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「ありもしん」と「ありもしんに」

遠州弁的言い回し

「ありもしん」と「ありもしんに」の違い

直訳すると「ありもしん」→「ありもしない」・「ありもしんに」→「ありもしないよ」となるのだがニュアンス的には

「ありもしん」は「ないだろ」

「ありもしんに」で「ないだろうが」

と訳すのが相応しい。

「人いんくてもやるしかありもしん」

  (人手が足らなくてもやるしかないだろ)

前向きな勢いが多少ではあるが付く。次に繋がるとしたら「だでやらまい。」(だからやろう。)とかいった前を向いた言い回しがつくことが多い。

「人いんくてもやるしかありもしんに」

  (人手が足らなくてもやるしかないだろうが)

「しょうがないだろうが」といった忸怩たる想いが付く。次に繋がるとしたら「どうせよっつうだあ。」(他に方法があるのか?)とかいったむっとした感じが漂う言い回しがつくことが多い。もしくは説教臭い勢いが付く。

あくまで傾向であるので必ずこういう付加がつくというものではないのであしからず。

他にはだと

「人いんくてもやるしかないら」

これだと醒めてるというか冷静というかほとんど感情の籠もらない感じとなる。

「人いんくてもやるしかないだら」

こうなるとほとんど他人事のようにすごく醒めてる勢いとなる。

「人いんくてもやるしかないじゃないのけ?」

「け」を省くと一見共通語っぽいが共通語だと「人がいなくてもやるしかないんじゃないの?」となろうというものでこれも遠州弁的言い回しなんだろうな。

これだと諭すというかよくよく考えて冷静にとかいった「穏やかに」・「落ち着いて」という意識が加味される感じになる。

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