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*言いそうで言わない言い回し 「だにら」

遠州弁における「だに」+「α」で存在するものと存在しないものがある。

*「だにな」

「に」=「よ」、「だに」=「だよ」と置き換える事が可能で

「だよな」→「だにな」

という言い方は存在する。なんてことはなく、この場合は「だに」=「のに」であって「のにな」→「だにな」というのが正しい。

「さっきいからゆってるだにな」(さっきから言ってるのにな)

という言い方で存在する。「だよな」という意の「だにな」は存在しない。

*「だにね」

これも「のにね」→「だにね」で存在する。

「ゆやあ買うだにね」(言えば買うのにね)

*「だにの」

「ちゃんとゆっただにの」(ちゃんと言ったのにの)

という言い方で存在する。ただし高齢者が発するものである。

*「だにや」

これも「のにな」→「だにや」ということで存在する。

「ゆやあ買うだにや」(言えば買うのにな)

*「だにか」

「そうだにか」(そうだろか)と訳せ

この場合の「だに」は「だろ」ということになる。屁理屈上はあってもおかしくなさそうだが実際の使用頻度は低い、普段は「そうだらか」(そうだろか)の方が使われる。

無いとは言い切れないが、空想上の言葉であろう。

*「だにが」

「なのが」でありそうに思えるところであるが、屁理屈上あってもおかしくはないのは「なのだが」。

「言っただにが」(言ったのだが)又は(言っただろが)

実際は「だにか」と同じで使われることはない。普通は「ゆっただにい」・「言っただん」・「言っただけえが」とかが使われる。「言っただろが」とした場合「ゆったじゃんか」・「ゆったにい」とかが使われる。

これも無いとは言い切れないが、空想上の言葉と思える。

*「だにら」

「ら」は「ろ」・「らあ」で「ろう」と置き換えるのが違和感が少ないのだが、共通語においても「だよろ」・「のにろう」・「なのろう」という言葉が無く疑問調で「だろよ?」・「のにろ?」・「なのろ?」という言い方も無いわけで、従って「だにら」という言葉は無い。

「だに」と「ら」は遠州弁を代表する言葉だが合体することはない。抜け道というか

「あいつゆったの『そうゆうもんだら』だに」(あいつが言ったのは「そういうものだろ」だよ)

という連なることはあるが、言葉として合体することはない。屁理屈的にも実用上においても存在しない言葉である。

他に無い言葉としては

「だにけ」・「だにて」とかが存在しない。

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