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「~みたいにして」→「~みたくして」

遠州弁的言い回し

共通語?では「~みたいにして」

というのを

遠州弁では「~みたくして」

と言ったりもする。

分かり易い例としては、以前にも挙げた例であるが、

床屋で

「いらっしゃい。」

「あたまやりきた。」

「今日どんな風にするよう。いつも風のでいいけえ。」

「○○みたくして。」

「がんこ切らんとかんくなるにい。」

「そこは腕でカヴァーしてやあ。」

「無理だらあ。だいたいが素も素だしい。」

「いらんこんじゃん。」

といった風に。

「みたくして」という言い方が遠州独特なのかは定かではないが

「みたくにして」の「に」抜きという体であろう。

ネットで浅く調べると「みたい」も「みたく」も方言という扱いになっているようなところもあって(まあ、「みたい」は辞書に載ってるので方言というより共通語であろうが)、そこでは「みたい」は西日本で「みたく」は東日本といった地域の方言とされていた。個人的には方言ではなくどっちも共通語だろうと思ってる。

遠州ではどちらも使われている。

「みたい」も「みたく」も「~の様」と訳すことになるのであろうが「様」は「「よう」でも「さま」どちらでもはまる。

「みたい」と「みたく」の使い分けというか違いは

あるがままの状況(見たまんま)においては「みたい」

思い描く状況においては「みたく」

といった使い分けが勘繰られる。もっとも「みたいにして」・「みたくして」となるとそういった差(違い)は殆ど無くなるが。

「マンガみたいに」となると「まるでマンガのような」

「マンガみたくに」となると「まるでマンガのように」

というニュアンスの違いが感じられたりもする。

「あんたみたいになりたくない」

「あんたみたくなりたかない」

「みたく」は「に」が省かれる事が多い。「みたく」を使う方が若干だろうが地域性が有る風に映る気がする。

他には使いどころの違いという点もあろうか

「うわ~ちゃっちい。おもちゃみたい。」

「うわ~おもちゃみたくちゃっちい。」

という使い方。逆にしての

「うわ~おもちゃみたいにちゃっちい。」はあるが

「うわ~ちゃっちい。おもちゃみたくに。」とかにはならない。「みたい」程には「みたく」は使いどころは広くない。

「え~うそみたい」を「え~うそみたくう」とはならない。

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