« 遠州ではあまり使わない言葉「クソ」 | トップページ | 「じゃん」と「じゃあん」 »

切りどころ その1

遠州弁的言い回し

文章を切るところを間違えると、おかしくなるというお話し。

今回のお題は

「ほいあんたやるに」

この場合に於いて

「ほい」+「あんたやる」+「に」

とするとなんのこっちゃいとなる。

直で訳すと「ねえ、あなたやるよ」となるからである。

「あなたに」ということで「あげる」と言ってるのか「あなたも」ということで「する・始める」と言ってるのか判断がつかない。

普通は「あんた」は「ちょっと」とかいった意味で「あなた」というものではなく

「ほいあんた」+「やる」+「に」もしくは「ほい」+「あんた」+「やる」+「に」

で、「ねえちょっとあげるよ」もしくは「ねえちょっと始めるよ」のどちらかとなるものである。で、そのどちらかかはイントネーションで区別されている。

「あげるよ」の場合は「や」を強く発する。「する・始める」は「る」を強く発するして区別をつけている。

この場合の「あんた」は「貴方」というのではなく単なる呼びかけの「ちょっと」みたいな意として使われているものである。

ちなみに「に」ではなく「だに」とすると

「する・始める」の意の「やる」の場合は「る」を「あげる」の意の「やる」場合は「や」を強くとなる。

「あんた」については「ちょっと」という意味使いと「あなた」という意味使いどちらも存在する。

「ほいあんたやるだにい」

「ほい」+「あんたやる」+「だにい」(ねえ、あなたがやるんだよ)

「ほいあんた」+「やるだ」+「にい」(ねえちょっと、やるんだよ)

とどちらも使うものである。これはどっちも「お前がやるべき」というもので「あげる」という意の「やる」ではないからである。

「あげる」という意であるのなら

「ほいあんたんやるだにい」もしくは「ほいあんたがやるだにい」

というように「ん」や「が」といった助詞が付く。

|
|

« 遠州ではあまり使わない言葉「クソ」 | トップページ | 「じゃん」と「じゃあん」 »

1-3・遠州弁的言い回し」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/56583405

この記事へのトラックバック一覧です: 切りどころ その1:

« 遠州ではあまり使わない言葉「クソ」 | トップページ | 「じゃん」と「じゃあん」 »