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しょんない その2

遠州弁し行

「しょんない」のニュアンス(使われ方)の補足説明

レベル 日常茶飯事レベル

「しょんない」は「しょうがない」と「しょうもない」という意で使われるものであるが

「しょうがない」と「しょんない」に於いて実際はニュアンスに微妙な違いがある。

頑張ったけど上手くいかなかったという際

「一所懸命やっただでしょうがないよ。」だと頑張ったんだから致し方ないと慰めるにしても諦めなとかいった感じになるのであるが

「一所懸命やっただでしょんないよ。」と言えばやりきったのだから悔やむなとか引きずるなと励ましてる勢いになる。

つまり慰めと励ましの違いといったところか。

「急用が出来ていけなくなった。」という際

「急用じゃあしょうがない。」だと来て欲しかったのになあという印象が残るが諦めるという言い回しと取れ

「急用じゃあしょんない。」となれば「そうか分かった。」ときっぱり諦める勢いが強い。

つまり因果を含むにしても「しょうがない」は忸怩感といった余韻があり「しょんない」はきっぱりで余韻無しという違いが出る。

次にこれが「しょうもない」と「しょんない」となると

「あいつぁホントしょうもない。」

「あいつぁホントしょんない。」

左程ニュアンスの違いは感じられない。

それでも強いて挙げるとするなら、「しょうもない」は迷惑掛かりもする時もあろうが箸にも棒にもかからない・世話が焼けるなどということであるが、「しょんない」の意味使いは非常に幅広く

くだらない・つまらない・面白味がない・不真面目・真剣味がない・手に負えない・始末に負えない・現実味がない・ついていけない・言う事を聞かない・協調性がない・融通が利かない・・・

とまあきりが無い。要は協調性(一般性)に欠ける様なら大抵「しょんない」を駆使してるということと言えようか。

どちらも許せる範囲内で収まってる勢いであるが限界ギリギリに近いのは「しょんない」の方であろうか。一歩間違えれば「あいつぁホント怒れる」とか「あったあくる」とかになる辺り。

「しょんない」と言われてるうちが花であり「怒れる」・「あたあくる」(頭に来る)とか言われたらおしまいというぎりぎりの許容範囲であろうか。「しょうもない」は完全セーフといった範囲であろうか。

ちなみに「しょんない」。こないだテレビでどこまで通じるかを調査していたのを視聴したけど神奈川は(箱根越えたら)ほぼ全域で通ぜず愛知では東三河の蒲郡辺りまでは辛うじて通じるらしいとな。ただ「しよんない」とフリップに記されていたが「しょんない」と「よ」を小文字で記していたら結果が違ったのではとふと思った。そう思えるくらいどこでも通じる言葉だと勘違いして思い込んでる遠州ではごく日常の言葉である。

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