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うっちゃらかし

遠州弁う行

「うっちゃらかし」

これを共通語に訳せ。

レベル 日常茶飯事レベル

「ほったらかし」と訳せる。まあ「うっちゃらかし」を共通語の範囲としてる辞書?も見かけるので遠州弁と言うには微妙なところであるが。

使い方としては

「この庭、はあ何年もうっちゃらかしにしてあるで草ぼ~ぼ~だにい。」

とかいう使い方。

「ほったらかし」が名詞なら「うっちゃらかし」も名詞ということになろうか。しかし

「うっちゃらかした」だと他動詞五段活用?になりそうで名詞として使うのであれば「うっちゃらかしにした」と言う必要があろうか。

「うっちゃる」(うっちゃらかす)については「捨てる」・「放棄する」・「放置する」・「投げる」などといった意味使いがあるが

「うっちゃらかし」となると「放置してる」という意味使いのみとなる。まあ「手を付けない」・「やりっぱなしでそのまま」という場合もあるがそれは「放置」の部類に入るだろうから。

例えば、子供が帰って来たと思ったらランドセル玄関に置いてすぐに遊びに行こうとしてる状況で

「うっちゃらかしにしんでちゃんと片さんとかんじゃん。」

と言ったとしたら、「うっちゃらかし」であるのでそんなとこに置きっぱなしにするんじゃない(片付けなさい)と言っている。これが

「うっちゃっちゃ駄目じゃん。ちゃんと片しなさい。」

となれば、この場合では「うっちゃらかしては駄目でしょう」ということなので放り投げては駄目だと言っている。つまりものを大事にしなさいと言っている。

では「うっちゃらかす」だとどうなるかというと。

「うっちゃらかすたあ何事よう。」

「うっちゃる」で説明した意味使いすべてに対応できる。したがってこの後に続く言葉で「うっちゃらかす」の意味が変わる。

「ちゃんとしまいなさい」が付くなら「放置するな」で「放置する(使わない)ならちゃんと仕舞いなさい」。

「壊れても知らんにい」なら「投げつける」となり「投げつけて壊れても知らないからね」ということになる。つまり物を大切に扱えと。

「そんなら捨てちゃうにい」だと「捨てる」か「放棄」といった具合で「放棄するんなら(いらないなら)捨てちゃうよ」ということになる。「使わない=ゴミ(不用品)だから捨てるよ」という理屈。つまり怒ってるんだぞと。

これを「うっちゃらかし」に置き換えてみると

「うっちゃらかしにするたあ何事よう。」

となると「そのままにする(手を付けない)とは何事だ。」と言ってる。したがって「ちゃんとしまいなさい」は「放置するな」となって「使わないなら仕舞え」と言っている。(うっちゃらかすのと同じ)。

「壊れても知らんにい」と続くと投げて壊れるとかじゃなく使わなくなることによって劣化しちゃうとかいう壊れる理由が変わってくる。

「そんなら捨てちゃうにい」と言うよりも、言うとしたら「うっちゃらかしにするたあ何事よう。そんなこんなら捨てちゃうにい。」とかになろうか。「使わない=ゴミ(不用品)だから捨てるよ」というのではなく「放置する=良くないことだから罰として捨てるぞ」と脅かしてる勢い。

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