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*ありく

「歩く」。

「ありいてだりい」(歩いてだるい)とかで使えそうな感じもするところであるが文字言葉なのか話し言葉なのかが分からないので滅茶苦茶だと言われるだろうかな。

古語辞典の説明では「あゆむ」が足を一歩一歩進める意味であるのに対して、これはあちこち巡り歩く意。訳としては「あちこち歩く」・動き回る」・「色々巡る」・「~して歩く」などがある。そうな。

いずれにせよ今この言い方したら舐めた物言いと受け取られるだろうなきっと。

遠州弁と合わせると「くり」が合いそうで

「ありくりまわる」とすると「嫌になるほど歩き回る」って意味に思えるな。ってこれ実際遠州弁にあるじゃん。

つうこたあ何か。「歩く」が遠州弁的に訛って「ありく」と言ってたんじゃなくてもともとそういう言い方がちゃんとあって遠州弁はその名残が生きてるということだったのか?

ただし単品で「ありく」という使い方は遠州でもしていないところである。

例文

「さんざっぱらありくりまわってどだるくてばかえらいやあ。はあ死ぬわ。」

  (散々に歩き回って疲れてしんどいよう。もう無理。)

「なにょうぶーたれてるだあ。今日だけじゃないだにい。今日も明日もあさってもこんなん続くだにい。」

  (なに泣き言言ってるんだよ。今日だけじゃないんだぞ。今日も明日も明後日もこんなのが続くんだぞ。)

「勘弁してやあ。誰かほかにいんだけえ。」

  (勘弁してくれよ。誰か他に人いないのかよ。)

「いんわなあ。この不景気じゃ。」

「不景気のせいけ?ふんだだこたあないらあ。」

  (不景気のせいなの?そんなことはないだろうに。)

「まあこの仕事選んだてめえを恨むだな。」

  (まあ恨むとしたらこの仕事選んだ自分を恨むんだね。)

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うぬぼれ刑事 その2

 「蒼井優」という役者さんの存在感が光って観えた事が一番印象に強く残った回かな。この人が悪女やったら確かに簡単に騙されちゃうよなあと変に納得してしまいました。そうはいっても悪党には見えないところで精神が病んでるくらいにしか映らないところではありますが。

誰しもが肩もみで心を抜かれたのになんで葉造(西田さん)だけが抜かれなかったのか。同性のママ(森下さん)ですら黄色いTシャツ着てたくらいだから単にうぬぼれ(長瀬さん)の勘違いという勢いには思えなかったんだけど。

 ま、そういう野暮はこれくらいにして、第2話にしてこの世界観に馴染んできたような気がするところです。やる事為すことすべてが笑いへと導くため。伏線だの人間味だのを詮索するのは邪道なんだろうかな。

それにしてもすごい役者さん揃えると目移りして往生こくなあ。芝居なのかアドリブなのか見当つかないタッチは役者力が支えているんだろうなきっと。多分きっちりとしたもので出来上がっていて糸の切れた凧とかでは絶対ないだろうけど、どこ飛んで行っちゃうんだろうという風任せみたいな先の読めない展開がホント面白く感じてきた。

もちろん最後はお約束で締めてる訳だけどそこに至るまでの流れがハチャメチャで楽しいや。

ただ頭を空にした上で観ないとすぐ乗り遅れるテンポみたいに思えるんで、じくじくした気分の日に観るには楽しめる(ついていける)かどうか。とりあえず今日は能天気だったからホント面白く観れました。能天気に観てたから細かい事殆ど覚えてないや。何に笑えたのか思い出せないけどとにかく笑って観てました。

これ観て勇気や希望を与えてくれたり友情の大切さを再確認したりとかいう何かを得る感じるという類いのものではなく異次元の世界にトリップしてあっという間の(時間を忘れる)楽しさを追求するものであろうから現実に疲れてる時にはどうかな。ま、疲れたくなんかないのでそういう状態に無理してなって試してみるということは決してしませんけど。

ところでうぬぼれってこういう捜査手法だと男の犯罪者は捕まえることはなさそうだけどどうなんでしょね。

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もやしもん

 あらら。静岡県じゃあ観れないんですね。

BSでちょいと番宣Cm流れてたのを見た限りじゃ面白そうだなと思えて期待してたんですが。

あら~観れないんですねえ。ひたすら残念。

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日本人の知らない日本語 その1

 原作の持つユーモアが、生身の人間が介すると洒落になりづらいのでしょうか。必要に迫られてという生徒の側の真摯さが言葉遊びという余裕を与えないからなんだろうかな。

ああ勘違いというエッセンスが笑いに変えられないだけに、登場人物のそれぞれの生き様が主体になっていくんだろうかな。原作とは異なるものであるという自覚が必要だな。

とりあえず主人公のハルコ(仲さん)。優しく包み込むタイプではなさそうなのでハチャメチャな展開でひと悶着の様を愛でるが得策なんだろうかな。鷹栖先生(池田さん)とのやりとりもウリなのかな。

