« 「ずば抜けた」と「ず抜けた」 | トップページ | どうしっか その2 »

やぶくった

遠州弁や行

以前書いた記事「やぶくる」の追加。

「破った」というのを遠州弁では

「やぶくった」・「やんぶった」・「やんぶりさった」・「やんぶりくさった」

等々色々種類がある。三河っぽいとこでは意味的には異なるけれど「やぶさりんさった」とかいうのも有り得そう。

それぞれ意味は似ててもニュアンスは当然異なるというものであるが

例えば猫が障子をというのであれば

「ねこんやぶくった。」だと猫の野郎が破りやがったといった「まったくもうしょうがないんだから」といった勢いになる。

「ねこんやんぶった。」だと猫が破ったという「破ったのは猫」という勢いになる。「やんぶいた」という言い方も同じ。

破る意思を持ってたといった故意の勢いが強いのが「やぶくった」。派手に破ったとかいう破き方の程度の違いといったものではない。

「やんぶった」の場合には故意の場合にも使われるし、破る意思はなかったが事故(結果として)で破ってしまったといった場合でも使われる幅の広さがある。

ちなみに「やんぶれた」とすると自然にとか事故でといった意思が働いてのものではない勢いが強くなる。

「ねえ、先生。○○ちゃんが廊下の張り紙やぶくったにい。」

これだと意識して張り紙を破いたと報告している。

「ねえ、先生。○○ちゃんが廊下の張り紙やんぶったにい。」

これだと何かの拍子で破ってしまったという解釈と意識して破ったとどちらともとれる。「破れてしまった」のではなく「破ってしまった」というもの。

「ねえ、先生。○○ちゃんがこけた時手えついて廊下の張り紙やんぶれたにい。」

これは手を突いた際に張り紙が破れてしまったととれる。

なお、「破られた」を「やんぶられた」とは普通は言わない。「やぶられた」である。「破かれた」を「やんぶかれた」とは言う。

|
|

« 「ずば抜けた」と「ず抜けた」 | トップページ | どうしっか その2 »

1-2・遠州弁や行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/56563790

この記事へのトラックバック一覧です: やぶくった:

« 「ずば抜けた」と「ず抜けた」 | トップページ | どうしっか その2 »