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*やっとこさ

大雑把にいえば「ようやく」というニュアンス。苦労したんだぞといった含みが籠もる事が多い。どちらかといえば長い期間を要したイメージを与える。

辞書には載っておらず「やっと」か「やっとこ」が記載されてあった。とはいえ広い地域で使われる言い回しであって遠州弁という訳ではないのであるが遠州でも使うよということで記載。男女共用。

例文

「あんたこれ見てやあ。手に入れるにホント苦労しただに。」

「そうなの?」

「そうだよを。やっとこさだにい。」

「なにがあ。」

「なにがあってなにがよ。」

「なにがやっとこさよ。」

  (どういうところがようやっとなのさ。)

「パソコンで調べたりネットで注文したりで往生こいただでねえ。」

「あんたねえ、普通そんなのやっとこさっつわんだに。」

  (あのねえそういうのは普通ようやくの内に入らないよ。)

ニュアンス的には苦労したんだからご苦労様とか言って欲しいよなというものが含まれることが多く。そこんとこをスルーされるとちょっとすかされた気になりやすい。

似たような言葉で「必死こいて」というものがあるが、こちらは「懸命に」という味加減である。こちらは一気に集中してみたいな短期なイメージが湧く。

したがって「必死こいてやっとこさ」だと「すっげえ一生懸命やってようやっと」ということでこういう言い方は存在するが、「やっとこさ必死こいて」という「ようやっと一生懸命やって」とかいう言い方は普通ない。「やっとこさ必死こくようになって」みたいな「ようやっと一生懸命やるようになった」ならあるけれど。

他に似た言い回しとしては

「往生こいて」だと「難儀の末に」というイメージが強くなる。

「ようやっと」だと「やっとこさ」よりかは待たされたみたいな感じで苦労したという度合いが薄い感じになりやすい。待ちに待ったという印象と精根尽き果ててという勢いの違いであろうか。

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