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*ばか その2

遠州弁 は行

遠州弁における「ばか」。

振り返ってみたらばかにまつわる言い回しの記事ばかりで「ばか」そのものにはまともな説明をしてなかった。なのでここで今更ながら記載。

*とても・大層・凄くという意味。

「ばかでかい」。「ばか痛い」

*やけにという意味。(ただし「ばかに」に限る。やけ=ばかという事では無い。)

「ばかに今日機嫌いいじゃん。どぉしたよを。」

「馬鹿正直」だと素直すぎるということであるが「ばかに正直」だとやけに正直ということになる。

*感覚が無くなる・麻痺するという意味

「寒過ぎて手がばかになってきた。」

*駄目になる・使えなくなる(用途を為さなくなる)・壊れる(壊れた)という意味。

「ねじ締め過ぎてばかんなった。」

物に対して使うもので人に対しては使わない。って、「頭使い過ぎてばかんなった」と言ったらこういう意味になるかあ。でも麻痺ともとれるからいいのか。まあ微妙ではあるがとにかく物に対してのみ使うのが基本である。

*相手の注意をこちらに向けさせようと訴えてるだけで言葉そのものには意味のない感嘆詞。

「やあばかっつら、なにやってるだあ。」

*失敗した・ミスを犯した・しでかしたという意味。「やった」・「こいた」・「見た」とかがよく次に続く。

「やあ、ばかやっちゃってえ。駄目でえ作り直しでえ。」

共通語的には「馬鹿を見る」は「損をする」という意味であろうが遠州弁は「ばかみちゃった」は失敗したという意味でも使われるものである。自分の過ちに対して発せられるものであり他人に対しては次の意味となる。

*やめろ・するなという急ぎの制止の意味。

「あっばかっ、なにやってるよう。」

過ちを犯したとかこちらの意図と違うよかいうような場合での緊急を要する制止の意であって、咎めているニュアンスはまだこの時点では「ばか」には含まれてはいない。他の言い方としては「ちょう」・「ちょっとを」とかがある。

*馬鹿という意味。

これは共通語と同じだと思ってる。が、あまりこういう意味では使われてない気がする。「馬鹿にする」はよく使われるが。

「すぐそうやって馬鹿にするう。」

*ちなみに勘違いということでいえば「ちっとばか」での「ばか」

これは「ばかり」・「ばかし」の略されたもので「馬鹿」ではない。

なんかまだ他にもあるような気がするのだが改めてとなると浮かんでこない。なので以上で全てというものではないのであしからず。

これらをひとつの文章に組み込んでみると

「やあばかっつら、ばかにばか冷たくて手えばかんなっただか知らんが力の加減出来んくてネジ締め過ぎてばかんなっちゃってえ。やいやいばかやっちゃってえ。失敗こいた。」

  (うわあ!なんだよ。やけに凄く冷たくて手がかじかんだのか知らないけど力の加減が出来なくてネジを締め過ぎてネジ山なめちゃったよ。あ~あミスったあ、失敗しちゃったあ。)

「ばかじゃん。馬鹿にしてるもんで。」

  (間抜けだなあ。なめてるからだよ。)

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