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「よう」と「やあ」

遠州弁的言い回し

共通語の「よう」と遠州弁の「やあ」

例えば「よう久し振り」という挨拶。これを遠州弁にすると「やあ久し振り」となる。(よりだあだあにするなら「やあやっとかぶり」・「やあなにやってるだあ。」。)

以前北海道の「やあ」との比較を勘繰ってみたが

「やあしばれるねえ」とかの「やあ」は相手に向かっているものではなく感嘆を意味するものであり遠州弁での「やあどっさぶいじゃん」もそういうニュアンスで使われると能書きを垂れた。つまりその場合の「やあ」は「わあ」とか「おお」とかいうのと同じという講釈。

今回の「やあ久し振り」の「やあ」は相手に向かっての「やあ」であり共通語の「よう」と同じ意味合いのものである。こちらも置き換えれば「わあ」でも「おお」にもなるものであるが、北海道の「やあ」は相手に向かって放つものではなかろうが遠州弁の「やあ」はどちらにも使うものであるという違いがありそうである。まああまり北海道の言い回しに詳しい訳ではないのであくまで度のつく素人の意見であるが。

ま、とにかく遠州弁の「やあ」。用途の幅が広すぎてこうだと決めつけるのは無謀というものではあるが共通語に直す際には呼びかけの場合は「よう」で感嘆の場合は「おお」と訳すのが無難なところではあろう。ま、聞きなれていないとどっちの「やあ」なんだ?という事にはなろうが。

で、とにかく以下の例文のように「やあ」は一筋縄ではいかないのであしからず。

例文

「やあ久し振りじゃん。なにやってたよう。」

  (よう、久し振りじゃないか。なにしてたんだ?)

「おお久し振り、うん、ここんとこ関東の方で仕事してるだよ。」

  (おお久し振り。うん最近関東の方で仕事をしてるんだ。)

「それでやあっと見んかっただか。や、そうゆやあ本貸してたらあ。そろそろかやいてくれやあ。」

  (だから暫く見かけなかったのかあ。あ、そういえば本貸してただろ。そろそろ返してくれよう。)

「あ、そうだったやあ。でも悪い。荷物まるさら関東の部屋に持ってってるもんでえ。今ないで今度にしてやあ。」

  (あ、そうだったなあ。あ~御免。荷物全部関東の部屋へ持っていっているので今ないんだ。今度にしてくれよ。)

「やあなんだやあ。」

  (おいなんだよそれ。)

「わりい。悪かったやあ。今度持ってくるでやあ。」

  (悪い。ホントごめんよう。今度持ってくるからさあ。)

「今度っていつでえ。」

「さあ。」

「やあ。」

  (おい。)

注、「やあ」と声掛けされて「やあ」と返すことはない。返す際は「おお」はよく使われる。

呼びかけの「やあ」は基本男言葉で女性は「おい」を使う。「おい」と言われて返す際は「なによう」と返す事が多々ある。まあ普通は「うん」とかであろうか。

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