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*な その2

遠州弁な行

「どうするな?行くな?」

これをニュアンスを変えずに共通語に訳すとなるとなにが当てはまるか。

レベル 日常非茶飯事レベル・男女共用

非茶飯事としたのは基本として年齢的に高い人が発するものであるから。

駄菓子屋でおばちゃんがガキに向かって

「どうするな?買うな?10円だにい。」

とかいう風に使われるものである。

以前「な」・「な?」=「ね」・「ね?」としたところであるが。

「どうするね?行く(か)ね?」

「ね」以外にも当てはまる言葉がないか考えてみる。

遠州弁同士なら「な」・「な?」=「だ」・「だ?」が成立する。

「どうするだ?行くだ?」

共通語でということであれば「な」と同じニュアンスがあるかと考えてみると

「の」で「どうするの?行くの?」。

この場合「の」の方が「行くのか行かないのか」と詰問口調で強めに聞こえ促すといったものではないのでニュアンスとしては別物とはなる。が、置き換えにおいて違和感は生じない。でもやはり「な」=「の」は無理そうだ。

「か」で「どうするか?行くか?」

この場合のニュアンスの違いは答え方の違いで判ろうか。「行くな?」だと「行かすかな」(行こうかな)と答え「行くか?」だと「うん行くとするわ」とかになる。「な」だと意識を問うている勢いで「か」だと行動を問うている勢いみたいな差があろうか。「どうするつもりだ?」というのが「な」であり「どうすんだ?」というのが「か」であろう。したがって「な」=「か」とは言い難いと思える。

じゃあ合わせての「のか」で「どうするのか?行くのか?」

問いただしている勢いが強く尋ねるからはより外れるところである

埒が明かないので辞書を引いてみる。そもそも「な」ってのはなんだと。

古語辞典での「な」

終助詞で①自己の意思・希望を表わす。②他への勧誘・期待を表わす。

での②の説明が「か」と「な」の違いに当てはまるのかな。尋ねてはいるけど暗にこうした方がいいんじゃない?って言ってるようで。

国語辞典でも「な」は説明があるが

「な」{終助詞}自分の主張・判断などを相手に納得させたり自分で確認したりなどする気持ちを表わす。何かの実現を心から望む気持ちを表わす。自分の言葉を相手に納得させようとする気持ちを表わす。

などとあるが、ここまで強い要望っぽくは無いので国語辞典での「な」と遠州弁の「な」はニュアンスが違う気がする。

つまり「な」を使う効能は「こうした方がいいと思うよ」というニュアンスが暗に籠もっているものであろうか。それは決してお仕着せなものではなくて忠告的なものかと。

単に尋ねるとか聞く及び直接的な要望・説得というものでは「な」には置き換えられないのかもしれない。

別の言い方をすると遠州で使われる「な」は

共通語の「行きな」の「な」ではなく

関西風の「行きいな」での「な」であろう

(ただしこの場合遠州では「行きない」と「な」と「い」の順は逆になるが。)

色々書いたが結局今のところの結論としては、「ね」くらいしかやはり思いつかない。ということで無駄足の記事であったとさ。やれやれ。

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