1-2・遠州弁つ行

つれ その2

遠州弁つ行

「つれ」

まあ共通語であるが、遠州での使い方をば

続きを読む "つれ その2"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つら

「来つら」(来たろう)・「燃えつら」(燃えてるろう)・「あっつら」(あったろう)。

分かりやすく訳すとなれば「たろ」・「~だろう」という事になるか。厳密には「~た(つ)ろう(らむ)」とかになるのかな。

古い言い回しでこういう使い手は稀少となりつつある。「づら」と似通っていてなおかつほぼ同じ時期に使われていた言い回しなのかもしれない事から、元は同じ言葉でその派生したものが「づら」だったのかその逆か。あくまで想像だけど。

「つら」は動詞につくが「づら」はなんにでもつくというのが違いか。それと憶測ではあるが現在進行してる事に対してのみ「つら」が使われるという決まりがあるのかもしれない。

「あったづら」だと「あっただろう」で「あっつら」は「あったろう」。「あっつだら」とかは当然無い。

推測の「あるづら」(あるだろう)はあるが「あるつら」(あるろう)は無い。

例文

「いくら待ってもこんだで、はあ先やっちゃうかあ。」

  (いくら待っても来ないんだから、もう先にやっちゃおうよ。)

「ちょい待ちい。今車の音したで着いつら。」

  (ちょっと待ちなよ。今外で車の音がしたから着いたろう。)

「そうけえ。聞こえんかったけど。・・・・ってこんじゃん。」

  (そう?聞こえなかったけどなあ。・・・って来ないじゃないか。)

「あれえ聞き違いかやあ。」

  (おかしいなあ聞き違いなのかなあ。)

「願望過ぎて幻聴聞こえただらあ。」

  (願望が強すぎて幻聴でも聞こえたんだろ。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つんで

訳すにはたと困る言葉である。

共通語で近いのは江戸前の「てんで」辺りになるのだろうか。

「そうかってんで慌てて駆けつけたんでえ」

これが遠州弁だと

「そうかっつんでちゃっと飛んできたでえ」

みたいなものか。だとするとその訳は「~というので」ということになるのか。

でも「~というので」だと「つうんで」という言い方になり「~というのだ」だと「つうだあ」となることが多く、適切な訳という気がしない。

「てな感じで」・「てなもんで」の方がニュアンスとしては近いのかな。

例文

「うきゃうきゃぴっぴ ほげほげ~♪」

「このくそ忙しいだに何ご陽気に鼻歌なんか歌ってるよを。」

「嗤っちゃうっつんで。」

  (嗤っちゃうよってなもんだ。)

「なにがよを。ついに気いふれただか?」

  (どうしたんだ?ついに気でもふれたのか?)

「人減らいても仕事のやりようは変わらんだもんで結局二人分を一人がやってるのと一緒じゃん。で給料変わらんだらあ?でミスはするなだらあ?それ考えたら馬鹿らしくてやってれんくなった。」

「今頃悟ったあ。はあとうの昔に皆知ってるにい。」

  (今頃気づいたのかよ。もうとっくに皆判ってることだぜ。)

「じゃなんでみんな普通に仕事してれるよを。」

「休憩室で皆読んでる雑誌見たら?皆転職調べてるじゃん。」

「あ、なるほどね。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つった

「いった」と言っている。「釣った」と言ってるわけではない。足が「つった」ということでもない。

「言った」と「云った」どちらも「つった」に変わる。

同じように「言う」と「云う」も「つう」に変わる。

まあ厳密には「といった」・「という」であろうが。

どちらも広い地域で使われる言い回しで遠州独特ではなかろうが。遠州でも使うんだという事で記載。

ただしなんでもかんでも「いった」が「つった」・「いう」が「つう」になる訳ではなくある種の道理が存在するのだろうがそれについてはよく理解も把握もしていないので分かりません。

「今なんて言った?」は「今なんつった?」になる。崩せば「はあ?」か。共通語では「はあ?」はヤンキーの切り替えし言葉みたいな扱いであろうが遠州ではシンプルに「何?」と普通に聞き返す言葉である。まあ多少はめんどくせえなあというニュアンスは含まれるが。

「といった様に」は「つった風に」になる。崩せば「みたいにい」。

「という様な」は「つう風な」になる。崩せば「つうな」。

「そういう風に」は「つうな風に」もしくは「つう風に」になる。屁理屈からいけば「そおゆう風に」であって「つう」にはならない筈なのだが。崩せば「そんだだ風に」。

「さっき言ったでしょ」は「さっきつったらあ」にとはならない。「さっきゆったらあ」が普通。崩せば「ゆったじゃんさっき」。

「なんでもかんでも言えばいいってもんじゃない」は「なんしょつやあいいじゃないだでね」にとはならない。「なんしょゆやあいいっつうもんじゃないだでね」が普通。崩せば「このしゃんべえがあ」。