いずれにせよ想像してたのと違う空気感だったのでまだ慣れるのに時間がかかりそう。もう少し様子観となりそうです。

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*とうに

「とうの昔に」(とっくの昔に)という共通語。

遠州ではどちらかというと「とうに」(すでに)という意でよく使われる。

「はあとうに行ったわあ。」(もうとっくに行ったよ)

「とうに過ぎてるにい。」(とっくに過ぎてるよ)

「とう」を漢字で書くと「疾う」。

辞書を引くと「とう」{副詞}(とくの変化)「はやく」の意の、やや古風な口語的表現。とある。

昭和の辞書で「やや古風」と謳われてるのだからこれはもう古い日本語を未だに使っているのが遠州弁という証しというべきであろうか。ただ意味使いが「はやく」と「すでに」(早くも)ということで微妙な違いは生じているがおそらくは同じ言葉であろう。

例文

「雨降るかなあ。天気予報じゃやばいみたいなこんゆってたけど。」

  (雨ふるかなあ。天気予報じゃ降るみたいなこと言ってたけど。)

「なにゆってるよを。はあとうに降ってるにい。」

  (なに言ってんだい。もうとっくに降ってるよ。)

「うそを!全然気いつかんかったよを。え?だあだあ?」

  (嘘っ!全然気が付かなかったよ。どうなの?雨強い?)

「いや、それほどでもないけど。傘なしじゃきついかも。」

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GOLD その.2

 我慢と辛抱はどう違うのだろう。このドラマはその答えを出してくれるのかな?

最近キレやすいという人種が増殖しつつありそれはとりもなおさず自らの首を絞めていって。果ては我が身の居場所を限りなく狭くする。客という隠れ蓑を背負っているから面と向かった敵にはならないにしても味方には絶対なってくれない人を増やしてくだけなのである。

そんな流れは本人達だって分からない筈がないのにも関わらず衝動を抑えきれないでキレていく。

とかくこの世は「言ったもん勝ち」でそれが講じて「逝ったもん勝ち」にすらなりつつある。

我慢にしても辛抱にしてもそうする事によって得るものよりもキレることによってその場ですぐに得られるもののほうが遥かに多いという事が日常茶飯事の中に充満している。

刹那主義と言い切る勇気はないがあまりにも社会を含めて色んなことの変化のサイクルが早すぎて美味しいものは最後に食べるなんて心持ちでいるよりまず美味しいとこだけ先に食うという方がどうせ全部食べ終わる前に次が出されるんだからということで賢いのかもしれないが。食い散らかし・美味しいとこどりというそしりは免れない光景であろうし決して美しいものではないところであろうなと。

なんて初回を引き摺っていたら今回はちょちょいとテーマが移っていってしまったみたい。今回はなんざんしょ。正義感。って大雑把過ぎて一話程明確な挑発に感じられなかったんでありますがとりあえず思った事を挙げ連ねてみますか。

 リカ(長澤さん)の甘えたっぽい声をひたすら茶化していたのは鼻持ちならないからなのかと思っていたら買い物欲の成果とリンクする理由であったとは。採用した理由の一部が垣間見えたところですな。いつもどちらかというと「いぢめてる」風にしか映らないところですが「いたぶる」ということではないのだというのは確認出来ました。今回も最後おいしいとこを持ってったリカを責めるでもなくいたぶってよしとするというのはパターン化していくんでしょうかね。ま、少なくとも褒めて育てるタイプでは悠里(天海さん)はないということだけは確かなようでありますが。

 この回で、前回書き割り風な感じだったの3人の子供達の個性が出るようになって見所というか観るポイント(視点)が増えたな。楽しみ方が増えたということでいえば誰の視点でドラマを観ていけばいいんだろうかということが定まらなくなりそう。流れとしては決して思い通りには進まない子供達という構図が明確になりつつあるようです。

ま、そんなことはさておき主要な展開は妊娠にまつわる厄介ごとの対処。相手の虚を突くがお得意のようでありまして、観てるこっちも虚を突かれて爽快だったな。先の先を読むって感じで諸葛亮孔明のようでありました。

