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*塩辛いの言い方

「しょっぱい」・「しょんばい」・「からい」・「しょっからい」。

「しょっぱい」は共通語であるが他の遠州弁での言い方も要はどれも「しょっぱい」と言っている。もっとも「からい」は古い日本語であって方言と呼ぶものではないということはあろうが。というか「甘辛煮」とかで今でも使われてる表現か。

ならば古語では正しくはなんと言っていたのかというのを調べると見方が浅いのか古語辞典では見つからなかった。ちなみにネットで調べると「しほはゆし」・「しははゆし」とかがあったけどどちらも私の古語辞典には記載されてなかった。「からい」も「からひ」でも載ってなかったら詰まる所分からん。

分からぬついでにいうと「しょっぱい」って共通語ではあるが標準語なのか?「塩辛い」というのが標準語になるのか?

まあそんな脇道はこれくらいにして、では遠州弁に於いてこれらの使い分けは存在しているのかというお話し。あくまで感覚的な推測なのでこうだと言い切るものではない。

「からい」という方が舌にピリピリ来る感じは強くなる。

料理でなら「しょっぱい」は修正が効く勢いであるが「しょんばい」・「からい」は失敗作と断定できるもしくは口に合わないという勢いに聞こえる。「しょっからい」についてはそういうものだという良いも悪いもない決まってるという勢いを感じる。

例えば「浜納豆はしょっからい」ものである。

人生は「しょっぱい」とかいう比喩としてみたいな言い回しにおいて「しょんばい」は使われない。「しょんばい」は味覚に対してのみ使われる傾向であろうか。

一概に比較で表わせない。なぜならそれぞれに「ばか」・「ど」・「がんこ」・「えらく」とかを付けるとどっちがより塩辛いのかということは決めつけられないからである。

「どしょんばい」と「からい」ではさてどっち?と言われても人それぞれなのである。違いといったら「どしょんばい」はなんだこれ?という驚きが強く「からい」は直に素直な感想といった趣の違いは生じるが。

他の言い方として「どくしょんばい」というものもあるが、これは解釈として「毒しょんばい」で死ぬほど塩辛いというものと「ど」+「くそ」+「しょんばい」という解釈などが考えられる。ただこれはあまり使われる表現ではないしその場の空気を悪くするので中傷的表現のような側面が大きい気がする。

その点「からい」にしても「しょんばい」にしてもそういう要素はないので普段遣いで使われる表現である。

例文

「やあ、このカレーどんがれえや。」

「そりゃそうだら、カレーだもん。」

「じゃなくて自分食ってみい。どしょんばくて食えたもんじゃないでえ。」

  (辛いという意味じゃなくて。すごい塩辛くて食べれたものじゃないって。)

「ほおけえ、ほいたら水入れて薄くするけえ。」

  (そうかい。じゃあ水入れて薄めるかい?)

「そんなこんしたじゃしゃびしゃびんなってカレーじゃなくてスープになっちまうわあ。」

  (そんなことしたら水っぽくなってカレーじゃなくてスープになっちまうよ。)

「病は気からじゃん。カレー風味の雑炊と思やあいいだあ。」

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