1-2・遠州弁へ行

ペーシ

「頁」(ページ)の事。「じ」を「し」という事。遠州独特かどうかは定かではないが他所の人に言わせると変わってるらしい。しかし確かにそう言っている。

何でと問われてもそうなんだから説明のしようがない。大抵どの数字の頁にでも「し」に変わるのであるが、私の場合「1頁」の場合「いっぺーし」ではなく「いっぺーじ」又は「いちぺーし」・「6頁」は「ろっぺーじ」又は「ろくぺーし」・「10頁」は「じっぺーし」にはならず「じっぺーじ」と「っ」が入る読みの数字には「し」にならないことがある。でも「じゅっぺーし」とはいう矛盾もあるいい加減なものであるが。

ちなみに遠州人全てがこう言うとは限らない。男女共用の表現。

例文

「あのやあ。6ペーシ目んとこさあ。意味分からんだけど何書いてあるだか分かるう?」

  (あのさあ。6ページ目のところなんだけど。意味が分からないんだけど何が書いてあるのか判る?)

「おんめえはあ今10ページ目ん入ってるじゃんかあ。ついてこれてんだか?」

  (あのなあもう9ページ目に入ってるんだぞ。ついてこれてないのか。)

「いんやあ。聞かすたあ思ってただけえがタイミング逃いてそれっきりんなっちゃってさあ。」

  (いや~あの~聞こうとは思ってたんだけどついタイミング逃しちゃってそれっきりになってしまってね。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぺんらぺら

共通語だと「ぺらっぺら」ということか。遠州弁と言うほどのものではなかろうが一応記載。遠州人は「ぺらっぺら」・「ぺらんぺらん」とかも使い分けているがあまり意味的に大差はなく個人の裁量で使い分けられている。。

「英語がぺらぺら」を「英語んぺんらぺら」ともいう言い方もするが、「わしの給料袋ぺんらぺら」みたいな「薄い」を自虐的・揶揄的に言うような場合に使われる表現。「ほれみろこんな薄い」といった感じか。元々薄いのではなく本来あるべき(あって欲しい)厚さよりも薄いというニュアンスである。

例文

「なんか 停めてる おんしゃ の ぽんぽん がんこ傾いてるなやあ。ひっころんだりしただか?」

  (気のせいか停めてあるお前のバイク随分傾いて見えるぞ。転んだりとかしたのか?)

「こけたこたあねえけど。そうけえそんな傾いてるう?毎日乗っとるもんで慣れっこんなってるで気にもしてんけど。」

  (こけたことは無いけどなあ。そんなに傾いてるかあ?毎日乗ってるから気がつかないのかもしれないけど気にしたことないけどなあ。)

「見してみい。うわあ なによを サイドスタンド。擦れてぺらんぺらんじゃん。」

  (よく見せてみろよ。うわーなんだよこのサイドスタンド。擦れてぺらっぺらになってるじゃないか。)

「おお。そうゆやあそうだの。材質がケチられてるだかいやあ。」

  (ああそう言われればそうだなあ。材質ケチられてたのかな。)

「じゃねえらあ。おんめえ、いっつもスタンド仕舞い忘れて擦りながら走ってるだらあ。そうでなきゃあこんなぺんらぺらになりゃへんにい。」

  (そうじゃないだろう。お前。いつもスタンド戻さず発進するから引き摺って走ってるんだろ。そうじゃなきゃあこんな削れることはないぞ。)

「そをゆやあ仕舞ったこんねえの。いつのまにか畳んであるわなあ。」

  (そういえば戻したこと無いなあ。いつの間にか畳んであるもんなあ。)

「自動のスタンドなんかありゃせんだで。いつか死ぬぞ。」

  (自動のスタンドなんてある訳ないんだから。こんなことしてたらいつか事故起こすぞ。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

へったー

下手くそという意味。過剰に下手くそな場合には「どべたくそ」・「どべた」となり「どへったー」という表現はあまりしない。多少下手くそな場合は・・?・・なんて言ってるんだろ。「へぼ」かなあ。

遠州弁の特長であろう「たー」と伸びるのが味噌。イントネーションは「た」を強く言うのがポイント。

「けったーへったーどべたくそ」と言うと語呂がいい感じがする野次である。

例文

「へったーだなあやあ。見ちゃおれんで かしょ。」

  (下手くそだなあ。見てられないから任せろ。)

「わしやるでいいよ。手え出さんといて。」

  (自分でやるからいいよ。手を出さないで。)

「そんなじゃ日い暮れちゃうにい。出来おせんくなるだで。ええでかしょ。」

  (そんなんじゃ日が暮れちゃうよ。出来きらなくなるから。いいからかしな。)

「そんなこんゆってホイホイ任いてたら悔しいじゃんかあ。残業こいてでもやるでええよ。」」

  (そう言われてお気楽に頼んだんじゃ悔しいじゃないか。残業してでもやるからいいよ。)

「そうけえ。じゃわし今日サッカーみんとかんもんでちゃっちゃと帰るであと頼むにい。」

  (そうかい。じゃあオレサッカー見なくちゃいけないからとっとと帰るから後は頼むよ。)

「あっ!今日サッカーかあ。わしも見たいやあ。ごめん てんだって。」

  (あっ!今日サッカーやるのか。オレも見たいなあ。前言翻すから手伝って。)