でも最初に述べたのとこじつけるとしたら客という立場じゃなく被害者を装ってという「言ったもん勝ち」の輩を見事詭道をもって制したと考えれば、リストラされて耐えてきてたけど目の前の餌を好機と踏んで「キレた」とて理解はすれどまだまだ辛抱が足りんと諭してる風にも受け取れなくもなし。

でもまあやっぱり無理やりこじつけるよりも、シンプルにトラブルの際の見事な対処法を愛でるという感じなんだろうかな。でも「自分さえよければいいの?」と問うていたからなんか繋がっているようにもやはり思えてくるんだよなあ。考え過ぎか。

 どうでもいい感想ですがリカと悠里の車中の会話とかテンポはいいんですけど、もっと短縮出来ないのかなとつい思ってしまいました。丹羽聖子(エドさん)の崩壊家庭とか辰也(寺島さん)とのおかしな夫婦の関係とか他にも色々描くことはあるだろうにと。無い方がいいとは決して申しませんが。

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*やれた

「大分痛んだ」とか「使い古した」とかいう意味で使われている。

辞書とかでは

「やれ」(破れ)①やぶれ(ること)。やぶれた・所。②刷りそこなったりしてだめになった印刷物。

とある。

遠州弁ではあからさまな「やぶれ」の状況とかを指すわけではなく「使い込んだ」というニュアンスが多く含まれる。といったところが共通語との違いであろうか。

例文

「どうよこのぽんぽんいいらあ?だで高く買ってやあ。」

  (どうですかいいでしょうこのオートバイ。なので高く買ってよ。)  

「つったって見た目がんこやれてるじゃん。」

  (そんなこと言っても見た感じ相当使い込んでるじゃないですか。)

「通勤で毎日乗ってただもんでみばあよかないかもしれんがエンジンは快調だにい。」

  (毎日通勤で乗っていたから見た目は良くないかもしれないけどエンジンは快調なんだよ。)

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ホタルノヒカリ2 その2

 そういえばなんで残額が47円なんだ?何に遣ったんだ?

具体例として醤油買いに行くだけなのにその道すがらスイカ買ったりワインの試飲にほだされとかで道行くごとに余分な物をつい買ってしまう生活してるから記憶のないままにお金がなくなってしまうんだという事を示していたようでありまして、決して大金をドバっとという種類の散在ではないようでありました。

そんなホタル(綾瀬さん)を見てぶちょう(藤木さん)曰く「雨宮」。あれ?「アホ宮」じゃないの?と。3年という月日の長さが如実に表れてたなあ。かすかな遠慮というものがあったんだろうな。やってることはしょっぱなからアホ宮そのものだったけど言いたくても言えなかったんだろうな。ちょっと切ない。

でも最後の方には「アホ宮~っ」。おお、帰ってきた。こうでなくちゃと。

それにしてもホタルの馬車馬の如く生きて何が悪いという開き直りが悦。確かに「アホ」だ。ぶちょおの悪態に同意する事これしきり。

しかしてアホ宮瞬時は意を決するも反省の色なく朝令暮改。節約美女はどこ行った?旅に出たんでしょうと言い切る辺りは爽快だよなあ。返しも何事にも「はい」じゃなく「はっ」というのが相変わらず悦ですなあ。

それを理解するぶちょおはほんに我慢強いというべきか天性の相性の良さによるものなのか。

イベリコ豚騒動はとにもかくにも笑えたなあ。いたいけな子供相手に一等賞を狙いに行く様はホント大人げない。これに関しては出来るOLの顔が微塵も見られなかった。でもなんか許せちゃうんだから不思議。どう落とし前つけるんだろうと思っていたら怪我した子を助け、事前の準備の疲れがどっと出て野望がむなしくついえるという有り様。これはある意味ハッピーエンドだろうな。あれでマジに一等賞とってたら今までの努力が水泡に帰しかねないですもんね。

表情が本当に豊かで可愛らしく映るものです。役者「綾瀬はるか」といえば可愛らしいというよりお綺麗な部類に属する役者さんであろうに。この役でいる時の綾瀬さんはまさに「アホ宮」以外の何物でもなく可愛いという言い回しが丁度いい。あのおはぎ全部一人で食べちゃったのかな。

最後なにはなくともイベリコ豚というふたりだったのにそれをあっさり譲る。しかも同じタイミングで打ち合わせするでもなくという様はこのふたりは似た者同士なのかなと思えたりもして。ほんわかする流れでありました。山田姉さん(板谷さん)と二ツ木(安田さん)との決着の行方も気になるところです。譲ってくれたのに煮え切らない大人同士の関係がぶちょおとアホ宮との関係の対比にもなって面白い。

