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かんべんしよゑ

遠州弁的言い回し

「かんべんしよゑ」

発音を説明するのが難しい。

ちょっと古い言い方で最近日常ではあまり耳にしない言い方ではあろうが。

「かんべんしよゑ」

「ゑ」は英語の「YEAH」と同じ発音と言えるかもしれないが

とにかく「え~」でも「いぇ~」でも無いことは確かだ。

説明が難しいので実際遠州人に言って貰ってくだされ。それが一番手っ取り早い。

で、この言い回しのニュアンスについて

無論意味は「勘弁してくれ」というものであるが

ニュアンス的には「もういい加減にしてくれよな」といった悪い(ついてない)事の追い打ちといった体と「本当に嫌だ」と拒否してる体とかで使われる事が多い。

別の言い方で訳せば「もういやだ」と訳せなくもないか。

「うんざり」とか「参ったなあ」とかいった感情が籠もる。「お願いだから」・「後生だから」というニュアンスと強めの及び腰を表わすという意も含まれるか。

拒絶というものだと「かんべんしよやあ」という言い方になる。「やあ」を使う方が強い非同意感を表わす。訳さば「ごめんだね」・「まっぴらだ」くらいであろうか。

どちらも男言葉で女性が発することはまず無い。

下手に出てる順だと(あくまで極端な一例)

「頼むで勘弁してやあ」>「勘弁しよゑ」>「勘弁してやあ」>「いやだでねえ」>「なんでだあ」>「冗談じゃあらすけえ」>「ばかっつら」

とかになろうか。「なんでだあ」以降は下手でもなんでもないが。

ちなみに女性の場合

「かんべんしよゑ」は「いい加減にしてやあ」辺りであろうか(実はこれだというのが思い付かない)

「かんべんしよやあ」は「かんべんしてやあ」が妥当だと思われる。

例文

「戻ったにい。ど疲れたやあ。」

  (今戻ったよ。いやあ疲れた。)

「ご苦労さんです。で、疲れてるとこ悪いだけどやあ、Bさんとこ行ってくれんかねえ。」

  (ご苦労様です。それで疲れているところ申し訳ないのだけれど、Bさんの所に行って来てもらえないだろうか。)

「ゑ~。かんべんしよゑ。今日もう、さんざっぱら働いたじゃん。」

  (そりゃあないよ、勘弁してくれよまったくぅ。今日はもう十分働いたじゃないかあ。)

「急に連絡入っただもんでしょうがないじゃん。今他誰もいんだもんで頼むにい。」

  (急に連絡が入ったんだから仕方ないでしょうが。今他に行ける人誰もいないんだからお願いしますよ。)

これが「やあ、かんべんしよやあ」だったら完全に俺は嫌だと言ってることになる。「しよゑ」を使うと文句たらたらの愚痴という程度に収まる。

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