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*もんで

「もので」。「ものであるから」の略した言い方であろうか。

語尾に付いてこれで発言お終いとなると「だからなんだよ結論は」とつい思ってしまうもったいぶったようななもやもやが残る言い回しであろう。

例えば「あっちゃん行くもんでえ。」といった風に。

これは「あっちゃん行くんだからあなたも行きなさいよ」・「~あなたはどうするの?」とかを略した言い回しなのであるが、そういうルールを知らない人にとっては確かにはっきりしない言い方ではあるな。

「あんたも行きないあっちゃんも行くもんで」

「あっちゃんも行くもんであんたも行きない」

といった順序入れ替えてるという場合もある。

しかし「もんで」の訳を「ものですから」とした場合

「あっちゃん行くのですから」

となると一応言い切っている風に聞こえる。

実際この使い方が多く言ってる側は略してるというよりも言いきっているという意識な事が殆どである。それが遠州弁の法則を知らない人には理解されないところではあるが。

「だもんで」だと「なんだから」・「であるからして」といった意味合いになり歯切れの悪さは解消されるところであるが幾分お仕着せな印象を与えるので相手の意思を尊重する場合には「もんで」を使う傾向にある。

なので相手に「どうする?」と判断を任せる(問う)場合には「もんで」を使い自分の意思(意見)を発する場合には「だもんで」を使うという棲み分けが存在しているということである。どちらも命令口調ではない。

例文

「どうするよをあんた。わし今から行くもんで。」

  (どうする?今から行くんだけど一緒に行くかい?)

「う~んまあ、わし遠慮しとくわ。」

「そうけえ。じゃいいだね?」

「う~んそうきっぱりゆわれるとなあ。」

「どっちよを。はっきりしてやあ。」

「どうしっかな。」

「はあいい。わし行くでねえ。」

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