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随所に遠州弁・・・でもない

遠州弁+古語でお遊び

「雨降ってきたでちゃっと洗濯もんよせて戸をたって。たったらついでに鍵もかっといてやあ。頼むにい。」

モロ遠州弁っぽいが実はそうでもないのではというお話し。

「雨降ってきたでちゃっと洗濯もんよせて戸をたって。たったらついでに鍵もかっといてやあ。頼むにい。」

こ<の中でモロ遠州弁っぽいと言われるのは「洗濯物をよせる」・「戸をたつ」・「鍵をかう」であろうか。

*「よせる」は「寄せる」で言葉自体は普通に共通語であろう。しかしてこの場合においての「取り込む」という意味で使われるというのが遠州弁独特と言われている。

言葉だけ考えると「よせる」は一か所にまとめるといったものであり別に家の中に入れろというとこまで言っていないと聞こえるが、寄せたら家に取り込むの当然という考えがあるのやも。

乾す為に広げていたものを一か所に寄せて家の中に入れるというものでありそれを極限まではしょった言い方が「よせる」というものであろう。少なくとも「取り寄せる」の略ではなかろう。

「取り込む」はネット辞書には「取って中に入れる」とある。これで十分というより過不足なく言い表せているのになんで一瞬?となる「よせる」を使うのであろうか。

あくまで想像だが、外に出すのを「はける」・「はかす」と言うのと対なのが「よせる」とかいうことによるものであろうか。

とにかく、「よせる」は独特なんだろうなと思えるところである。

*「たつ」はイメージだけで勘繰ると「断つ」か「絶つ」であろうか。戸や障子などを閉める事によって空間が遮断・分断されるということでいけば「断つ」っぽいが、ネット辞書調べると「立てる」で雨戸・障子などを閉める。「閉てる」とも書く。とある。「立てる」が正しいんだろうなやはり。

共通語だと「障子を立てて」と言うのであろうが遠州だと「障子立って」と言うという違いがあるくらいで方言と言えるほどのものではなかろうて。

いずれにせよ「仕切る」という意味合いで「たつ」は使われている。なので玄関とか門においては「たつ」は使わず「閉じる」・「閉める」が使われる。

「たつ」は方言ではなく古い日本語の生き残りなんだと勘繰るものである。

*「かう」は「支う」と書ける辞書にも載ってるれっきとした共通語だが何故か遠州弁とされている。何故か。古くて遠州以外どこも使わなくなったからであるに違いない。

「しんばり棒を支う」といった大雑把にいえば「あてがう」という意味である。しんばり棒を支うというのは戸締りをするということ。鍵をかけるも戸締りをするということで

「かう」・「かった」は戸締りをする・したという意味で使われているものである。

だから鍵以外にも「玄関かった」・「窓かった」とか使うものである。

とまあこんな感じで、何年位遡ればよいのかは分からないが以前なら全国どこでも発してた日本語であろうと思える、遠州弁らしい感じがするけど実はそうじゃないだろうというお話し。もっとも変化してない事が方言だと言われればそれまでだが。

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