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「いいでしょうに」を遠州弁に置き換えるには

遠州弁的言い回し

置き換えるドンピシャな言葉がめっからない言い回しというのがあるものである。

「これでもいいでしょうに。なんでこれじゃ駄目なの?」

これを遠州弁にすると言い回しがいくつか考えられる。

「これでもいいじゃんかあ。なんでこれじゃかんよを。」

「これでもいいらあ。なんでこれじゃかんよ。」

「これでもいいだに。なんでこれじゃかんよを。」

まあ他にもあろうがとりあえず。

これらをきちんと訳すと

「いいじゃんかあ」だと「いいじゃないか」

「いいらあ」は「いいだろう」

「いいだに」だと「いいのに」

となって「いいでしょうに」のニュアンスとは少しづつ異なり、ピタリとはまってはいない。

要するに「~でしょうに」とか「~でしょうが」というのに置き換える適切な(ピタリとはまる)遠州弁が思い浮かばない。

屁理屈の上では「~でしょう」なら「~だら」となるのであるが「でしょうに・でしょうが」が「だらに・だらが」とはならないというのがその要因のひとつか。

もう一度実用においては「いいでしょうに」をなんと発しているかと考えてみると

「これでもいいらあ」と「らあ」を使うのが一番多いのではなかろうか。

で、「でしょう?」の意での「らあ」(語尾が上がる)及び「だろう」の意の「らあ」(ほぼ平坦)との違いを表わす為「いいでしょうに」の「いいらあ」のイントネーションは始めの「い」を強くいうのと「ら」を若干強めに発するという変化をつけている。

他に実用として使ってるかなと勘繰れるのは

「に」を「よ」にして「いいでしょうよ」。それか共通語で「いいでしょうが」。

ちなみに「が」には鼻に抜ける「が」と抜けない「が」の使い分けがあって、鼻に抜ける「いいでしょうが」は「いいじゃないの」といった説き伏せる雰囲気で、抜けない「いいでしょうが」は「いいじゃないか」という何でダメなんだとむっとしてる雰囲気を醸し出す。

まあどれも近くはあるけど「いいでしょうに」にピタリとはまる遠州弁は思い付かない。

じゃあ普通に「いいでしょうに」を使ってるのかというとそうでもない。ニュアンス的にはそう言ってるつもりでも「らあ」とか「じゃんか」ではそうは受け取られていない可能性はあるな。

例文

共通語「散々遊んだんだからもういいでしょうに。まだ遊び足らないの?」

遠州弁「さんざっぱら遊んだではあいいらあ。まだ遊ぶだか?」

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