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ほかしつけてよこす

遠州弁的言い回し

「ほかしつけてよこす」

「ほかしつける」・「はかしなげてよこす」とどう違うのか。

レベル 日常茶飯事レベル

「ほかしつけてよこす」

こちらにむけて投げつけてくるというものであり

「ほかしつける」だと

必ずしもこちらに投げつけてくるものではない。

「つける」という表現には苛立ち・不満・反抗といった意識が籠もってることを表わされている事が多い。無論受け取り手の解釈であり投げつける本人が必ずそう意識してると言い切れるものではない。相手の真意がどうあれされた方は「失礼しちゃうやあ」(失敬な)と思ってることは確かであろうか。

では「ほかしつけてくる」だとどうなるかというと

「どこぞに(物を)投げつけてから来る」というのと「投げつけつつ来る」及び「投げつけてくる」と色々ととれるところとなる。

「ほかし投げてよこす」だと

乱暴に投げてくるというもので投げる行為に苛立ちとか反抗の意図はないものもしくは薄味になる。

「ほかしつけてよこす」は反抗の態度で「ほかしなげてよこす」はぞんざい(乱暴)な態度と区別できなくもない。

「よこす」という言い方は「寄越す」と書けるわけであるが辞書を引くと

「よこす」{遣す(おこす)の変化}他動詞五段活用(物・人をこちらに)渡す(送ってくる)。補助動詞五型、相手の動作によって何かがこちらに到達する意を表す。とある。

遠州弁に於いても辞書にある意味使いの範疇であろうが、訳す際には「~してくる」と訳すことが違和感がない。

「電話してよこす」で「電話してくる」。「ほかし投げてよこす」で「ほかし投げをしてくる」といった具合で。

そういう使い方なので若干辞書にある意味使いとは違いがあるとも言えそう。

「つける」については「いちゃもんをつける」とかいう意味での「つける」であろう。

「投げてよこせ」(こっちに投げろ)とは言うが「つけてよこせ」とは言わない。「つける」という言葉自体にネット辞書とか調べると「寄せる」というニュアンスが含まれているとかで、重複するから言わないといえるし、つけられたい人なぞいないから自ら「つけて」と希望することはないということもあろうか。

「つける」を使うことによってその行為はよろしくない事というのを表わしているということであろう。「つける」をニュアンスで近い共通語に置き換えろと言われると思い浮かばない。

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