でもお話しの流れとしては和馬(向井さん)が手掛けていた20億の仕事がぽしゃになりかけたけど、ホタルの金額の多い少ないには関係ないという考えや行動を目の当たりにした和馬が影響を受けて一心発起し予算が大幅に縮小となっても見事やり遂げるとかいう話しなのかなと途中まで予想して観てました。初回はやる気のないOLを一念発起させたんで同じ流れでメンバーの一員として深まっていく回が暫くは続くのかなと思ってたもんで。

大分予想が外れた展開だったけどアホ宮の弾け具合が想像以上に面白くてこれもありだったなあと。

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天使のわけまえ その2

 第2話にしてほくほくしてきた。決して世の中そんなに甘くないという世界観なんだけど、なんざんしょ心があったまる感じがしてくる。ある意味のほほん。かといってほんのり。坂下くるみ(観月さん)というキャラが漂わせる空気感によるものだろうかしらん。とにかくほんわか観れて居心地がいいな。初回でのこれでもかという辛酸は今回は追い打ちをかけてこない塩加減だし、かといって過度にしみじみせずで甘ったるくないところが丁度いいってか。

ところで反抗期真っ盛りなんだろうかと勘ぐってしまう息子。出来がいいのは極上の反面教師がいたからなのか。もっとも誠実とは映らないところが反抗期故かそれともはにかみのせいなのかはたまた血は抗えぬものなのか。

誰が授業料払い込んだんだろう。心身ともにお金がないくるみが払える筈もなし。おじいちゃん(大滝さん)とて宵越しの銭を持たぬを自慢するくらいだろうし振込口座を知ってる筈もなかろうし。やっぱまっとうに?銭持ってとんずらこいた和也(細川さん)が振り込んだということなんだろうかな。

やっぱりあれだよね「キレない」ことこそ最大の勝因だよな。ふんぞり返ってるお金持ちの奥様を鼻持ちならぬとキレてたら次のステージに進めないだろうから、このドラマは暗に「人間辛抱だ」を謳っているのであろうか。いやそうじゃなくてシンプルに「美味しく食べることは明日の活力」というテーマなのかも。

それにしても初回はひたすら旨そうに観えた料理だったけど今回はお上品ぶっているせいか左程そそる感じはしなかったな。夜の時間に小腹が空いてるような状態でこのドラマ観るとヤバイ訳ですが今回はヤバクなかった。結局それは料理そのものではなくて食べる側の旨そうな姿によってそそられたということでそれが今回映っていなかったからであろうか。

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ジョーカー 許されざる捜査官 その1

 極端過ぎる善良の虐げられ具合と悪意の傍若無人な繁栄でありましたなあ。

成敗はすっきりはしたけど色々と余韻の残る後味でありまんな。あの悪党はどこに連れ去られたんだろ。殺すという成敗の仕方じゃないのかな。

「神頼み」へと至る流れはなるほどという様で異存なしでありますが、個人的に観たかった展開としては「無かった事にしてしまう」・「黒を白にしてしまう」という虎の威の方を崩してしまうとこを観たかったな。それによって好き勝手やれた後ろ盾が消えたことにより世の中という非情で甘くないという世間の荒波に放り出すことよって骨の髄まで寄ってたかってでじわじわ裁かれる長い懲罰を与えて欲しいところですかね。

結局トカゲのしっぽ切りみたいな枝葉の始末という感じがしなくもない訳で。巨悪には抗えないというのは切ないな。

それにしてもこのドラマも又捕まえ裁きを受けさせる側の横暴(黒を白に)が描かれていてえぐかったですな。世知辛過ぎる今の世の中嘘でもいいから職務に誠実な組織という夢を与えて貰わないと。犯人(殺人を犯した)という訳じゃないからこれは腐敗という名の別腹であって警察が犯人という構図と一緒にするなと言われればそれまでですが。

でも面白かったです。役者さんがいいな。役者力を愛でる分には満足です。なんの警鐘を鳴らすのかはさすがに一話観ただけで読める筈もないですが伊達(堺さん)は正義ではないという描き方だとすると最後どうなるのか興味が湧くところではあります。

あまり神隠しの数を重ねるといくら昼行灯を装っていても伊達が関わる時に限って神隠しが起こるという事になってすぐばれそうな気もするんですが。それについてはどう裁きの数を捌いていくんですかね。

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*もちなし

「持たずに」と言っている。

「持ち」+「しなし」という言い回しの合体形なんだろうか。古い言い回しだと「持つをするなし」とかみたいな。

確かにこんな言い回しするのは遠州くらいなのかもしれないところではあるかもしれない。

例文

「ほいじゃあ行くかね。」

  (それじゃあ行こうか。)

「行くってあんたなにい。そのかっこで行くだ?」

  (行くって何?その恰好で行くのか?)

