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「やっきりこいた」と「おこれた」の違い

遠州弁的言い回し

「やっきりこいた」と「おこれた」はどう違うのかを考えてみる。

結果はぐだぐだになった。

感覚的には

「やっきりこいた」は「ムッとした」・「イ~っとなった」。稀に期待外れという意で「がっくりきた」という意味使いをしたりもする。

「おこれた」は「ムカッときた」。

といった苛立ちと怒りの違いといった風に捉えているのだがこれでいいんだろうか。と考え直してみる。

字から推察しようにも「おこれた」は「怒れた」と書くのは分かるが「やっきり」は漢字で何と書くのか知らないのでなんともはや。

「おこれた」は「おこれる」といった言い方もあって「おこれた」が「ムカッときた」で「おこれる」は「ムカムカする(してくる)」ということになる。

「やっきり」には変化はなく「やっきる」とか「やっきら」・「やっきれ」とかいうことにはならない。もっとも「やっきりこく」または「やっきりした」で一語だと言い張れば「こけ」・「こいた」とか「して」・「する」とかいった変化はつくということになるが。でもまあ個人的には「やっきり」+「こく」または「する・した」というもので「やっきり」でひとつの語だろうなと思えるところ。

もっとも「やっきり」単体で使う(「こく」や「する」は付かない)というのは「やっきりゑ」(やっきりだよ=ショックだよ・がっくりだよ)とかぐらいであるが。

ま、ともかく「やっきり」ってそもそもなんだ?というのは元になってる言葉がなんなのか分からないので感覚(実際使ってるニュアンス)からでしか推測できないということは確かである。

実用においては

やっきりこいて椅子けっからかいた

おこれて椅子けっからかいた

といった風にどっちもやってることに差は感じられないものであるが、物に当たる動機(蹴った理由)というものが「やっきり」は「苛立ち」からくる「不満・不服」で「おこれて」は「憤慨」という勢いが強く、「やっきり」は自分がすっきりする(溜飲を下げる)ための行為とったもので「おこれて」は誰かに意思を示すための行為といった感じがしなくもない。あくまで傾向であるが。

別な言い方すれば、感情のはけ口をものに当たって晴らすというのが「やっきりこいて」でものをむかついた相手の代用(身代わり)として態度で示すというのが「おこれて」と言えなくもない。

といった風に考えていくと「やっきり」は忸怩たる思いで「おこれる」は怒りといった違いがあろうかと。苦虫噛みつぶすのは「やっきり」の部類に属するものでちゃぶ台返しは「おこれる」の部類に属するといった違いであろうか。って、そこまで厳密ではないが。

やっきりこいてちゃぶ台返したら「大人げない」

おこれてちゃぶ台返したら「短気」・「堪え性が無い」

と思われるということになるのではなかろうか。

ところでというか、なら最近の「むかつくぅ」はどっちに属するのかとなると、「やっきり」の方なんだろうかな。

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