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ばかっつら その2くらい

遠州弁は行

「ばかっつら」

の追加説明。

「ばかっつら」は漢字にすると「馬鹿っ面」と書き表せそうである。

訳に於いては「馬鹿野郎」であろうと以前説明したような記憶であるが。

ニュアンス的にいくと「ばかもの」の方が近いのかもと思って追加記載。(それか「ばかたれ」。)

「馬鹿野郎」でも決して間違ってはいない筈だが、「馬鹿野郎」だとともすれば喧嘩売ってるとも取れなくもないというところが「ばかっつら」とは違うところなのである。

これが「ばかもん」だと年寄りが若造に怒ってるという勢いになるので「ばかっつら」のニュアンスからは遠くなる。

「ばかっつら」は女性も発すものであり女性に対しても発すものであるので、「野郎」としてしまうと遠州の女性はなんて野生化してるんだと思われかねないという点もある。(まあ「ばかもの」でも十分粗野っぽくはあるが)

「ばかっつら」は主に「やめなさい」(制止)を意図するものであり、軽度のものは「よしなよ」・即応を求める(緊急性のある)ものは「ばかっ」もしくは「やあ」(女性は「おい」)。決して対決姿勢を表わすものではなく、その点が「馬鹿野郎」とは少し違うところである。

「馬鹿野郎」のニュアンスに近いのは「やあなにやってるだあ」・「やあなんだあ」(女性なら「おいなにやってるよを」・「おいなによを」)で、これだと喧嘩売ってると思われても致し方ない言い方である。

以上が相手に対して放つ「ばかっつら」で、これ以外にほぼ独り言(誰に向かって言うわけでもないが口に出るもの)での使い方がある。

独り言系の「ばかっつら」は「こんちくしょう」といった感じであろうか。何かに対して腹立たしさを覚えているというものである。注意点としては物に当たるような場合には「くっそお」とか「ど頭きた」とかの独り言を使う事が多く「ばかっつら」は人に当たるもので物に当たる際には発しないものである(まあ決めつけはできないが)。

で、話しががんこ飛ぶが、超ぶっ飛んだ考え方(冗談)として

「ばかっつら」の「っつら」は「面」ではなくて「~だろう」という意味の「っつら」というとこから来ていると勘繰るという案。

この理屈で「ばかっつら」を訳すと「馬鹿だろう(お前)」と訳せそう。

「やあばかっつら。なにやってるだあ。」だと「おいお前馬鹿じゃないのか、なにやってるんだよ。」と訳すことになる。

特に違和感が湧かない。しかしまあ

「ちゃんとやれよ、ばかっつら。」だと意味が通らなくなるから「馬鹿野郎」や「ばかもの」に比べたら説得力は無いし言い出しっぺ自身も嘘っぽいと思うところ。

まともな考え方をすればやはり「馬鹿っ面」であろうな。

注意喚起という意味使いにおいて「馬鹿たれ」という言い方しないわけではないが「ばかっつら」・「ばかっつう」という言い方をする事の方が遠州弁としてはやはり多かろう。

遠州弁では「馬鹿ちん」という言い方はまずしない。「たあけ」・「あほ」も勿論の事使わない。

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