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*してくれるとうれしいだけどやあ

「~してくれるとうれしいだけどやあ」。共通語に訳すと「~してもらえると有り難い(助かる)んだけれど」。ただし共通語よりも要請度合いは強めである。

下手(したて)というか伺い調であるが暗に遠まわしに頼んでるという表現。助けというよりも親切を期待してるという感じか。する・やる・みる等色々な行為に使われる。それを受けて

「おおいいよやっちゃるよ」といえば「いい人だあ」ということになり

「しょんねえなあや、やったるわ。」と返せば「わるいやあ」と言いつつも内心しめしめという事になる。

言い方はしてくれなくてもがっかりはしないけれどしてくれると有り難いといった下手に出てるが内心はほぼやって貰うつもりでいる(期待している)事が多い。言い方の割には結構これみよがしな頼み方ではある。言われた方はそれに気づかないわけではない。

結構きっぱりと「ん~無理」とか「いやいやあ。なんでそんなことしにゃかんよを」とかつっぱねられると角が立つ。断る際には「ごめんね」とか「悪いやあ」とかを添えるのが無難であろう。

じゃあなんで言う方(お伺いのつもり)と聞き手(ほぼ強要に聞こえる)の間にかくも感じ方のギャップがあるのに会話として成立しているのかというと

別に後ろめたいことを頼むからということではない。

立場としては上の者が露骨に頼むと面子とか意地に関わるような場合によく使われる言い回しである。親が子に頼む際とかによく使われる。

きっぱり断られると角が立つが一応相手に伺いを立てている(意思を尊重してる)という姿勢であるので直接表現で頼んで断られるよりかはショックは少ない。

似たような言い回しで「してくれんかねえ」というのがあるがこれとの違いは、「くれんかねえ」は依頼であり「嬉しいだけどやあ」はお仕着せではあるが希望を述べているということになる。

「してくれん?」となると当然してくれるんでしょという念押しという使い方と依頼よりも強要力の増した要請といった場合などが考えられる。

例文

「ああしんど。こんな重いの持ってると腰おやしそうだやあ。あんたちっと持ってくれるとうれしいだけどやあ。」

「悪いのっ。わし箸より重いもん持っちゃかんっつう親の遺言守らんとかんだもんで。」

「ばっかじゃないのあんた。はあいいわ。もうあんたなんかに二度と頼まん。」

「おおそうしてくれるとうれしいやあ。」

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1-3・遠州弁的言い回し」カテゴリの記事

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