろうかと錆付いた記憶の引き出しを捻ってみたらそうだ労働組合の役員の人だと。組合運動華やかなりし頃この忙しいのにどこ行っちゃたんだとか、仕事は出来るのにいざという時にいなくて計算が立てれない存在感。でも何やってるかというと組合員の為に奮闘している訳で痛し痒しだった記憶と澤井医局長の行動が一致しました。行き着くところ政治と関わりを持たなければなにも変えられないってとこも同じだよなあと。

単純に作業する上ではいなくなるから不満がつい出てしまう存在だけど職場を良くする為には不可欠な存在なんですよね。組合役員になぞなったことはないので澤井医局長の心の内というものは察し難いのでありますが同じ職場で働く身として痛し痒しの存在感を持つ人というのは理解できます。

患者に特別はないという進藤先生と対立する辺りも極めて政治的配慮という奴で私的には別に特別が存在してもおかしくない話しだよなと思ってしまいました。だって同じ一人息子でもお殿様の息子と一般ピーポとの息子だったら優先する順番は自ずと決まってくるでしょうに。これが金持ちと貧乏人だったら特別はないと言い切る人に拍手しますけど社会的に為すべき大事を持つ人とそうじゃない人だったらどうなんだろうかと。

その澤井医局長、進藤先生(江口さん)を辞めさせようとしてるとか。そのココロはなんぞやというまま次回へ続くという展開でありました。

 今回は話しの組み立てがガシっと締まっていて見応えありましたです。穿った見方ですが前回までは急遽の急ぎ足であったのがこの回でようやっと元々のシナリオに追いついたのかなと。

この回ではああいう世間を騒がす自殺の方式がどれだけ人に迷惑をかけるのかということを知らしめた事と、ストーカー被害の恐怖。それと人の命の優先度とかいった思うところ満載でホント見応えありました。ってもう来週最終回かい。ようやっとエンジン掛かってきたみたいなのに。まあこのシリーズこれで終わりってこともないでしょうから次があるんでしょうからそれほど口惜しい訳じゃないんですけど。

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