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*だでなんだあ その3

「だからそれがなに?」と言っているのであり、ニュアンスとして「開き直り」というだけでなく「ふざんけんじゃねえぞ」という含みが多めにある。

この場合の「だで」は「だから」であり「だもんで」(なので・というので)の略形ではなく、「だで」=「だもんで」では必ずしも無いという事が判る「だで」であろう。

昔映画で「ばかやろう わたし怒ってます」みたいなタイトルのシリーズ作品があって、こういうとこで「バカヤロー」と叫んだらさぞかし気持ちいいだろうなというのを具現化した内容の映画があった。

さしずめこの「バカヤロー」は遠州弁であれば「だでなんだあ」であろうかなという言い回しなのである。女性言葉なら「だでなによう」。

「だでなんだあ」は遠州弁における最上級の開き直り表現であろう。突き放しなら「知いらんやあ」哉。

とにかく後を考えずにこれ以上は我慢しないという最終発言として使うには「やあばかっつら」や「うっさいなあ」とかよりも相応しい気がする。もちろん日頃から発してばかりいてはこういった効力はなくただの非協力的な奴の口癖にしか過ぎなくなる。

勢いとしてはとにかくもう後の事はどうなっても与り知らぬという放棄であり制御の解放であろう。

似たような表現で「それんなんだあ」というのがあるが開き直りということでは同じだが

「それがどうかしたのか?」といった勢いでこっちの意見は曲げないぞというものである。つまり憤怒の情はあれどキレてない。

例文

「君なんだねこの営業成績は。」

「それんなんだあ。一生懸命やってるだでしょんないじゃん。」

「なんだその態度は。それが上司に向かって言う言葉かね。」

「だでなんだあ。知るかあ、無茶ばっか言ってよこしゃがってえ。」

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1-3・遠州弁的言い回し」カテゴリの記事

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