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*はすとんがらす その2

以前「はすとんがらす」(すねる・ふくれっ面などの不快を表わす表情)の記事を書いた際、「はす」ってなんぞやのまま分からず仕舞いであった。

そういえばと思いだし「はす」を使った言葉って他にないのかなと巡らし(妄想し)たら

「はすっぱ」(蓮っ葉)という言葉が浮かんできた。

その意味は、言動が浮薄なこと。女性の態度や言動に品がない事。また、その様。そのような女性をも言う。とネットの辞書にはあった。

繋がりが何もないから「蓮とんがらす」という事ではなさそうだ。

話し変わって、鳥のくちばしを「はそ」と言い鳥のくちばしのようにとがらせる様「はそとがらす」から変化して「はすとんがらす」となったという説があるということだが、これについては「」という漢字が「くちばし・はし」と読むというのを見つけたところで「はしとがらす」が変化して「はすとんがらす」となったという繋がりが浮かんできた。

合ってるのかどうかは知らないが話しの筋はこれで通った事になる。

まあくちばしは最初っから尖っているものであって状況によって尖らせたり変化するものじゃなかろうというつっこみはあり「はしみたくとがらす」ということであるなら分からなくもないところではあるがそうではないところに無理が出そう。それにくちばしのような口の表情からすねるとかいうイメージは湧かないのがネックでに思える。「はし」を「はそ」もしくは「はす」と言うというのも無理がなくもない。

突飛な考えではあるが「はしぼそがらす」・「はしぶとがらす」を漢字で書くと「嘴細鴉」・「嘴太鴉」と書くそうな。これのどっちかが変化して「はし」+「とん」+「がらす」=「はすとんがらす」となったという妄想も生まれなくもないな。「嘴太」だったら「はし」+「ぶとん」+「がらす」となってありえそう。もっともカラスがいつもすねて見えるとかいう事はないので説得力は皆無のただの語呂遊びの領域だけど。

他には「端」ではしをとがらせるということで、口先を尖らせるというのではなくて口の端を尖らせる事を「はしとんがらす」で「はすとんがらす」になったとも勘繰られる。表情的にはムッとした感じとなってすねるというイメージには近いところである。しかしながらこれについても「はし」が「はす」に変わったのかの説明が想像がつかないのでなんだかなあではあろう。

などと色々妄想しとりますがやはりなんと申しましょうか、「はすにかまえる」(斜に構える)という「斜」が不快を表わす際に口が斜めになってすぼめる様から「斜とんがらす」じゃないのかと以前の記事で述べたのだが、意味的な「すねる・ふくれっ面になる」という事を考えるとこちらの方がいまも合ってるような気がするところである。

ところで、似たような言い回しで「ちんぷりかある」というものがあり、これとはどう違うのかとかを考えると。

「ちんぷりかある」は態度として横を向く・視線を合わさない・口を利かないといったものが思い浮かぶ。表情としては怒ってるという大雑把な類いでありこういう表情をすれば「ちぷりかあってる」ことになるという特徴的なものは思い浮かんでこない。

「はすとんがらす」はどうなのかというと、はて?となる。どういう態度を指すのかどういう表情を指すのか曖昧模糊としていて具体的なものを説明できない。こりゃ言葉の元を探るよりまずこっちのほうを先に説明できるようにしないといけないな。

諸々結論が出ないがとりあえずその2。

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1-2・遠州弁は行」カテゴリの記事

コメント

義母が
ととく(届く)
けする(削る)
かしる(かじる・ひっかく)
等、濁点なしでしゃべるのですが、
これは遠州独特の言い方?
それとも義母独特なのでしょうか?
ご面倒でなければお教えください。
ちなみに
ステキもない(とってもステキね!)
これっしかあった(コレだけがあった)
やたらと名詞の頭に『お』をつける
じでんしゃ(自転車)のように、濁点をつける
年寄り言葉ってことでしょうか?

投稿: kage | 2010年12月25日 (土) 10時37分

kageさんコメントありがとうございます。ご質問について私の思う範疇でお応えさせていただきます。参考となればいいのですが。

濁点なしは遠州弁の特徴か?という点について
「ページ」(頁)を「ペーシ」と言うように濁点がなくなる言い方は確かにありますが大抵は名詞であって例として挙げられた動詞が変化するのは正直耳にした経験がありません。
他の地方の方からの意見として遠州弁は濁点が多くてどうもという意見があったりもしますので濁点消しというのは非常に希少な遠州弁と思えます。

すてきもない・これっしかあった
初めて聞く表現ですね。どこの地区の言葉なのか興味が湧きます。

やたらと名詞の頭に「お」をつける
お孫さん相手にやたらくしゃ「お」をつけるのはごくごく普通でしょう。そうじゃなくて大人相手によく使われるということであるならばそれは品のいい「おだいさま」の言い方と感じられるところです。

私の基本姿勢は「正しい遠州弁なんてものは無い」というものです。ひとつ山越しひとつ川越しゃあ言葉が変わるものだと。なのであからさまな外来種であろうでなければ基本否定はしないのでこれらが実際複数の方がそう言われているのならそういう遠州弁もあるという事なのでしょう。
ただし実用で街中辺りで通用する言葉かという話しになると限りなく微妙ではありますな。

投稿: 管理人 | 2010年12月25日 (土) 18時37分

ご丁寧にありがとう御座居ます。
義母特有の言い方が多くあるようですね。
名詞にやたらと『お』をつけるので、品のいい人なのかと思いきや、『やってやる』『貸しな』『(水を)くれる』のようなkageにとってはやくざ言葉にも思えるような言葉が出てくるので、そんなに離れていない三河から嫁いで20年、未だに不可解です。

投稿: kage | 2010年12月26日 (日) 15時22分

私としては、はす「とんがらかす」なのですが、地域的なものでしょうか?

投稿: にしをか? | 2010年12月27日 (月) 12時27分

にしをか?さん どうもです。

「かす」・「さす」・「す」・「かある」色々あって状況によりけりで使ってます。
打消しなら「かさん」・「ささん」・「ん」・「かあらん」

おそらくは地域的な違いというものではなかろうかと。

投稿: 管理人 | 2010年12月27日 (月) 22時35分

なるほど、ありがとうございます。
私は遠州弁ネイティヴスピーカーではないので、間違った使い方を覚えたのかと、ちょっとドキッとしておりました。

投稿: にしをか? | 2010年12月28日 (火) 11時29分

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