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遠州弁す行

多分どっかから伝播してきたものだと思えたが調べたら共通語だった。

遠州でもたまには使うよということで記載。

「ず」。使い方「ず重い」

レベル 非日常参考レベル

「とても」とかいう意は遠州弁においては事欠かない訳で

「ばか」・「ど」・「がんこ」・「えらい」

などが思い浮かぶだけでもこれだけ出てくるのであるが、それ以外にもとなると

「ず」

というのが浮かんでくる。使いどころは制約が多くというか限られていて

「ず重い」・「ず非道い」・「ず軽い」・「ず抜ける」

とかである(これで全部ではない)。ややこしいところでは

「ずぶとい」。「図太い」ともとれるし「ず太い」ともとれる。

「ず軽い」については「素軽い」(すがるい)のパワーアップ版という勢いもつく。

言わないというのでは、「ず汚い」・「ず痛い」・「ず嬉しい」・「ず頭いい」などなど。どちらかといえばいい事の意味では使われないように思える。

辞書には

「ず」{接頭語}普通の程度を越えていて、驚くべき状態であることを表わす。とあった。

つまりこれは共通語。だった。しかも例として「ず抜ける」・「ず太い」とあった。「ずぶとい」は普通「図太い」と書くのだから漢字で書くとどれに対しても「図」ということになるのであろうか。それとも「太い」に限ったことなのか。ネット辞書には「図」の他にも「頭」をあてることもあるとあった。

「図太い」って書くと神経とかいった人の心根を指すものかと思っていたが単に驚くほど太いという意味で神経に限った言い方じゃなかったのかと改めて知った勢い。

遠州では「ず」よりも程度が激しいのを「ずん」として「ずん重い」とか「ずん軽い」とか言ったりもする。これは「ど」と同じで「ど太い」<「どん太い」となるのと一緒のパターンである。

蛇足だが「ど重い」と「ず重い」に違いはあるのかという点については違いはある感じはするのだが、微妙すぎて検討を十分に重ねないとうまく説明できない。

例文

「や、なにやこれえ。ず重いじゃん。」

   (うわあなんだよこれは。めちゃくちゃ重いじゃないか。)

「重いらあ。見た目ちっこいで慌てるらあ。」

   (重いだろ?見た目が小さいから騙されるだろ?)

「しっかしまあず重いどころじゃねえな、ずん重いやあ。」

   (それにしてもまあ重いこと。異様に重いよなあ。)

「ひとりじゃ腰おやすでやめといた方がいいに。」

   (ひとりで持つと腰痛めるからやめといた方がいいよ。)

「なら見てんで手伝ってくれたっていいじゃん。」

   (だったら見てないで手伝ってくれてもいいだろう。)

「経験者は語るでわしはあそれで腰やっちゃってるもんで駄目でえ。」

   (経験者は語るで、俺はもうすでにそれで腰痛めてるから手伝えないよ。)

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