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おんない その2

遠州弁お行

おんない

レベル 昔は普通レベル

「おんない」

使い方は「まあちっとおんない。」訳は「もう少しいなさいな。」。

「おんない」は「おりなさい」の変化したものと推察するところ。軽い命令とも受け取れるが命令口調というものではない。親切心からとか忠告(アドバイス)といった印象を与えるものである。

「ない」を「なよ」として「おんなよ」とした方が分かりがいいのかも。ただし現実的には「おんなよ」の方が指示に近い印象を与えるので遠州弁内に於いては「おんない」=「おんなよ」というものではない。あくまで共通語としての「おんなよ」が「おんない」に近いということである。

味噌は「ない」。「おん」については「居り」(おり)の変だろうと勘繰れる。

先にも説明した通り「なさい」の変化したものという想像が成り立つもので「ない」=「なさい」

「い」だけを使うと命令調が強くなる。

例えば「買いい」。これと「買いない」との違いは「買いい」=「買えよ」と「買いない」=「買ったら?」といった違いとなる。

「おんない」に話し戻して、「ない」ではなく「い」を使う場合は「おんい」と言うのかと云うとそれは無く「おりい」となる。

逆に「な」だけで「おんな」となると、こちらも強要口調な感じになる。「おりい」よりもきつい感じに聞こえる言い回しではある。

「り」が「ん」になる理由は「降りなさい」の場合にも「おりない」と言い、それと紛らわしいので「降りなさい」は「おんない」とは言わず「おりない」のみで「「居なさい」においては「おんない」を使う(別に「居なさい」に「おりない」を使っても屁理屈的に問題はないのだが)という区別をしようという意識によるものではなかろうかと推察する次第。

基本歳を重ねた世代の言い方であり、壮年以下は「いりゃいいじゃん」・「いない」(居ない)とかを使う事が多い。

例文

「あ、もうこんな時間だあ。ちゃっと帰らんと。」

「そうゆわすと、まあちっとおんない。」

「遅くなるとおっかさばか怖いもんで悪いだけどご無礼さしてもらうわあ。」

「それじゃしょんねえかあ。ま、奥さんによろしくね。」

「はあ悪い仲間と思われてるでいわんどくで口裏合わせてよ。」

  (もう悪い仲間と思われてるから言わないでおくから口裏は合わせてよ。)

「はいね。」

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