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ヤッターマン

 映画なんだけど、一人で映画館に行くには勇気がいる気がしたので挫折してテレビ放映したものを観ました。でも結構毒があって子供向けじゃなかった風に思え、こんなら映画館行けばよかった。でかい画面と音響の下で観たかったな。

ホントかどうかは知らないけれど三池監督が「ヤッターマンをやるまでは死ねない」みたいな発言をされたという事を何かで耳(正しくは目)にしたけれど、実際作品観てなるほどなと感じました。相対する同士が惚れた腫れたの類は私の趣味じゃないんであれですけど全編を流れる活き活きとした空気感は子供がおもちゃを持って自分の世界にのめりこんでるような感じがしました。普通他人はその世界を推し量る事が出来ないものですがそんな世界を覗きこめたみたいな気になりまして。もちろん子供みたいな発想という意味ではございません。いい年こいた大人が描く世界でありましょうや。経験値を豊富に持つ大人が遊ぶとこうなるというか。すんごい小さいこと(物)にも細かいというか遊び心が詰まってるみたいで。それはそれは大層リアルでございました。無論CGを見事に使っているものでありましょうがこのご時勢CG化と実写化と呼ばれる作品は別のジャンルのものという中でこれは実写化と感じました。

一騎当千のつわもの共が一気怒涛かつ一気呵成に活っき活っきな一喜一憂の息使い。息つく間もなく行き着く果てはまた明日ってか。一期一会ではなさそうな余韻がなんかいいですな明日も頑張ろうみたいな。

諸々の世の縛りから開放されるとこうもなんでもありなんだなあと思えました。それが独善的というか独りよがりにはなってないエンターテイメント性があって。

そう思えるのは、オリジナルが輝いているという下地がしっかりしてる点が大きいんでしょうけど私アニメのヤッターマンって見た事ないんでありまして。この世界感はお初で較べて観るということではなく単純にこの映画だけ観たイメージで物言ってるんですわ。おそらくはアニメを忠実に実写化されておられるんでしょうけど絵を人に変換するってのは並大抵の事じゃないでしょうからその匙加減が見事なんでしょうねきっと。

とにかくインパクト大だったのは深田恭子さんですなあ。一見の価値有りという風評は正しかった。個人的にはお声をもう少し落ち着いたトーンを混ぜてメリハリをつけて欲しかったなあという部分はありますが。別に「深田恭子」という役者さんに固定したイメージを抱いていた訳ではありませんが視られるという事を意識した上でのお芝居というのは今までにないパターンで新鮮でありましたなあ。もちろん通常の見せる(表現する)という放出系のお芝居もあって別人28号と映ったということではありません。あの「深田恭子」がドロンジョやるからインパクトがあるのであって見た事もない「深田恭子」がドロンジョやったんじゃインパクトないですからね。

世界感の割には大人びた印象を抱いたのはドロンジョの存在というだけでなく、戦闘中足が折れ曲がっててえらく痛そうに見えたり最初のロボット?がピラミッド?の中で壊れるに至る経過の展開とかを観てそう思えた訳でありますが悲壮感が重く漂う描き方でないだけにまあアリなんでしょうかねえ。小さいメカが涙を流す辺りはなんともはやという感じでした。ここまでくるとさりげないメッセージなんでしょうかねえあれは。なんて勘繰ってしまいそうですわ。

ひとつ気になったのは悪党3人組の登場シーン、ジャー?より出でし様はポップコーンまみれでありましたがなんかポップコーンが蛆虫みたいに見えてグロテスクに映りました。まさかいくらなんでもそう見える事を意図した訳じゃないでしょうからそこはスクリーンでこそであってテレビ向きじゃないところだなと思いました。

他に印象残ったのは役者としての仕事人生瀬さんの存在が光ってたなあ。

だらだらとした感想でまとめとかは特にないんですが楽しめた作品だということは確かな感想です。

でもこの作品に限らず不思議なことに映画館で観た映画って感想書くに躊躇してしまうような何か得体の知れないものを感じて、それがなにかというのをうまく表現できなくてなかなか書けないんですがテレビで観るとそういった不可思議な感じを受けなくて普通にしょうもない事浮かんでくるからあら不思議。この作品も映画館で観てたらそういう風に感じたのかな。

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