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住まう

遠州弁す行

方言というより古い日本語の生き残りか?

「あそこに住まうじゃ大変だらあ。」

レベル 日常旧茶飯事レベル

「あそこに住まうじゃ大変だらあ。」

訳すと「あそこに住むんじゃ大変だろう。」。

「(さあ)住もう」の変化したものではない。語呂が似ているからと言って「住まうところ敵なし」とかいうものでもない。

ネット辞書の説明には

「住む」に継続の助動詞「ふ」が付いたものから

意味は、住み続ける・暮らし続ける

とあった。別に遠州弁でもなんでもないところであるが、共通語ではなかなか耳にすることはないが、遠州弁に於いてはしょっちゅう聞こえてくる表現である。ただし若い世代では使われないようになってきているので旧い言い回しという勢いになってきている気配がある。

遠州弁での使い方は「住まうに」(住むのに)・「住まうじゃ」(住むのでは)・「住まうと」(住むとなると)とかいう言い方となる。

辞書には長く住むという意が含まれてるらしいが、遠州弁に於いては

「仮住まいに住まうじゃなにかと不便だらあ」(仮住まい暮らしじゃあなにかと不便だろうう)

といった単に「住む」(落ち着く先)という使い方もするところが共通語と違うところか。

ちなみに「○○」に継続の助動詞「ふ」がつくものって「住まう」以外にあるかというと

考えてはみたが今のところ思いつかない。「嫌う」は?違うだろうな。

例文

「あそこに住まうじゃ往生こくらあ。」

  (あそこに住むんじゃ苦労が絶えないだろう。)

「なんで?そうでもないよ。」

  (どういうとこが?そうでもないけど。)

「だってやあ、坂はきついしふきっさらしで風はモロだし舗装しちゃいんで雨降りゃ道んじゅるくなるしでえらいらあ。」

 (だってさあ、坂はきついしふきっさらしで風はモロに当たるし道路は舗装してないから雨が降ったらぬかるんで大変だろう。)

「馴れりゃとんじゃかないにい。」

 (馴れさえすればどうってことないよ。)

「なんでまたあそこんさあなんかに住まう気になったよう。」

 (どうしてまた、あそこになんか住もうっていう気になったんだ?)

「安く買えたもんで。それに嫁の実家に住まうじゃ落ち着かんじゃん。」

  (安く買えたからね。それに嫁さんの実家に住むのは気が引けるだろ?)

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