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貸したらっか

遠州弁的言い回し

「貸したらっか」

以前記事にした「やらっか」の追加記事

今回の味噌部分は「たらっか」

レベル 日常茶飯事レベル

「貸したらっか」

訳さば「貸してあげようか」。ニュアンスは見るに見かねて助け舟といった感じである。が、必ずしも善意を示すとは限らない事も有るので鵜呑みには出来かねる注意が必要な場合もある。

「貸したらっか。そんかわし貸し1ね。」(貸したげようか。そのかわりひとつ貸しね。)とかいったみたいに弱みに付け込んでの交換条件出されたりとかする次第。冗談から本気(マジ)まで幅広く使われる。

「貸したげる」と「貸したげようか」の中間といった勢いでもある。つまり「貸してあげる」程に貸すんだと決めつけていないし「貸してあげようか」程に相手に尋ねて(伺って)から貸すかどうか決意しているでもない。「たらっか」だとほぼ貸す気でいるが相手が貸りる気があるのか判断がつきかねているというもの。

まあ厳密に突き詰めれば

「貸したらあ」・「貸したらっか」・「貸したらすか」という並びの違いというものであるが。

貸すに限った言い回しでは無く、「見る」なら「見たらっか」・「行く」なら「行ったらっか」とかになる。語呂としては「やる」での

「やったらっか」

という方が面白いのではあるが、発言者の気分といったものが「貸したらっか」の方がよく出てると思えたのでこれで説明している。

「たらあ」・「たらっか」「たらすか」いずれもちょい上(優越感)からの目線である。

「たらっか」を訳すに「たげようか」(てあげようか)とするのが分かりがいいのであるが、屁理屈的には「たろうか」→「たらうか」→「たらっか」と変化したと考えられるので「貸したらっか」は「貸したろうか」とするのが屁理屈的にはなりそうである。

「貸したろうか」とすると関西風の感じがするところである。

ちなみに「たげようか」を遠州弁にすると「たげっか」となり、「貸したげようか」は「貸したげっか」となることになる。

例文

「なんかとんろい事やってるじゃん。いつ終わるでえ。」

   (要領悪い事してるじゃないか。そんなので終われるのか?)

「しょんないじゃん、道具んボロだもんでうまくいきゃあせんだもんでえ。」

「わしんの貸したらっか。新品だにい。」

「いやいやあ。おめえに貸し作ったら骨までねぶられるもん。」

   (冗談じゃねえよ。お前に貸し作ったら骨までしゃぶられるもの。)

「はあ遅いにい。もう貸し4までいってるだで。」

「覚えんないでねえ。勝手にこさえるなやあ。」

   (そんな貸し作った覚えないからな。勝手に作るんじゃないよ。)

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