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まちがえたにみ その1

遠州弁的言い回し

「まちがえたにみ」

この言い回しのニュアンスを的確に表す術を私は持ち合わせていないのだが

なんとかこじつけてみるとすると

漢字で表わすならばおそらくは「間違えたに見」

これをニュアンス通りに共通語に訳すには骨が折れるが、一応思い付くものを列記してみると

①「間違えちゃったじゃないか」

②「お前のせいだからね間違えたのは」

③「どうしてくれるんだよ」

などが思い浮かぶ

文を挙げてみると(訳についてはあくまで一例である)

「ほれみっせえ、間違えたにみ。」

となれば②か③という勢いとなる。訳さば「も~(余計な口挟むから)間違えちゃったじゃないか。」

「や、ばかっつら、間違えたにみ。」

となれば①か②の勢いとなる。訳さば「ちょっとぉ(変な事するから)間違えちゃったじゃないか。」

まあ、どれをとっても深刻にというか本気で怒ってるというものではなく「まったくもう困ったもんだ」といった勢いのものであるのだが。

これが「み」ではなく「みい」となるとぷんぷん度合いが若干増してご機嫌斜めということを表わす事となる。

「ほれみっせえ、間違えたにみい。」これを訳さば「やっぱり間違えたじゃないかどうしてくれるんだよ。」

「や、ばかっつら、間違えたにみい。」これを訳さば「おい馬鹿野郎お前のせいで間違えてしまったじゃないか。」

「みい」の他に「みよ」と発す事もある。おちゃらけ度を増したい場合「みれ」と発する事もたまあにある。

「みっせえ」もあるか。「ほれえ、まちがえたにみっせえ。」とかな。

「みっせえ」は「みなされ」→「みなせえ」→「みっせえ」という変化なんだろうな多分。「みっせえ」を使うと③の意味合いが強く感じられる。

こういった言い回しは「間違えた」専用ということはなく

「言ってしまったじゃないか」→「ゆっちまったにみ」

「行ってしまったじゃないか」→「いっちまったにみ」

「刺してしまったじゃないか」→「さいちまったにみ」

などなど幾らでも捻り出せる。

要するに

「~してしまったじゃないか」

というものであるが、嘆いているわけでもないし怒ってるわけでもなく、その感情の様を上手く説明できない。まあ「これみよがし」と言えなくもないか。って分かりづらいな却って。

ちなみに順番入れ替えて

「見、間違えたに」

という言い方も存在する。こちらは「見ろ、間違えたから」とスムーズに訳せニュアンスは大抵③の意味合いで使われる事が多い。

とにかく「に」の使い方・使いどころがポイントなんだろうな。

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