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*かあ

カラスが啼いている訳ではない。

「行くかあ」(行こうよ)・「やるかあ」(やろうよ)

という「かあ」。別に方言でもなんでもないところではあるが、遠州における使用頻度は割かし高く地位・年齢を問わず使うというところに地域性があるやもと思い記載。男女共用。

「か」だと「行くか」(行こうか)・「やるか」(やろうか)といった感じで「かあ」よりも強要度合いが増す。例えばじいじ等が子供に「さあ行くよ」と告げる際の大雑把な誘い方の強要度を比較すると

行っちゃうに>行くに>行くにい>行くよ>行くよを>行くか>行くかあ>行くでえ>行かまい>行くけ?

とかになろうか。(「行くに」と「行くよ」の辺りは微妙であるが)

「か」を「かあ」とするこの言葉に限らず辞書は今も昔も長音化することによってニュアンスが変わる言葉を説明していない気がする。これが方言というものだとしたら地域性があるということになるのだが、はてどうでせう。

例文

「行くか。」

  (行こうか。)

「いやだね。」

「なんでよを。行くかあ。」

  (どうしてだよ。行こうよ。)

「めんどくさい。」

「そんなことゆわんでえ行かまいよを。」

  (そんな事言わないで行こうよう。)

「どうせあれだら?わしん財布が目当てだら?」

「・・・・・。ふんだだこたあねえよを。」

  (・・・・・。そんなことはないよ。)

「詰まるとこみると図星だな?」

辞書では「か」(終助詞)、①質問・疑問の意を表わす。「これは君のですか」②反語の意を表わす。「そんなの誰が喜ぼうか」③難詰の意を表わす。「まだわからないか」④勧誘・依頼の意を表わす。「「行かないか」⑤事の意外に驚く気持ちを表わす。「なんだ君か」⑥人の言葉やことわざや歌の文句などを反芻しながら、その意味や事実をひとりで確かめる意を表わす。「そういやあそうか」

①・③・④は「け」・「だ?」を使うことがある。②・⑤は「かや」・「けえ」を使うかな。⑥にはまる遠州弁的言い回しは思いつかないからこのままであろうか。強いて挙げれば「だやあ」辺りか。

という訳で④の意味使いで使われると思われる「かあ」である。ちなみに「かあ」では辞書に載っていなかった。「か」との違いは「かあ」の方が相手の意思を尊重するような頼み込みな印象になるところであろうか。従って訳すとなると「よう」という方がしっくりくるのかもしれない。まあ状況によってであろうが。

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