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くすげる

遠州弁く行

「くすげる」

そのニュアンスは

レベル 日常レベル

以前書いた「「くすがる」は「刺さる」という意味。「くすがった」で「刺さった」。

今回の「くすげる」は「刺す」という意味である。「くすげた」で「刺した」。

常に遠州では「刺す」は使わず「くすげる」を使うというものではなく、微妙にニュアンスが違うので使い分けしているといえるのかもしれない。

「針」の場合「針を刺す」が使われ「針をくすげる」とは普通言わない。「針で刺す」という場合に於いては「針でくすげる」とは言う。「針が刺さった」だと「針んくすがった」もしくは「針くすげた」と言う。

「蚊に刺された」を「蚊にくすげられた」・「蚊がくすげた」とも言わない。「蜂の一刺し」を「蜂の一くすげ」などとも言わない。

「とげが刺さった」を「とげんくすがった」とは言う。「とげぇくすげた」だと「棘が刺さってしまった」という意味となる。

説教するという意で「くぎを刺す」を「くぎをくすげる」とは言わない。「とどめを刺す」も「とどめをくすげる」とも言わない。

というように使う使わないの傾向としてはこういったものになるのだが、「くすげる」を使うと強引というか無理繰りな勢いがつくし、喜ばしくない状態になる事を指す事が多い。

つまり「くすげる」事によって物事がいい方向に向くということはないという残念感が「くすげる」には含まれているともいえそうである。それは「くすげた」でも「くすがった」という刺した刺されたどちらに於いてもという事である。

「針が刺さった」を「針くすげた」と言うというのはよくよく考えると変なのだが

「やいやい針くすがって血い出てきたやあ。」

  (参ったな。針がささって血が出てきちゃったよ。)

といった場合、訳の方だと誰が?であるが「くすがって」だと自分がという事だと知れる。

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