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「しごく」と「こそぐ」

「しごく」(扱く)細長い物の先を握り、片方の手でこする(ように手元に強く引き寄せる)槍を扱く。稲穂を扱く。

「こそぐ」(刮ぐ)こそげる。ということで

「こそげる」表面に付いた不要なものを削り落とす。なべの底をこそげる。

と辞書にある。

わかりづらいところであるのでもうちょっと生活上の例を挙げて違いを述べると

明太子の皮と身を分ける際包丁の腹などを使い身を押して皮から剥がす行為。これが「しごく」。つまり欲しいのは身の方であるが行為としては皮だけにするという作業。

魚の鱗(うろこ)を取る際包丁などを使い鱗を身から剥がし取る行為。これが「こそげる」。これは鱗を排除するという行為。こちらは身だけにするという作業。

他には靴の裏に付いた泥をへらなどを使い落とすことを「へらで靴の泥をこそげる」とかいう風に使う。

皮むきを「こそげる」とは言わないようだ。

つまり身(中身)を剥ぐ(取り出す)のが「しごく」で皮(付着物)を剥ぐ(除く)のが「こそぐ」ということであろうか。例は剥ぐだけどもちろん剥ぐに限ったものではなかろうて。

この使い方が共通語的ではないとしたら遠州弁ということになるのだが、まあそんなことはないだろうと思ってはいる。

ところで「しごく」は「しごいとく」とか言うのは確かだが

「こそぐ」は「こそいどく」とか言うのかどうか。普通に考えると「こそげとく」というのが共通語っぽいところで「こそいどく」だと方言っぽくなりそうなところである。

尚、「しごく」には「しごき」の意味も記載されている。「特訓でしごかれる」とかの「しごき」である。強制的というニュアンスが「しごく」にはあるということなのだろうか。

「こそげる」にはそういったものはないのかな。

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