崩しはあくまで一例です。

「つう」を「ちゅう」という人も多く存在する。その違いや使い分けとかはあるのかというのはまた別の機会にでも検討するけどいまのところ不明。でもなんとなく「ちゅう」は関西や関東で多く使われてる言い方で遠州では両刀使いではあるがそれでもどちらかといえば「つう」の使い手の方が多い気がする。もちろん根拠のない印象だけど。

「という感じでやろうよ」という言い方を「つう感じでやらまいかあ」と「ちゅう感じでやらまいか」という違いでどっちをよく聞くかであるが、まあやっぱどっこいどっこいなのかな。

例文

「あれえ、あいつ今日いんじゃん。」

「体おやいたで今日休むって。」

「なんでえ。どうしたでえ。」

「痛風っつう風に聞いてるにい。」

「なによを通風って。風通し良くしすぎて風邪引いたってか。」

「まあひゃっこくして悪くしただかも知らんがそうゆうもんじゃないらあ。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つったってんで

「つっ立ってないで」と言っている。「言ったっていうので」又は「と言ったというから」とかいうのも有るがそれはまた別の話しで今回は「つっ立ってる」という方でのお話し。といってもただの言葉遊びだけど。

「つったってる」は共通語なので方言ではないだろうが。「つったつ」という使い方は遠州ではまずもって聞かない。殆どは「つったって」である。

辞書による「つったつ」は、勢いよく立つ・まっすぐ立つ・何もせず立ったままでいるという三つの意味が書かれてあるが遠州では何もせず立ったままでいるという意味だけが「つったって」という言い方で使われている。

「つったってる」使いどころは別世界に行っちゃってるようなぼ~っととかよそ見してるとかに限らず、何か言いたそうにしてるとか縄跳びの縄の中に入れなくてうろうろしてるとかのようなタイミングやチャンスをはかれなくて固まってるようなもじもじしてる場合にも「つったってる」という言い方をする。

こういう言い方で他に近いのは遠州ではあまり聞かないが「ぼったつ」という言い方があるそうな。「ぼ~と立ってる」つまり「ぼさっとしてる」という意味であるが。おそらく駿河方面の言い回しなんだろうかな。でもホントたまあに聞いたりもするので遠州にも使い手は存在するのであろう。でもあくまでも個人の印象だが「ぼっ」という言い方は「勃」をイメージするのでむしろ元気よくという印象を受けることの方が多いのではないかとも思えてくる。

遠州ではどちらかというと「つったってる」という言い方の方が主流な勢いを感じる。

言葉遊びとしては

「あいつぅ足つったつってつったってけつかるつってるけどそうゆうおめえもやあ自分手え止めてつったってるだけだではしはしいごけやあ」

  (あいつ足がつったとか言ってぼさっとしてやがるとか文句言ってるけどそういうおまえもなあ自分の手が止まってつったてるじゃないかはきはき動けよ)

例文

「やあこんのくっそ忙しい時につったってんじゃねえよ。」

  (おいこの忙しいときにぼ~としてるんじゃないよ。)

「だってなにやっていいだか分からんだもん。」

  (だって何していいのか分からないんだもの。)

「こうゆうときゃあなあ。○○みたくうろちょろしてりゃ多少は許せるだあ。」

  (こういう時はさあ○○みたいに忙しそうな振りしてれば多少はムッとせずに済むもんだ。)

「おせえてくれりゃあなんかやらすだけえが。」

  (教えてくれればなんかやるんだけど。)

「おせえてる暇んないしミスこかれても敵わんで今日はきぜわしそうにしてろやあ。ええで。」

  (教えてる暇がないしミスされても敵わないんで今日は忙しそうにしててくれ。それでいいから。)

「ほんじゃ○○さん見習やあええだ?」

  (それじゃあ○○さんを見習えばいいの?)

