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*なるい その2

「ゆるい」とか「手応えが薄い」みたいな意味で使われている。

ところで「なるい」はいい意味で使われる言葉や否か。

「るい」という音から受ける印象でいくと「だるい」・「たるい」・「みるい」といった言い方と「なるい」とが同種だとするとあまりお褒めの言葉ではなさそうだ。

最近の言い回しであろう「きもるい」・「きしょい」とかにしてもう~んという印象を受ける。

共通語でいけば「ゆるい」・「軽い」等での「るい」は特にいいも悪いもないよな。

そもそもこの「なるい」ってなにかの短縮言葉なのかそれとも短縮ではないフルの言葉なのか。

ネットで調べると全国的に使われてる言い回しであるが地域によってその意味するところに違いがあるようだ。遠州においては意味的には「ゆるい」というもので緊張感が足りない・要らない状況を指す使い方が多く「たるい」に近いものである。余裕の塊で刺激が欲しいみたいなニュアンスも無きにしも非ずや。

そういう意味では「軟弱」の「軟」で「軟るい」とも勘繰れるところである。もちろん「気持ち悪い」を「きもるい」と短縮して言うと「肝るい」と聞こえるのでそう勘繰ってしまうのと同じようなものかもしれないので非常に胡散臭くはあるが。

古語辞典で探ると「馴れる」の古語で「馴る」(なる){自動詞}というものがあった。意味はなれる。たびたびのことでなんとも思わなくなる。習慣になる。とある。

分かりきっていて面白くないというニュアンスであるなら遠州で使われる「なるい」と共通点を見い出せるところである。

なおかつより妄想を働かせるなら「馴るし」の「し」が「い」音便化して「なるい」となったなんて奇天烈な勘繰りも湧くところである。

どのみち、明確なものがないのでこれが正しいという根拠を述べることはできなく想像で物言うしかないところである。

地域によってその意味するところが異なるので決めつけは出来ないが、遠州においての「なるい」は緊張感の抜けた弛緩というニュアンスを自己申告として使われる事が多く。役不足的な意味合いでありあまり歓迎すべきものではなさそうだ。

「ゆるいキャラ」を短縮して「ゆるキャラ」という表現が定着しているが「なるいキャラ」で「なるキャラ」となるとまったりというよりもふてくされた印象がして微妙ではあるし。

ちなみに「なるい」の反対語はいくつかあろうが「きつい」という場合がある。

例文

「煙草一本めぐんどくりょう。」

  (煙草を一本恵んでくれないかい。) 

「ええけど、わしんのライトだにい。」

「吸えりゃいいだ。」

「ほれ。」

「悪いのっ。」

・・・・・

「どうよ。いつもきついの吸ってるでこれじゃあなるいらあ。」

「さすがになるいなあ。」

「やっぱあ?」

注、全国的にこういうのか定かではないが、遠州では重い煙草だと「きつい」・軽い煙草だと「なるい」とその感じを表現する。こういう場合の「なるい」には物足りないとうニュアンスが含まれることになる。

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