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ええで

遠州弁的言い回し

「ええで」

「いいで」を「いいから」と訳し

「いいではやくせよ。」は「いいから早くしろよ。」となるのであるが。

「いいで」が「ええで」に変わるとニュアンスはどう変わるかというと。

例を「ええでかしょう」(いいから貸せよ)とすると

まず第一に、おっさん臭くなる。

次に、「いいで」は多少憮然としてるかご機嫌斜めな印象が付加される事がある。相手がこちらの意になかなか同意しないので「もういいから」みたいな最後の押しの際に使われる。「やっきりこいてる」状態を表わすならば「いいで」を使うが常套かと。

対して「ええで」は、「いいで」と同じでちょっとご機嫌そこねてる風な際に使われることもあるが、無理を押し付けてる強引さが足される事が多々ある。つまり相手の方が正論であったり常識を吐いていて理屈的にこちら側が分が悪いような際もしくは理屈云々ではない場合にそれでも強引にこちらの意を押し通そうとする際に使われる事がある。判りやすく言えばこちらに理が無い際ということ。怒ってるというより本意ではなくとも卑屈・強引という感じと捉えられやすい。下手に出てるという意識もそこはかとなく含まれてることも多々ある。

それと切羽詰まった(時間がない)感は「いいで」の方がある。

別の例で「ええでいきまい」(いいから行こうよ)

これに「なんしょ」が付いたら酔っ払いの絡んでくる様並に理不尽な要求をされてると聞こえる。大抵「どこがいいんだ。」と心の中で皆つぶいやいているであろうほどに。ニュアンス的には「ごちゃごちゃ言わんととにかく行こう」といった感じである。

これを「いいでいきまい」とすると「なにしろ行こう」という勢いと映ることが多い。ちゃんと訳すと「いいから行こう」となる。

「ふんだだもん後回しでええで先こっちやれやあ」(そんなのは後回しにして先にこっちをやれよ)

この場合「いいで」とするとほぼ命令・指示という勢いで訳は「後回しにして」となり「ええで」だと「後回しでいいから」といった否定をしてる勢い。否定というのはしてるという相手の行為や行動を肯定していないということ。優柔不断な状態に於いても強引にという使い方もある。

限りなくこじつけに近い強引な訳ではあるが、「いいで」は「いいので」・「ええで」は「いいから」といった勢いの違いがある。

といった風に、「いいで」と「ええで」では印象が変わる。大雑把にいうのなら、なあなあな勢いなら「ええで」を使う事が多くきっぱり言うのなら「いいで」を使うという使い分けというのが考えられるところ。

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