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しい

遠州弁的言い回し

「しい」

西でよく使われる表現で特に遠州弁ということではないが

遠州でも使うよということで。

例えば「えらい寒いしい。」と書くと共通語的解釈では「寒いしい眠いしいで、もう萎える。」みたいな「~だし」といった意味の「しい」と取られてしまうが。

遠州弁的には「えらい寒いしい。」を訳すと「随分寒いよなあ。」とかいったものになる。

「やしい」という使い方も耳にすることはあるがこちらはどちらかというと関西や名古屋の言葉というイメージが湧くところ。遠州弁独特の言い回しということではなかろうな。

「のし」とかも同じ系統なのかもしれないが遠州では使われないのでそのニュアンスの辺りはよくは知らない。他には「のえ」とか「なや」とかも近い匂いがする。

別の例を挙げると

*「よう見とるしい。感心しちゃうわあ。」。

訳すと「ようく見てるよなあ。感心しちゃうよ。」とかになる。

これが名古屋だと「よう見とるし。感心してまうわ。」といった風になるのであろうか。

「しい」には感嘆のニュアンスが内蔵されているらしく「しい」を使えば「驚いている」というのが背景にあるというのが窺い知れることになる。

*「今やってるしい。だでひゃあひゃあゆわんでやあ。」。

この場合には「しい」は「から」と訳すことになろうか。「よう」でもおかしくはないか。

「そうやしい」だと「そうだから」ということでいいのかな?こういう使い方での「しい」には感嘆という勢いは見受けられない。勢いとしては「そうやしい」にはないが「今やってるしい」には言われなくても判ってるよ・やってるよとかいう煩わしさを感じてる勢いが感じられる。

こういったように「しい」は使いどころによって意味合いが異なるものであり単純に「しい」=「よう」としてしまうとそのニュアンスが伝わりにくいところがある。

よくテレビで若者が舐めた口のきき方として語尾に「しい」や「だしい」とかを付けるというのを見かけるが全くの別物であろう。イントネーションも違うし意味使いも異なるものである。

「しい」と同じ使い方としては「やあ」があって「しい」のところを「やあ」に置き換えても違和感はない(凡て置き換えられる訳では無いが)。「やあ」の方がより遠州弁的な感じがするところでもある。

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