「ひょんきんじゃん。おんしゃあプライドはどこいっただあ。」

  (変わり身が早いなあ。お前ねプライドはどこやったんだ?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

屁を使った言葉

「屁が出た」という言い方は遠州だと「屁んでた」・「屁えでた」・「屁、こいた」とかになることが多い。このほかに「屁」を「へっぷり」とも称するのでそのバリエーションは豊富である。オヤジ世代だと「へっぷり小金治」とかいうオヤジギャグもまだ意味が通じたりもする。

「屁」を使った言葉が結構あるが、どこまでが全国どこでも通用するのかわからないのでとりあず思いついた言葉を列挙。

「屁とも思わん」。なんとも思わない・動じないとかいう表現。

「屁にもならん」。なんの意味もない・なんの価値も無い

「屁にしかならん」頑張って捻り出しても無意味・無価値な用を成さないもの・努力した成果がない無駄足

「屁こき虫」おならばかりしてる人を茶化していう言葉。

「屁馬鹿にする」見下した感じで馬鹿にする様。必ずしも「へ」が「屁」かどうかは確定できないので勝手な想像ではあるが。共通語だと「小馬鹿にする」であろうか。ただし遠州弁だと小馬鹿(せせら笑う的態度・相手にしない)と屁馬鹿は意味が異なるが。

「屁も出んわ」なにも出せるものがないと開き直った様。涙も出ないの下衆バージョンか。

「屁っぷりけ」アップリケに近いという語呂遊び。アップリケしてる女子に「なにそれへっぷりけ?」とか言って男子がちょっかい出すとかいう手合い。もちろん大人がいうべき表現ではない。ちなみに「へっぷりけ」を共通語にすると「おならなの?」という意味になる。

| | コメント (0)

へっぷり

遠州では屁(おなら)を指す。「へっぴり」を「へっぷり」つまりへっぴり腰をへっぷり腰などとはうちの集落では言わない。それだと遠州では腹に力入れると屁えばかりする屁コキ虫と解釈されてしまいかねない。他の地方では「へっぷり虫」と呼ばれる(多分カメ虫?)虫がいるそうだが遠州(うちの集落)では聞いた事のない虫の名である。

おならオンリーで使われてる印象が強い。屁と言う表現も遠州では「屁え」と言うことが多い。

例文

「やあ、屁えん出た。」

  (いやあおならが出ちゃったぁ。)

「馬鹿っつらあ。なにおんしゃあへっぷりこいとるだあ。臭くてならん。」

  (お~い勘弁してくれよお。こんなとこでおならするなよ。臭くて堪らないわ。)

「別に好きで屁えひってるわけじゃないでねえ。自然と出ちゃうだもんでしょんないじゃん。」

  (意識しておならしてるんじゃないよ。自然に出ちゃうんだからしょうがないだろう。)

「ちったあ我慢っつうこと知れやあ。」

  (少しは我慢するってことを憶えろよ。)

| | コメント (0)

ぺったん

メンコのこと。

丸い種類も存在するらしいが浜松というか私の時代のペッタンは長方形だった。大判といわれるものも駄菓子屋につるくってあった記憶があるが、それで遊んだと言う記憶はない。

遊びのルールはコンクリートのところでペッタンを叩きつけ、その風圧で相手のペッタンを裏返すというものだった。もう少し細かいルールもあったが説明が面倒なのでまあこんな感じと言うことで。場所については学校のコンクリートだとざらざらしててすべらないし風圧が弱いし手が擦れたら血だらけになるので、人んちの土間のある家とか工場で土間風のつるつるしたところでやっていた。男の遊びで女子が混ざった記憶はない。

材質は画用紙のようなねずみ色の厚紙みたいなもんで出来ていて、描かれている表の絵柄はカラーというか色がついてたが、裏は文字とかが印刷されてて、じゃんけんの絵がついてるのもあったがじゃんけん絵で遊んだと言う記憶はない。文字については何が書かれていたかは全く記憶がないが、思い出したらまた別の記事で書くことにしよまい。表の絵については、ほとんどパクリというか著作権が今ほどにうるさかったら絶対捕まるものばかりだったような気が。でも絵柄は実のところ誰も興味なくて生き残ったペッタンが宝物という実力第一の蒐集であった。

卑怯者というか改造物というか、油につけて重くしたり、ロウ垂らして空気抵抗減少と重量増を両立させたり、セロテープ貼ったり、四辺を厚くするためにレンガとかにこすりつけて膨らませたりとあの手この手で勝負する奴もいた。めんどくさがりの私はせいぜい二つに折ったくらいしかしなかった。

今でも押入れのどこかに眠ってる筈だが、だからなんだといわれても、じゃ、そういうことで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

へん

しないという意味。他の言い方で「しん」・「せん」と言うものもあり意味はほぼ同じ。

「やりゃへんらあ。」(やらないでしょう)

「いきゃへんらあ。」(行かないでしょう)

「わし買やへんけどよろしくね。」(私は買わないけどよろしくね。)

「しん・せん」とほぼ同じと述べたが

「屁へんだか」とは言わない。「屁ぇしんだか」(おならしないのか)はいうけど。

例文

「この○○がんこいいじゃん。どこで買ったよ。わしも買わすかなあ。」

「掛前線ずっと行ったとこ。バイパス越える前に黄いない建物の店あるらあ。そこ。」

「知らん。あっち用んないもんで行きゃへんもん。」

「いつもどこいってるよ。」

「駅南はの、滅多に行きゃへんくて街までだな行くのは。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)