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赤い指 「新参者」加賀恭一郎再び

 いやあこれはすげえいいもんを観た。

犯人を追い込む追い込み漁の妙を愛でるということだけでなく、介護と家族という社会問題の問いかけという部分も有りつつ心の琴線に触れる折込みがまた見事で人情物としての部分もほだされまくりで。いやあこれはいいもん観た。

昨年の番宣で阿部さんがシリーズの中でこの物語が一番好きとのたまわれておられてたけど、どうせお約束の番宣特有のよいしょで眉唾もんだろうと踏んでたんですが。

いやいやあにはからんやで言葉通りの秀逸でありましたなあ。

追い込まれてく家族の葛藤の様がまあ見事。小憎らしい息子。視野の狭い母親。様々な板挟みに疲れ果てた旦那。苦しみを孤独に背負う祖母。最初のうちはなんだこいつらと思えて仕方なかったんですが終わりごろには明日は我が身かと思えるようになってきて、最後それぞれが切ない限りでありましたな。立場的には自分は旦那ということになるのですが自分にも逃げてる(目を逸らして生きてる)部分もあるかなとドキッとしたりもしてしまいました。

あんな愚息をなんとか守ろうという母親の気持ちは男には理解し難いですが結構真実なんでしょうねきっと。こんな子供に誰がした?という部分があえて語られてないところが最早特別な家族ということではなく説明もいらぬと言ってるようでおそがいのえ。

加賀親子の関係もこれまた妙。男同士の親子なんだからこういうのもありだよなあとぞ想いけり。

推理という意味でも祖母の顛末が読めなくて最後の逆転は予想外で面白かったです。それにしても加賀恭一郎は凄い刑事だな。家族がしら通せなくなるように目の付け所の鋭さで追い込んでいく様は迫力あったな。発する言葉も含蓄あったし。

そしてなによりただ捕まえればいいってもんじゃないというのが人情を生むんだろうかな。

二時間半あっという間だったな。また観たいな加賀恭一郎。

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