« 泣かないと決めた日 その2 | トップページ | *ぼっちい »

剣客商売スペシャル道場破り

 いやあ堪能満喫しました。お決まりの量産タイプや現代劇風なものではなくこういった上質の時代劇を週に一作観れたら幸せかも。とにかく極上でした。

時代劇でなければ表わせないものが絶対存在するというのがやっぱりあるに違いないと思えます。

それはなんだと言い表せられればいいんでしょうけどまだよく分からないんですよね。

勧善懲悪が超明快ということもあるのでしょうけど現代みたいにストレスと闘っているような根暗さがなくおおらかであり、誰しもがよしんば悪党ですらさえも人生を懸命に謳歌してるような全力感があるからなんでしょうか。悲しむにしても笑うにしても素直で一所懸命に映りしかもそれがオーバーに感じない。

的外れな事を書いてしまいましたが、とにかく全てが人力の世の中というものが生身の人間を描くにおいて絶妙のシチュエーションなんだろうなという事なんでしょうか。

それだけにマンパワー(役者さん)の力量が問われる訳でありますがそれはもうこのドラマに於いては申し分ない訳でありまして。

中村梅雀さんががんこよかったなあ。凄い昔に「ぶらり信兵衛道場破り」って時代劇があって結構好きだったんですが。飄々としたお侍さんが何か事あると道場破りしてせしめた銭で窮地を救うというような展開だったと記憶してるんですが。それとおんなじだあと思って観てましたがこちらの方が遥かに人間臭いものでした。恨みを買って非業な最後を遂げるというのはまったくもってう~んであります。さりげなく武者修行時代にも同じような事の連続で帰りたくても帰れないというのはホントそうだよなあと。

何かを為すには何かを捨てなければならないと言う意味では良心を捨てて悪事の限りを尽くしてた高月南里(温水さん)もおんなじようなもんでしょうか。

死んだら勿体無いと思える人が亡くなっていくから情が移って復讐劇(報復劇)であってもすっきりするんですけど、現代劇では勿体無いと思えるキャラを作るのに苦労するところですがこの時代ではそういう人に事欠かない勢いであり、人としての質の問題として考えると昔の方が立派な人が一杯居たのかもしれないですな。それはリアルな江戸時代の人間の話しではなくて長い年月をかけて創られてきた「時代劇」という創作された時代の中での人間の話しなんですけどね。

ところで無粋な疑問ですがあの焼き討ちが起きなければ果し合いは行われたんでしょうか。

|
|

« 泣かないと決めた日 その2 | トップページ | *ぼっちい »

2・2010年のテレビドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/47488185

この記事へのトラックバック一覧です: 剣客商売スペシャル道場破り:

« 泣かないと決めた日 その2 | トップページ | *ぼっちい »