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*あれしつれいこいちゃうやあ

ニュアンスで訳すと「なんだよ随分だなあ」といったところであろうか。要は誤解や勘違い・見くびられてるとかいう事に対して馬鹿にするなよという意思を表している。感情的には怒りの要素はほとんど無い。

「あれ」はあれこれそれの「あれ」ではなく「あれ松虫が鳴いている」の「あれ」。「あれ」を訳すとこの場合「もう」というのが無難であろうか。「あれ」を「いや」に変えるとマジに憤慨してる事になる。

普通「失礼」は「する・される」ものであろうが「失礼」を「こく」と表現する。これが遠州弁独特なのかは定かではない。もちろん「あれ失礼しちゃうやあ」という言い方もする。「しちゃうやあ」は女性がよく使う言い回しである。ただし当然ニュアンスは異なって「無礼者」と言ってるようなむっとしてる勢いとなる。

「やあ」は「や」とはならない。他にはたまに「よ」・「よう」・「にい」・「でえ」を使う場合もある。これらを使うとよりマイルドな打消しになる。つまり「やあ」だとそんなことはないとおおよそ全面否定で「にい」・「でえ」だとそう言われてもしょうがないかと認めてる部分も多少あるように聞こえる。「よ」と「よう」についてはなんか客観的(人ごとみたいな)という趣が湧くところである。なので「おめえにゆってるだあ」(お前に言ってるのっ)などと言いたくなる事になる。

例文

「あれなによを。定時で帰るのが生甲斐の人がなんでまだ仕事してるよを。」

  (おやまあどうしたんだ?定時で帰るのが信条の人がまだ仕事してるぞ。)

「あれ失礼こいちゃうやあ。忙しけりゃそりゃやるさあ。」

  (そりゃ随分と誤解があるぞ。忙しければそりゃやるよ。)

「ほんとにけえ。なんかぼけかましたもんで後処理してるだけじゃないのけ?」

  (本当かなあ。なにかミスしたもんでその穴埋めしてるだけじゃないの?)

「なんで知ってるよを。」

  (何故それを知っている?)

「あれ、図星けえ?」

  (おや、図星かい。)

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1-3・遠州弁的言い回し」カテゴリの記事

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