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*おらん

「居ない」と言っている。

「おらんようになってはあどんくらいなるよを」

  (居なくなってもうどれくらい経つんだ?)正確には「いないようになって」であろうが。

もちろん「おらぬ」の変である。なので「おらない」という言い方も存在する。「ない」を「へん・せん」に代えての「おらへん・おらせん」という言い方もある。

「居ない」の言い方は他にも「いん」がある。こちらは「いぬ」の変だろうかな。したがってあえて書く必要もないが「いない」は当然存在する。「ない」を「へん・せん」に代えた場合「いやへん・いやせん」となる。

「いんようになってはあどんくらいなるよを」

となる訳であるが、やはり「おらん」と「いん」ではそのニュアンスが異なるものである。どちらが遠州弁っぽいかという事はなくどちらも遠州弁らしい言い方である。

どちらも「く」が付いて「おらんく・おらへんく」・「いんく・いやへんく」となることもある。

「おらんくなってはあどんくらいなるよを」

「いんくなってはあどんくらいなるよを」

この使い分けは定かではないが年齢が高くなると「おらん」をまだ若いと自負してる辺りまでは「いん」を使う傾向にあるように思える。

他には「おる」は自分(第三者)から見てその場に対象物が存在してるのを視認してる様で

「いる」は対象物の意思でその場に存在してるのを視認してるという様に受け取れるという違いを感じる。

目上に対して「おられん」(共通語だと「おられない」)といっても失礼にはあたらないが「いらっしゃらない」という言葉にあたる表現が「いん」に「いやれん」とか「いられん」とかいう言い方はないので「いん」の方がなめた言い方ととられたりすることもある。

例文

「あっちゃん見なんだ?そっちにおらん?」

  (あっちゃん見なかった?そっちに居ないかなあ。)

「おりゃせんよ。部屋におらんだ?」

  (居ないよ。部屋に居ないの?)

「いんだよ。どこいっただいやあ。」

  (居ないんだ。どこいっちゃったのかなあ。)

「なんか用押し付けられると思って逃げただら。」

  (なんか用事押し付けられるかと思って逃げたんだろ。)

「そうゆうとこだきゃあ鋭いでねえ。」

  (そういうところだけは鋭いからなあ。)

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1-3・遠州弁的言い回し」カテゴリの記事

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