« とんでく その3 | トップページ | ほうぼう その2 »

ばか その3

遠州弁は行

「ばか」

「アホ」という意味の「馬鹿」と、「とても」とか「凄く」・「大層」・「相当な」といった意味の「ばか」。理屈からすれば同じものなのかもしれないが、日常使いに於いては意味的にいってもイントネーションに於いても同じものではない。

意味においては特に説明の用はないと思われるが

イントネーションについては「馬鹿」と「ばか」の違いはとにかく聞けば分かる。

「馬鹿」は「ば」を強く発するものであるが(「屁馬鹿にする」とか「小馬鹿にする」とかいった例外もあるが)

「ばか」は基本平坦であり、たまに強調する際に「か」を強く発する。基本の場合、共通語での「馬鹿らしい」という言い方の「ばか」のイントネーションとほぼ同じであろうか。

そういう意味では「ばかやろう」はイントネーションからいくと「大層な野郎」という事になるのだが。まあ「なんて野郎だ」と拡大解釈すればなんとか言い訳が立つか。

それはともかく、なんでもかんでもいつ何時でも「ばか」を連呼する遠州弁はぞんざいだという声も耳にするが、「馬鹿」と「ばか」は同じではなく二種類の「BAKA」が遠州には存在するものであり(まあ、「馬鹿に張り切ってる」とかは共通語だろうからこの意味使いが遠州独特というものでは決してないわけであるが)それが顕著なだけなのである。

「ネジ山んばかんなってる。」これは「馬鹿」である。訳は「ネジ山が潰れている。」。機能しないから「馬鹿」と言っている次第。

「ネジんばか固い。」これは「ばか」である。訳は「ネジが凄く固い。」。

「ばかに寒い」。この場合の「「ばかに」は「やけに」という意味であり「馬鹿」か「ばか」か判断に迷うところだが「ばか」という方に属するのであろうな。

「ばか寒い」。これは「とても寒い。」といってる訳でモロ「ばか」であろう。

「ばかみたく寒い。」。「異様に寒い」と言ってる訳だがここでの「ばか」は感覚的には多分「馬鹿」だろうかなと勘繰る。普通(まとも)じゃないから「馬鹿」を使っているという算段。

蛇足というかちょっと話が変わるが尾張の方辺りは「えらい」・「えりゃあ」が多用されると映る。その度を超えたものが「どえりゃあ」や「ばかえりゃあ」になると思われるのだが、遠州弁で「ばかえらい」は「大層しんどい・疲れる・難儀」とかいった意味になり時として誤解(意味が通じない)事があったりなんかする。

「どえりゃあ」・「どえらあ」・「ばかえりゃあ」を遠州弁に置き換えるとすれば「どがんこ」・「ばかがんこ」とかになろうか。

|
|

« とんでく その3 | トップページ | ほうぼう その2 »

1-2・遠州弁は行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/53768749

この記事へのトラックバック一覧です: ばか その3:

« とんでく その3 | トップページ | ほうぼう その2 »