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*ちらける その2

遠州弁 ち行

「ちらける」という言い方が遠州弁だとは思えないのだが方言っぽいという声を聞いたので共通語じゃないと仮定して話しを進める。少なくとも「ちりける」・「ちらけりな」とかいう古語っぽいものではない事は確かだろう。

「ちらける」・「ちらけた」だと共通語では「散らかる」・「散らかった」であろうが若干ニュアンスが異なる。「散らかす」・「散らかした」の方がむしろ近いか。

「ちらけす」では「散らす」。「散らかす」じゃないのかと思われるやもだがニュアンスが微妙に異なる。

「ちらける」と「ちらかる」はどう違う。というかどういう使い分けをしているかというと。

「風が舞って書類が」ということであれば「ちらかった」。まあ普通は「散らばった」だろうけど。

「子供がはしゃいで机の上の書類を」となれば「ちらけた」。共通語だと「散らかした」であろうか。

つまり、わざとというか故意というか人為的要因によって散らかる場合に「ちらける」が使われる。もちろん擬人化すれば「風がちらけた」とかいう言い方もできるところであるが。

分散するとか撒くといった意味でも「ちらける」を使ったりする。これについても意思を感じるところである。共通語では「散らす」という言い方になろうか。より強い意思(させる)を含ませる場合は「ちらけさす」と言う。

「種蒔くとかいい塩梅でちらけて蒔いてよ」

となる訳であるがなんでもかんでもこうなるのではなく

「ちらし寿司」を「ちらけ寿司」と言う事は無い。

ややこしいところでは「どっちらけ」。

共通語だと「大層白ける」となる訳であるが遠州弁だと「大いに散らす」と読めなくもない。

「やあ、こんなどっちらけて後かたいてくれるだやなあ。」

  (おいこんなにも散らかして、後で片づけてくれるんだろうなあ。)

まあ普通は「どっちらかしゃあがって」となるのでややこしくはならないが。

例文

「おぉいぃ。どうすりゃこんなちらけれるでえ。」

「しらんよを。ちらかいた人に訊いて。」

「おめえじゃないのか?」

「あんただらあ。」

「じゃ、誰んやったでえ。」

「まさか泥棒入ったじゃないらねえ。」

「取られるようなもんなんかありもしん。」

「無いもんでやっきりこいてあだけてったじゃないの?」

「かもなあ。」

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