「それはそれで参るなあ。ああゆうのはふたりもいらんだ。あんなの二人もいたら余計怒れてくる。」

  (それはそれでなんか厭だなあ。ああいうのは二人もいらないよ。あんなのが二人もいると余計に怒れてきちゃう。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つえれん

「と言えない」と言っている。「つ」を「ちゅ」に替えても意味は同じであり使い分けは個人個人の趣味であろう。男女兼用の表現。

「とは言えない」だと「たあゆえん」、「とは言い切れない」なら「たあゆえれん」。

言いたくても言えれないの「と言えない」の場合は「とをゆいえん・ゆえれん」・「と言えれない」なら「とをいいえれん・ゆえれえへん」などなど。

と言った風に、「と言う」を「つう」という言い方は結構少なく殆どは「ゆう」のままである。

例文

「まかしょっつえれんとこが厳しいとこだの。」

  (それはおお任せなよと言えないな。)

「なんでえちょっと店番しててってだけじゃん。直ぐ戻って来るだもんでいいじゃん。」

  (どうして?ほんちょっと店番しててってだけだろ。直ぐ戻って来るって言ってるんだから構わないだろう。)

「店番がじゃなくてなにせい行くかがの。」

  (店番が厭と言うことじゃなくて何しに席外すのかが問題なの。)

「なにい。なんかかんだか。」

  (なんだよなんかいけないのか?)

「普通しんらあ。仕事ほっぽらかいてお昼の弁当買いいかすっつうのは。」

  (常識としてしないだろう。仕事中に持ち場放棄してお昼の弁当買いにいくってのは。)

「ちゃっといかんと欲しいの売れちゃうだもんしょんないらあ。おめえの分まで買ってこすでやあ。」

  (直ぐ行って買わないと欲しいのが売り切れちゃうんだから仕方ないだろ。君の分まで買ってきてあげるからさあ。)

「いらんわあ。学校のコロッケパンじゃあるまいし。ガキみたいなこんぬかしてるじゃねえよ。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*一個っつ

「いっこっつ」。一個ずつという意味。要は「ずつ」(宛)を「っつ」と言うということ。

この表現が遠州独特ではないのは重々承知してるが全国津々浦々使われているのかどうかとなると疑わしいので記載。まあこういう言い方をしないとこの方が少ないのであろうが。

「一個ずつという事になってる」というのだと「いっこっつっつこんになってる」又は「いっこっつっちゅうこんになってる」という風になる。もっと崩せば「いっこっつっつうこんだでねえ」。

じゃあ数が増えて「ふたつっつ。にこっつ」・「みっつっつ」~「ここのつっつ」とかいう言い方は存在するかというと、存在する。しかも10でも「じゅうっつ」100でも「ひゃくっつ」と言う風にたとえ億でも使うであろうという勢いである。

例文

「あんたなにぞんざいに並べてるよを。」

  (あんた何ぶっきらぼうに並べてるの。)

「いいじゃん別にい。並んでりゃいいだらあ要は。」

  (構わないでしょ。要するに並んでればいいんだから。)

「みばよくありもしん。きちんといっこっつ揃えてかんと駄目じゃん。」

  (見た目が悪いでしょうに。ちゃんと一個ずつ揃えていかないと駄目でしょ。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つってんだらあ

「嫌だっつってんだらあ」。「嫌だって言っているでしょ」ということになる。

では誰が嫌だと言っているか。自分なのか他の誰かなのか。正解は多分自分。

「だで嫌だっつってんだらあ。」とかいう使い方になる。

「嫌だっつってるらあ」だと「嫌だって言ってるでしょ」と他人が言ってることになることもある。

もちろんそうだと決められた使い分けがあるということではないが。

例文

母「なにあんたあぐずってるよを。」

  (何をあなたはぐずってるの。)

子「だってえ・・・・」

父「ほれみいこの子嫌だっつってるらあ。」

  (ほらあこの子嫌がってるじゃないか。)

母「なんでえちょっと行ってくるでここで大人しくしてなさいっつってるだけじゃん。それんでけんの?」

  (どうして?ちょっと行って来るからここで大人しくしてなさいっていってるだけでしょう。それがなんでできないの?)

父「嫌みたいだの。」

  (我慢できないみたいだね。)

「もうホントぐずだで嫌い。もうしょんないでやっぱあんた行ってきてやあ。」

  (もういやんなっちゃうんだから。仕方ないからやっぱりお父さん行って来て。)

「わしさっきいから嫌だっつってんじゃん。だでおんしゃあ行くっつうこんなったじゃんかあ。」

  (オレがさっきから嫌だっていってたから母さんが行くことになったんじゃないか。)

「も~親子してしょんない。」

  (も~親子でどうしようもないんだから。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つんつるてん

短いとか丈の合わない服を着ている様。特に遠州弁ということでもなかろうが遠州でも使ってるよということで記載。

服が弾けそうなくらい突っ張ってつるつるてかってる風に聞こえる感じであろうか。似たような表現で「ちんちくりん」というのも使われているがこちらは他の地域では中傷的意味で使われているようであるが遠州地域では「つんつるてん」とほぼ同様のサイズが合わないことを意味し中傷的な要素はない。