「いかんだ?」

  (駄目なのかよこれじゃ。)

「別にいかんくはないけど。に、したってなにも持ちなしっつうなあひょうんきんだやあ。泊まり込みだにい?」

  (別にいけなくはないけど。それにしたって泊まり込みで何も持たずにっていうのはどうかと思うよ。)

「いいじゃん別にい。」

  (ほっといてよ。)

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*ものいわん

「ものいわぬ」であれば

「物言わぬ景色なれど何かを壮大に語っているかのようだ」

みたいな感じで格調を感じたりもするが遠州弁では

「あの人物言わんもんで何したいだかよを分からんだよを。」

といった風に格調も情緒も存在しない。

意味は「話さない」・「喋らない」。口が重いというか普段から饒舌ではない様が感じられるところである。そういう意味では「寡黙」という言葉が適切なのかもしれない。

古い日本語をいまだに使っているという事であろうか。「物言わない」とするよりも「物言わぬ」の撥音便化と考えた方がいいような気がする。

例文

「○○さんはどうするって?」

「あの人もの言わんもんでどうするだか分からんよを。」

「困っちゃうねえ。こっちから誘うってのもなんかいやったいしぃ・・・。」

「まあ折見て聞いてみすわあ。」

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*しこしこ

うどんとかの麺を評して「しこしこ」という表現をする。

いまひとつは、「しこしことやってますわ」といった地道にといった意味合いで使ったりもする。

ネットの辞書には「しこしこ」でこの二つの意味が記されている。

辞書(昭和製)には「うどんの麺がしこしこ」といった意味だけが書かれている。

ということは「ちまちま」といったニュアンスは最近生まれた言い回しということなのだろうか。

でも遠州弁としては昔っからこういう使い方してたような気がする。もちろん猥語での「しこしこ」も。

ひょっとしたら「せんひき」や「ため」と同じく共通語に出世した遠州弁なんだろうか。まさかね。

ちなみに遠州では「うどん」の「しこしこ」と「ちまちま」の「しこしこ」とではイントネーションが異なる。全国的にはどうなんでしょ。

例文

「どうよ。順調けえ。」

  (状況はどう?順調?)

「まあ、ちょびちょび進んでるよ。」

  (まあ少しずつだけど進めてるよ。)

「助(すけ)ん欲しけりゃゆってよ。」

  (応援が必要なら言ってね。)

「ん~人に頼むとこないで。まあ一人でしこしこやるでえ。」

  (そうだなあ。人に任せられるとこはないから、まあひとりでちまちまやるよ。)

「おおそうけえ、ま、頑張ってな。」

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*っか

「持ちいかっか」であれば「取りに行こうか」と訳す。

「~しようか」という意味。「一杯やっか?」といったCmのフレーズにもあるくらいだから広範囲で使われてる言い回しだろうが遠州でも使うよということで。

伺いというか了承を求める言い回しである。傾向としてはその気十分という勢いを感じるところである。したがってそういった申し出を断る場合には「いやいい」となると角が立ちやすく「ありがたいけど」とか「いやまあ遠慮しとくわ」くらいやんわりと言った方が無難な事が多い。

他の言い方としては「やる」でいえば「やらすか」・「やるでえ」・「やるにい」・「やるよを」・「やるわあ」などなど豊富にある。

「すか」との違いは「すか」の方がどうする?度合いが強いので「やるならやるよ」という勢いであり「っか」程には「やったるでえ」という勢いはない。

これ以外の他の言い回しは殆ど「すか」に似たり寄ったりの勢いといったところであろうか。まあ言い様にもよるけど。

例文

「今日の寄合おめえ行けれんならわし代わりに行かっか。」

「う~んどうしっかな。」

  (う~んどうしようかな。)

「なにい。いやだ?」

  (なんだよ俺じゃ嫌なのか?)

「いやあそういう意味じゃなくてこうるさい奴来るもんで前みたく楽しかないにい。」

  (いやいやそういう事じゃなくて口うるさい奴が来るものだから以前のようには楽しくはないよ。)

「誰よを。」

  (誰だ?そいつは。)

「○○。」

「ああ大丈夫だあ。そいつ知ってるで。えらそうこいたらぶっさぐってやるでとんじゃかないわあ。」

  (ああそれなら大丈夫知ってる奴だから生意気なこと言ったらお灸据えてやるから気にならんから。)

「そうけえ?ほんじゃ頼んでいいかなあ。」

「おおまかしょ。」

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