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特上カバチ!! その6

 今回は落としどころが見事で、しかも今までの回の中で一番観ててどうなっちゃうんだろうという意識で観れてその展開が面白かったです。

がんこなクレーマーかと思いきや500万の言い分に反論出来ない。さりとて両方の顔を立てれなくてさあどうするという葛藤の迫力がありました。田村(櫻井さん)の逃げ出したくなる気持ちがようけ伝わってというか自分だったらやりきれんよなあと感情移入してしまい観ててしんどい部分すら感じました。職種を問わずこういうことって確かにあるよなあと。どうすりゃいいんだよ俺はって感じになる瞬間ってのがあるあるって勢いでありまして。このドラマのように見守ってくれる人がいるからこそ逃げ出さずに済むんでしょうね。孤独じゃ逃げるしかないですから。

 奥さん連中に5万円が相場という前フリをしておいての500万だったので、その無茶をどう封じ込めるのかという展開かなと思っていたら富田(大地さん)の実情を知る度にそりゃ500万払うべきだよなあと思えてきて。

片や相手は田村が大事にしてるお店であって取るには勇気を超えた非情が要求されるという嗚呼無情。

どう落とし前つけるんだろうと思ったら目が据わって冷徹に行動しようとする。そこで目を覚ましなさいと忠告する住吉先生(堀北さん)。はっと目覚めて八九三と変わらない非道な取立て屋になるところが見事防げた訳でありまして。目が覚めた所でじゃあどうするんだろうと思ったらそれでも予定通り母親の所に向かう。

その根拠は仕事に向き合う懸命さの違い。つまり突破口は仕事に対する甘ちゃんな心持ち。どちらが仕事に対して真剣に懸命に向き合っているかを天秤に載せた結果なんでしょうかね。道楽とまではいかずとも夢の延長で仕事に望む姿と地べたを這いずり回ってでも頑張ろうとする姿が全ての違いなんでしょうね。

そういう意味ではこの500万が勉強代として支払われたという雰囲気に治まって、取った取られたとかいう怨念が渦巻くことなく収束して後味すっきりな展開でありました。キッチン・ミヤシタに仕事に対してこうであれという願いをこめたように感じられて。

もちろんあれだけ不入りだったお店がこの一件で一皮剥けてその後繁盛してるという図は出来過ぎで、そのせいであまりにも教訓めいた絵に描いたようなお話しになってしまっていましたが、超リアルに描いて結局潰れたら洒落(ドラマ)にはならないでしょうから致し方なしか。

でもまあ素直に一生懸命生き様の全てを賭けて働く人の味方としての面目躍如という全体の空気感が味わえて観てて気持ちよかったです。

大地康雄さんのその迫力が凄く効いていましたです。弱気の虫を打ち砕いて懸命になんとかしようとする迫力があったからこそ無茶な言い分であっても正当性を強く感じましたし、田村の目が覚めた(成長した)起爆剤になった説得力も十分でした。そういう意味では対比的な善い人であっても甘ちゃんなイメージを振り撒いてくれた石原さんの存在感も説得力ありましたです。

ところでこれが両方とも零細興業みたいな状況だったら田村はどうするんですかねえ。両方ともキッチン・ミヤシタみたいな感じだったら問題ないでしょうけど。

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