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*「よ」と「よを」

「おいぃ、急ぎの用あっただに、あんた全然電話出んじゃん。なんで出んよ。」

「なんで出んよ」となればとりあえずは怒りより理由を問い詰めている勢いが強い。

「なんで出んよを」となれば「なにやってんだてめえ」といった怒り心頭の勢いの方が勝っている。

正しくは「を」でなくて「う」だろうかな。あくまで音で書いているので「を」としているのだが「よう」が本来であろう。

古語辞典にある助動特殊型の「う」だと

①推量を表わす。・・・だろう。②意思を表す。・・・よう。③適当・当然を表わす。当然・・・するがよい。④命令・勧誘を表わす。・・・せよ。・・・したらどうだろう。

と説明のある中で①以外の意味使いのものであろうと考えられる。辞書においてもほぼ同じ意味のものが書かれてある。

したがってこれは発音が「よを」(または「よお」)であっても長音化ではなく「よ」+「う」という組み合わせのものではなかろうか。

例文

「おいぃ、急ぎん用あっただに、あんた全然電話出んじゃん。なんで出んよ。」

  (あのさあ。急ぎの用件があって電話したのに全然出ないじゃないの。どうして出なかったんだ。)

「しょんないじゃん。風呂入ってだもんでえ。で、なによを用って。」

  (仕方ないでしょお風呂に入ってたんだから。それで用件ってなに?)

「はあ遅いわあ。バーゲンであんた欲しかった品あったもんで買うけ?って聞かすと思っただん。はあ売り切れたで意味ない。」

「え~買っといてくれりゃあよかったじゃん。」

「はあ買ったかもしれんもんで聞こうとしたじゃん。」

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1-3・遠州弁的言い回し」カテゴリの記事

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