例文

「あれえ。つんつるてんだねえ。太った?」

「馬鹿こいちゃかん。何年前の服だと思ってるよを。後生大事にたんすの肥やしにしといたのなんで今頃出して着させるよを。」

「なにゆってるよを。子供じゃあるまいしはああんた背えなんか伸びもしんに。やっぱ太っただらあ。」

「質問に答えちゃいんじゃん。話しそらいちゃかんて。」

「なんだっけか。」

「なんでこんな昔の着せるだっつうの。」

「いんやあ。なんとなくそうゆやあこんなんのあったなあと思って。なんで思い出いただかいやあ。」

「これって確か面接行くに着た服じゃなかったっけか。」

「あ~そうそう。そーだった。ほんでだわ。」

「なにがあ。」

「あんた今日大事な日だら?だで縁起のいい服の方がいいかなと思っただよ。」

「嘘こいちゃかん。わしのスーツボケこいてみなきしクリーニング出したの誤魔化したいだらあ。」

「なんで知ってるよを。」

「図星かい。」

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

*つったってねえ

そんな事言ってもねえという意味。

突っ立ってないでとかいう意味ではない。

反論をする際に使われる。より強く反対するような場合には「なにゆってるよを」・「あんたなに寝言こいてるよを」とかを使う。弱めにする場合は「ほんでもねえ」・「つうかやあ」。

例文

「はあ、たいがい済んだらあ。結構早く済んだなぁや。あたぁちゃっと片して帰らまいか。」

  (もうだいたい終わっただろ。思ったより早く済んだね。後はそそくさと片づけして帰ろうよ。)

「つったってねえ。時間までおらんとかんらあ。」

  (そういうけどねえ。時間まではいないとまずいだろ。)

「いいじゃん別にい。固いこと言うなやあ。」

  (いいだろ別に。固いこと言うなよ。)

「なんか忘れちゃいんだか?こんな早くに終わる訳ぁねえら。」

  (なんか忘れてるだろ。こんな早く終われる訳ないって。)

「ふんだだこたああらすけえ。腕んよかっただあれ。心配しくさらんでもいいって。」

  (そんなことはないよ。腕がよかったの。心配しなくてもいいって。)

「そをゆう問題か?」

  (そういう事で済むのか?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

0-0・当ブログの読扱要領 | 0-1・耳で聞く遠州弁 | 1-1・遠州弁かるた随時製作中 | 1-2・遠州弁あ行 | 1-2・遠州弁い行 | 1-2・遠州弁う行 | 1-2・遠州弁え行 | 1-2・遠州弁お行 | 1-2・遠州弁か行 | 1-2・遠州弁き行 | 1-2・遠州弁く行 | 1-2・遠州弁け行 | 1-2・遠州弁こ行 | 1-2・遠州弁さ行 | 1-2・遠州弁し行 | 1-2・遠州弁す行 | 1-2・遠州弁せ行 | 1-2・遠州弁そ行 | 1-2・遠州弁た行 | 1-2・遠州弁ち行 | 1-2・遠州弁つ行 | 1-2・遠州弁て行 | 1-2・遠州弁と行 | 1-2・遠州弁な行 | 1-2・遠州弁は行 | 1-2・遠州弁ひ行 | 1-2・遠州弁ふ行 | 1-2・遠州弁へ行 | 1-2・遠州弁ほ行 | 1-2・遠州弁ま行 | 1-2・遠州弁や行 | 1-2・遠州弁ら行 | 1-2・遠州弁わ・ん行 | 1-3・遠州弁+古語でお遊び | 1-3・遠州弁的言い回し | 1-3・遠州弁関連 | 1-4・遠州地域ネタ | 2・コマーシャル | 2・スウィングガールズ関連 | 2・テレビ | 2・映画・テレビ | 2・現クールのテレビドラマ | 2・2007年のテレビドラマ | 2・2008年のテレビドラマ | 2・2009年のテレビドラマ | 2・2011年のテレビドラマ | 2・2010年のテレビドラマ | 3・DVD | 3・戦争活劇 | 3・映画・DVD | 3・矢口史靖作品 | 4・その他 | 4・つぶやき | 4・変形改造ことわざ・慣用句 | 4・手作り話し | 4・死語の世界 | 4・言葉の彩?綾?誤?