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*「信じれん」と「信じられん」の使い分け

遠州弁は「ら」抜き言葉で成立してる部分がある。従って「ら」抜きは罪(日本語破壊)だとて無理に「ら」を入れ込めてしまうと相手に伝わるニュアンスが意図通りに伝わらなくなることがある。

例えば「信じれん」。

「信じれん。ホントにやるだか?」

これを訳さば「嘘だろう本当にやるのか?(やる筈がなかろう)」・「本当にやるなんて信じない」などとやらないだろうと思っているという信じないという勢いが占めている事になる。別の言い方をするなら「嘘だろうやるのか?」遠州弁だと「ばかじゃんほんとにやるだ?」。

それを「信じられん。ホントにやるだか?」とすると

「よくやるよなあ」といったニュアンスで訳さば「本当にやるなんて信じられない(理解不能)」・「本当にやるなんてなんで?」などとなる。つまりやるだろうなと思っている上で理解できないことをするよなあという勢いが占めている事になる。別の言い方をするなら「ほんとにやるのか?」遠州弁なら「ほんとにけえホントやるう」。

例文はこれからやる(する)という状態だが(やった(した)という状態であっても)「信じれん」を使うとそのことについて納得できない(しない)・理解不能という事を強く表わしているもので「信じられん」を使うと納得しようと整理中・理解に努めるという状態と見受けられるという違いがある。

「ん」は「ない」の撥音便したもので「信じれない」と「信じられない」と置き換えることになる。

「信じれない」はその行為を行う事を疑ってる・認めないということであり

「信じられない」目の前の(起こる・起こった)出来事に対して頭の整理がつかないという場合に使われるもの。事実は事実と受け止めてそれとどう自身が折り合いがつくか検討中といった勢いを感じる。

言葉を変えて「やってれん」と「やってられん」とするとちょっと強引だが

「やってれん」は「やることが出来ない」であっていわゆる拒否・拒絶。

「やってられない」は「続けることが出来ない」であって非難・批判。

このように区別がある以上「ら」抜きは罪だなんて言われてもああそうですかと素直に応じる訳にはちっとやそっとじゃいかないのが遠州弁なのである。

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